さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

早春の山歩き

2007-03-30 15:57:54 | 旅行
二週間ほど前、トレッキングの友人と長野と山梨県にまたがる
横尾山と日向山に行ってきました。三日間とも少し風が強かった
ものの快晴。横尾山は、県境の信州峠から登り
はじめ、山の中腹から尾根に登ると360度視界が開け、遠くに
浅間山、北には八ヶ岳連峰、南には甲斐駒ケ岳、南東には富士山
が一望できました。
さすがこの季節に入山する人はいなくて、私たち二人といつも
ガイドをお願いしている方との三人だけ。まさに山の貸切状態?
でした。尾根から山頂までは、まだ残雪が凍りついていたので、
靴にアイゼンを装着し、ガイドの方にザイルを張ってもらい、
よじ登りなんとか頂上に立つことができました。初めての体験で
翌日は、筋肉痛になってしまいました。

日向山は、これまた素晴らしい山で、山頂近くまでは針葉樹など
かなりいろいろな樹木がはえているのですが、山頂に至ると景色
は一変し、一面白砂でまるで砂漠のようでした。山全体が花崗岩
の山なので、このように白い岩肌を見せているのだそうです。

遥か昔、万葉集にもこの山について記載があり、地元の人はこの
白い山の見え方で天気を予想していたとか。ロマンを感じます。

山頂の先は、奇石がにょきにょきとそびえ立ち、まるで中国の景色
のようでした。足がすくむ場所。怖かった!

本の紹介「子っこヤギのむこうに」

2007-03-09 17:04:28 | 児童書
子どもたちはまもなく春休みですね。でも今日紹介する
本は、冬休みに母さんと札幌に住むおばあちゃんを訪ねた
マユちゃん(主人公)が、一ぴきの子っこヤギの命をとおして
生きもののあり方、命の尊さを知るお話です。

東京から、母さんとおばあちゃんの住む札幌に遊びにきていた
マユは、母さんの友だちから、マユに「すごいプレゼントを
あげるから、今すぐに迎えにいくよ」と電話があった。
吹雪のなか車で迎えにきたユミコさんは、マユに、おととい
生まれたばかりの子っこヤギを見せてくれると言う。もちろん
だっこもさせてくれると言う。今まで動物園にいるヤギしか
見たことのないマユは、うれしさで胸がいっぱいになった。

やっと知り合いの農家に着き、子っこヤギのいる小屋に近づいた
時、マユたちが目にしたのは、白い雪に赤い血が飛び散り、
手足をぴーんとのばして、すでに死んでいる子っこヤギの
死体だった。木の上にはカラスが鳴き騒ぎ・・・

「冬のあいだ、食うものがなくて死んでしまう生き物はけっこう
いる。カラスもスズメも、キツネも。ネズミもイタチもみんな
はらをすかせている。子っこヤギの体に、どれほどたすけられる
ことか」ー本文より

私たち人間の命をはじめとして、生き物の命が粗末に扱われ
ている今、子どもたちに是非読ませたい一冊です。