さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

山の縞模様

2012-07-31 14:13:50 | 旅行
 カナディアンロッキーの旅で目にした光景で印象深いのは、なんといっても迫力のある山々と美しい湖!
旅をした6月中順はどの山にもまだ雪の縞模様が見られた。

どうして横に縞模様が出来るのか不思議におもっていたが、ガイドさんの詳しい説明を聞いて納得した。

つまり、カナディアンロッキーは隆起して出来た山並みであるため、「地層」がはしり、そこに降った雪が地層に沿って美しい縞模様が出来るとのこと。

私たちが目にする山々は下部分が新岩で、上になっている部分は隆起したことにより下の部分が盛り上がって出来た古い岩ということだそうだ。

アップした山はロッキーの入口にあるキャンモアの町から見たスリーシスターズ。

カナダの野生動物

2012-07-21 09:34:36 | 旅行
 いよいよ旅も終盤、ここで今回の旅で目にしたカナダの野生動物について振り返ってみたい。
 今回の旅はたった8日間という短い旅だったが、日本ではまず動物園にでも行かなければ見ることが出来ないような様々な動物に遭遇することができた。

シマリスやジリス、鳥以外は車窓からの観察だったが、大きな感動を覚えたのはなんと言ってもブラックベアーとグリズリーベアーだ。

私たちが訪れた6月中旬は、熊は冬眠から覚めて間もない時期で、空腹の熊は大好物のたんぱぱの花を食べるそうだ。丁度通りかかった時、斜面一面 黄色に咲いているたんぽぽの花(ランデライオン)を夢中で食べていた。

その他ビックボーンシープ、エルク、遠くの森にいたムース等を見た。

人間と野生動物が共生していて、自然や野生動物の保護が徹底されている国カナダで感動したことの一つをあげれば アニマル・パスが設置されていることだ。

このアニマル・パスとは、動物と車の衝突を避けるためにハイウエイ上にトンネルタイプのアンダーパスと橋タイプの動物専用の通路が設置されていて、動物の安全を守っている。ちなみにこのアニマル・パスの設置費用は一ヶ所につき1億円かかるそうだ。

私はこのカナダディアンロッキーへ今まで数回訪れたが、今回の旅を通して感じたことそれは大自然と人間がうまく共生していくために それを守る人々の地道な努力と国の努力なくしては自然を守ることは出来ないということを学んだ気がした。 


ゴンドラでサルファー山へ

2012-07-20 11:23:35 | 旅行
 旅の六日目の午後、バンフを旅する観光客が必ず一度は訪れると言われるサルファー山に行った。 
このサルファー山にはゴンドラに乗ること15分足らずで 一気に2285メートルの山頂まで行ける。

山頂からは眼下にバンフの町並みや町を囲む山々、ボウリバーの眺めが360度の大パノラマで迫り、大自然を思う存分味わった。

下りのゴンドラからは、今まで経験したことのない体験をした。それは眼下に大きな虹のアーチが出来ていて、その中を下ったことだ。感動!!

サルファー山では時折アラレが降っていたが、山を下る頃は薄日が射していたので、虹が発生したのだろうか?自然界には不思議なことが沢山あることを知った一日だった。

ジョンストン・キャニオン

2012-07-20 10:33:44 | 旅行
 旅もいよいよ六日目 午前中は水量豊かで雄大な渓谷美で知られるジョンストン・キャニオンのショートハイキング。

この渓谷は石灰岩の渓谷を数千年もの年月をかけて水により削りだされたて今の形に作られたもので、渓谷の深さは一番深いところで62フィートもある。これは約19メートルに相当する。

私たちは渓谷に沿って作られた頑丈な遊歩道を歩き、まもなくジョンストン・フォールズに到着。ものすごく迫力ある滝で、しっかり滝のしぶきを浴びてからもときた遊歩道を戻った。

ジンストン・キャニオンに生い茂る針葉樹の根元の洞に、ジリスの仲間がちょろちょろと出入りしていて、とても愛くるしい。





アサバスカ氷河

2012-07-17 14:01:02 | 旅行
 旅の五日目、バンフからロッキーを横断するアイスフィールド・パークウエイをひたすら走ること3時間、氷河湖のペイトレイクを見晴らし台から見物し、今日の観光スポットであるアサバスカ氷河へ到着。

 ジャスパー国立公園にあるこのアサバスカ氷河には、1981年以来雪上車がわれわれ観光客を運んでくれて、氷河上を歩く体験をさせてくれている。

巨大なタイヤを装着した雪上車から降りて氷河の上を慎重に歩く。氷河の上だけあって寒い寒い・・・

ロッキーには他にも氷河が数か所あるが、観光客に開放しているのはこのアサバスカ氷河のみ。その訳は人が入ることによるデメリットを極力さけるためとのこと。

また地球の温暖化の影響か?、氷河は年々小さくなっていて、氷河が小さくなるにつれて世界の淡水の蓄積量も減少するとのこと。ここの氷河が毎年どの位その面積を後退しているかを示す杭がある。私たちに出来る温暖化を食い止める方法はなにか?考えさせられる。

雪上車から乗り継いだ専用バスからは、ミュールジカの親子の様子を見ることができた。

レイク・ルイーズ&ミラー・レイク

2012-07-16 09:50:24 | 旅行
 旅の四日目の午後、ストーニー・インディアン語で「小さな魚のいる湖」という意味のレイク・ルイーズに移動。

このレイクはカナダ太平洋鉄道会社によって、英国ビクトリア女王の娘、ルイーズ・キャロライン・アルバータ王女の名を採って「レイク・ルイーズ」を命名したそうだ。

このレイクの正面にそびえるのが標高3464メートルのビクトリア山、しかし残念なことに、ビクトリア女王もルイーズ王女も一度もこの地を訪れることはなかったという。

私たちはこのレイク・ルイーズからミラーレイクに向かった。ミラーレイクまでは人間用のルートと馬専用で登るルートが整備されている。

登山道の左側には、紺碧のレイク・ルイーズが木の間隠れに見えた。感動!

間もなく到着したミラーレイクは、その名の通り湖面があたかもミラーのように青く澄み渡りまるで宝石のようだ。

レイクの周辺にはまだ残雪があり、童心に返り雪だるまを作ったりして遊んだ。

高山植物

2012-07-14 09:48:43 | 旅行
 旅の四日目、ヨーホー国立公園にあるエメラルドレイクに行く。ここはカナディアンロッキーのツアーでは必ずと言っていいくらいコースに入っているレイク。

森と美しい湖、そしてまだ雪の残る雄大な岩峰の山々。何回訪れても是非また来たいと思う場所。
今回はエメラルドレイクの周りを半周し、主にこの季節に咲く高山植物を観賞した。

花好きの友人は、新たな種をみつけるとスケッチを始める。その間私たちはガイドの説明を聞きながらもっぱらデジカメで花を撮影。

水前寺清子の歌ではないが、3歩歩いて2歩下がる・・・やっと半周したところで昼になった。湖面にはカナダの国鳥であるコモン・ルーンを発見!でも望遠なくしては撮影出来なかった。残念!

アップの写真はホワイト・ドライアッド 和名はチョウノスケソウといって発見者の須川長之助の名をとってつけられた。

ビーバーダム

2012-07-13 09:40:03 | 旅行
 旅の三日目、ボウバレー州立公園内にあるメニー・スプリングスをハイキングした。

ここは湧き水で出来た小さな湖を周遊するトレイルで、栄養分豊富な湧き水があるためにたくさんの野鳥や高山植物が咲くことで親しまれている。

またこの小さな湖の周辺にはビーバーが生息している。
ビーバーはあの出っ張った鋭い歯を持つ動物だけあって、巣を作るためにかなり太いポプラの木がかじり倒されていた。直径15センチ位の木でもたった10分でかじり倒せてしまうそうだ。

この巣の材料にする木をビーバーが運んでいる様子を見てみたいが、よっぽどチャンスに恵まれないかぎり見ることは難しいらしい。

かつて17世紀~18世紀にかけて、このビーバーの毛皮を使って帽子を作っていたり、肉を食用にしていたこともあり、以後ビーバーの数が激減したそうだが、20世紀以後また以前に近い数まで増えてきたそうだ。

アップした写真はビーバーが作ったダム。

神秘的な色の湖

2012-07-12 15:32:30 | 旅行
 旅の二日目、キャンモア郊外にあってキャンモア市民の憩いの場であるグラッシー・レイクスにハイキングした。

この湖の色、一体なんと表現したらいいのだろうか。コバルトブルー?エメラルドグリーン? 湖面に風が当たる度に湖面の色が変わる。

カナディアンロッキーの湖のほとんどは氷河湖であるため、氷河湖には氷河に削られて運ばれた小さな粒が入っていて、その粒に太陽の七色の光が当たると、屈折しやすい青や緑の光が人間の目に入ってきて見えるそうだ。本当に神秘そのものだ。

初夏のカナディアンロッキー

2012-07-11 13:57:04 | 旅行
 先月の中旬、初夏のカナディアンロッキーへ8日間の旅をしてきた。今回の旅は
私の知人から、昨年の秋頃に「来年は是非ともカナダに行きたいのよ。なんとか力になって!」との相談を受けての今回の旅である。

その知人はご夫婦とも軽い心疾患を患っておられる方で、正直のところカナダのローッキーへ行くこと自体が無理ではないかと思ったが、カナダディアンロッキーでガイドの仕事をしている私の身内に相談したところ、ほとんで個人ツアーにちかい計画で、万全の体制を作ってもらって実現することが出来た。

彼は一般健常者対象の登山専門のガイド会社に属しているので、今回の様に障害のある人を受けることは初めての経験で、きっと会社としてもかなり勇気のいる決断だったにちがいない。

しかしこのご夫婦に合わせて同行してグループを組んでもらった方たちも、中高年向きの今回の無理のない低山中心のハイキングに満足していただいてホットした。

彼女の希望が ローッキーの高山植物を直に見たい!野生の動物に会いたい!美しい湖を見てみたい!美しい雄大なローッキーの山並みを見てみたい!だったが、お天気も味方してくれて、全てが実現することが出来た。本当にラッキーな旅になった。

アップした花はイエロー・レディース・スリッパーで、英名は花びらの妖精の靴(スリッパ)という意味。日本では北海道礼文島にあるカラフトアツモリソウと同種。