さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

百合の花

2009-08-21 09:46:31 | 花&植物
 今年も白い百合が沢山咲いた。

この百合は球根を植えた覚えもなのに、毎年いろいろな所から芽を出し、
いつのまにかぐんぐんと伸びて、この季節になると白い清楚な花が咲く。

おそらく自生しているテッポウ百合?ではないかとおもうが・・・

毎年同じ場所から芽を出して開花した花は、蕾がたくさん付いていて
結構ボリュームがあり見ごたえがある。

私がこの百合の花に注目したのは、たしか10年くらい前からだったように
おもうが、かなり前からこの付近に咲いていたのかどうか記憶がない。

そういえば、中央高速道路の八王子インターを過ぎたあたりから
道路の両脇の土手が真っ白く見えるくらい見事に咲いている。

この涼しげな百合の花を見ると、こころなしか残暑も和らぐような気がする

ミリオンセラーの絵本原画展

2009-08-16 14:45:39 | 児童書
 昨日の土曜日、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている
ちひろ美術館コレクション「ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち」
を鑑賞してきた。

本展では、ちひろ美術館コレクションのミリオンセラーの絵本原画をはじめ
国際アンデルセン賞画家賞など国際的に評価の高い受賞画家を含む世界の18カ国
から120点の絵本原画が展示されている。

 昨日は夏休み中ということもあり、大勢の親子連れで賑わっていたが、子供たちが小さい頃よく読みきかせした懐かしい絵本の原画の前では思わず足を止めてじっくり見入ってしまった。

上質な絵本は、親から子へと読み継がれ、ミリオンセラーとなって現在も多くの人に愛されているとパンフレットに記載されていたが本当にその通りだと実感した。


8月30日(日)まで開催   休館日は月曜日


新刊紹介『ロジーナのあした』

2009-08-12 10:24:20 | 児童書
 19世紀末のアメリカ中部の町シカゴの孤児院に暮らす12歳の少女ロジーナ。

ロジーナはポーランドから両親と共に移民してきた。貧しいながらも家族5人で
幸せにくらしていたが、その生活も長くは続かなかった。

父親と弟の事故死に続き、母親の病死と相次いで家族を失ったロジーナは
まもなく孤児院にひきとられた。

当時のアメリカはニューヨークやシカゴの町に身よりのない孤児が増え続けていた。
これを解消するため、アメリカ大陸の西部行きの「孤児列車」をしたてて、子どもたちをこの列車に乗せて西部の各地に送り、子どもたちの家族となってくれる引き取り先をみつけるという政策を国はおこなった。

この孤児列車に乗せられたロジーナには、はたして新しい家族がみつかったのだろうか?


・ 書名  『ロジーナのあした』孤児列車に乗って

・ 作者  カレン・クシュマン

・ 訳者  野沢 佳織

・ 出版社 徳間書店  2009年4月初版 ¥1400+税

・グレード 小学校高学年~


 この「孤児列車」は本当にあったもので、アメリカでは1850年から
1929年もの間に25万人もの孤児が西部におくりこまれたということです。

この西部の町で新しい家族にひきとられた孤児たちは、幸せをつかむことが
できたのだろうか?

「孤児列車の旅で、一人の少女ロジーナが「家族」という居場所をさがして
成長していく姿が丁寧に描かれているお勧めの一冊です。


・ 

今年の夏

2009-08-10 13:23:19 | ひとこと
今年の夏ほど夏らしくない年も珍しい。もう暦の上では立秋も
過ぎてしまった。

頭がくらくらする太陽の焼けつくような暑い日は今まで数えるほど。

雨降りの日がやたらに多く、湿度が高くじとじとべたべた・・・

近くの小学校のプールも入れない日が多いのか、子どものはじけるような
歓声も聞こえてこない。

これも地球の異常気象のせい?

今まで夏の今頃は蝉時雨でうるさいほどなのに、今年はこころなしか
蝉の数も少ないようにおもう。

我が家の庭には、毎年蝉が這い出てきた穴が無数にあいていたのに
今年はその穴も少ないようだ。

でもよく見ると、紫陽花の葉の裏にアブラゼミの抜殻を数個発見!

来年の夏は照りつける太陽とぬけるような青空にウルサイ蝉しぐれが
聞こえる夏らしい夏になってほしい。

ホオズキ

2009-08-06 11:24:16 | 花&植物
 我が家の畑にホオズキが赤く色づいてきた。

ホオズキは鬼灯とも書きあらわすが、もともとの語源は
茎にホオと呼ばれるカメムシの類がつきやすいところから
ホオズキの名がついたそうだ。

ホオズキの花は白くて、俳句ではこの白い花は夏の季語だが、
赤く色づいた果実を詠むのは秋の季語だそうだ。

このホオズキが赤く色づくと、子供の頃、中の実を軟らかくなるまでよく揉んで
楊枝で根気よく種を出し、口の中で音を出して遊んだことを
思い出す。懐かしい・・・


子どもの本全国研究集会

2009-08-05 15:21:51 | 児童書
 先日代々木オリンピック記念青少年総合センターで二日間にわたり
開催された「子どもの本全国研究集会」に参加した。

朝9時半から昼食時間をはさんで、夕方の4時半まで講演およびそれぞれ
六つの問題提起があった。

どの問題提起も、今回のタイトル「読書の力と学ぶよろこび」をそれぞれの
立場で熱く話されていた。

しかし、私の心に強く響いたのは、四人の作家によるリレートーク
「本をつくる上での課題」で岡崎ひでたかさん、津田櫓冬さんのお二人の
トークだった。

特に岡崎ひでたかさんは、どの作品も弱い立場の民衆に視点をおいて描かれて
いて心を打つ作品が多く、私が尊敬する作家の一人だ。

そして、この日のトークもとても興味深い素晴らしい内容だった。その内容は

「今まで数多くの戦争をテーマにした児童文学が発表されているが、多くは
被害国として描かれているものが多い。

加害国としての戦争文学は数少ない。中国に取材旅行し今加害国としての立場
で長編を執筆中」とのこと。

最後に岡崎さんは、「正しい社会認識を持った子どもになってほしいとともに、
自分もそのような人間になりたい」と語られた今80歳を迎えた作家の言葉に
衝撃をうけた。

このような催しに参加するのはかなり疲れるが、毎回多少なりとも刺激を
受けので、今年も参加できてよかったと感じた二日間だった。





納棺の儀式「旅支度」

2009-08-01 16:10:48 | ひとこと
 人の死は思いも掛けないほど突然におきる。

死の一週間前、体調が優れないので入院したと聞いていた弟が
見舞いも叶わぬうちに、突然病状が急変して年老いた母と妻子を残して一人急いで旅立ってしまった。

本人にとっては、今日八月一日に予定されていたコンサートも叶わぬ
突然の死。どんなにか無念だったことだろう。

ところで映画「おくりびと」でその存在にスポットがあたった納棺師
だが、今回の弟の納棺の儀式に参列したことで、実際にどのように
行われるのかがつぶさに見ることができた。

まず白の「死装束」を身に付けた故人に長い紐のついた足袋を履かせ
後で交差して結ぶ。

次に脛に脚絆、手に手甲をつけ、胸に三途の渡し賃だという紙で
出来た六文銭を差し込む。

合掌している両手に数珠を乗せる。

次に故人の遺体を親族が柩に移し、頭部に編み笠と天冠を入れ、足元に草履
を入れ、利き腕に杖をもたせる。

胸の上に天国で読んでもらうために故人宛てに親族がしたためた手紙の束を乗せる。

最後に布団をかぶせる。

これら一連のことを親族が一つ一つ納棺師の方に教わりながら涙ながらに
おこなって、死出の旅支度が整った。

弟の死からもう半月が過ぎようとしているが、いまだに弟の死が信じられない。

今では「天国で安らかに眠ってね」と祈るばかりです。