さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

巣立ち

2013-05-10 09:49:28 | ひとこと
 庭の松の木に取り付けてある巣箱にシジュウガラのペアーが卵をうみつけたのは
まだまだ寒い頃のような気がする。

それからしばらくして二羽の親鳥が交互に、口に餌の小さな虫を咥えてせっせと巣に
運んでいる様子がガラス越しに見えるようになった。

そして2~3週間たち4日前の強風の吹き荒れた日 とうとう雛の巣立ち日が来た。

親鳥が巣箱の近くの枝から雛に向かって「出ておいで」というように盛んに鳴いている。すると巣箱から親鳥より少し小さな頭が見えたと思ったら一羽が飛び立った。

続いて二羽・・・・30分くらいかけて五羽のシジュウガラが巣立っていった。

我が家でこの松の木に巣箱をかけたのは約10年くらい前になるが、こうして巣立ちの瞬間を目撃できたのは今年でたったの二回だけ。ラッキー!

それにしてもシジュウガラの親鳥は、巣箱をスズメに横取りされそうになったり、ネコに狙われたりしても巣箱の中の雛を懸命に守り通し、せっせと子育てしている姿がなんともいえず意地らしかった。


新刊紹介『駅の小さな野良ネコ』

2013-05-09 10:56:16 | 児童書
 ある夜のこと、毛皮のコートに身をつつんだ一人の女性が車から降りた。女性の手には茶色の縞模様の子猫を抱えていたが、すぐさま近くの橋の上から子猫を投げ捨てた。

川に落とされた子猫は必至で近くの棒に摑まり、やっと川岸にたどりついた。そこは見知らぬ駅前の広場。子猫は生きのびることができるのか?・・・
  
・ 書名 『駅の小さな野良ネコ』   

・ ジーン・クレイグヘッド・ジョージ作 斎藤倫子訳 鈴木まもる絵

・ 出版社 徳間書店 2013年1月初版 1500+税

・ グレード 小学校高学年~

 作者のクレイグヘッドは長年にわたり人と自然の共生をテーマに数多くの作品を世に送り出してきた。特に野生動物を主人公にした作品は、その緻密で鋭い観察の結果動物をリアルに描き高い評価を受け、数々の賞を受けている。

 今回の作品は作者が生前最後の作品となったが、一匹の野良ネコと、ネコに心を寄せる一人の少年の出会いがあたたかく描かれている。