さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

ナツツバキの花

2010-06-30 14:39:26 | 花&植物
 日本列島を興奮の渦に巻き込んだワールドカップ南アフリカ大会決勝トーナメント一回戦は、パラグアイに惜しくも敗れた日本。

その興奮もまだ冷めやらないが、今日でもう六月も最後の日となった。今年も早くも半年が過ぎてしまった。

そんな六月から七月の梅雨の季節、庭にはナツツバキの花が咲き始めた。この花は別名シャラノキ、またの名をサラソウジュともいう。

日本の山地にも自生する椿に似た花。涼やかな白い花はたった一日しか咲かないが、昔の歌人はその儚さを歌に詠んだり、茶庭には欠かせない花木として昔から日本人に愛されてきたそうだ。
私もこの花が好きです。

新刊紹介『おれのおばさん』

2010-06-23 15:58:19 | 児童書
 オレ高見陽介は14歳。今まで名門中の名門といわれている私立中学の二年生だった。

でもある日、突然思いもよらぬ事件でオレとおふくろは今までの生活のすべてを失ってしまった。
その事件とはオレの父親が会社の金を横領したことが発覚し、逮捕されてしまったのだ。

その結果、家族は離散。一人っ子のオレは、長いこと疎遠だったおふくろのお姉さんが運営している北海道にある児童養護施設に預けられて・・・

・ 書名  『おれのおばさん』

・ 作者   佐川光晴

・ 出版社  集英社  2010年6月 初版 \1200+税

・ グレード 中学生以上

 児童養護施設に暮らす中学生。どの子も一人では抱えきれない重くて深い悲しみえを背負って生きている。そんな彼らを体を張って受け止めるおばさんや大人たちの生きざま・・

人生から逃げたくないすべての人達への応援歌です。





川俣渓谷に咲くヤマフジ

2010-06-18 10:22:16 | 花&植物
 旅の初日、川俣渓谷に架かる西沢大橋を徒歩で渡った。

この西沢大橋は清里高原道路にあり、橋脚が黄色に塗られていて遠くからもよく見える。

橋を三分の一くらい渡った時、八ヶ岳連峰が見える左側にヤマフジが大きな木に絡みついて見事に咲いていた。

この日は午後になってから多少霧雨が降っていたが、この霧雨が上がり始めたころより
川俣渓谷から霧が立ちのぼり、ヤマフジも霧にかすみ幻想的な景色となった。

「美し森」に咲くクリンソウ

2010-06-17 11:11:49 | 花&植物
 前方にそびえる八ヶ岳の麓を友人とトレッキングしてきた。関東地方が梅雨入りしたとの
ことだったが、私たちが滞在した三日間は快晴

二日目、清里トレイルの中でも整備が行き届いている美し森を起点とする羽衣の池~川俣川渓谷~展望台~天女山コースを歩いた。

この時期、美し森にはレンゲツツジが咲き乱れ、前方には八ヶ岳連峰、後方には南アルプスや富士山の大パノラマが広がり最高の展望を楽しめた。

このコースは数回歩いているが、初めてクリンソウの群落を見た。このクリンソウは花の付き方が、茎を取り巻くように輪になってつく花が数段にかさなり、「九輪」にみえることから名づけられたので「九輪草」というそうだ。

森の緑色とサクラ草に似た紅色の花がマッチして、とても美しかった。

新刊紹介『たまごのなかにいるのはだあれ?』

2010-06-11 08:33:57 | 児童書
 絵本を手にとると、カバーの裏に「ほら たまごからなにかが うまれそうだ!
だいじに まもられているたまごから でてくるのは だあれ?」という文字が目に飛び込んでくる。
色や大きさや形の違うたまご。しかしどのたまごの中にもやがて生まれてくる命が宿っている。

・書名  『たまごのなかに いるのは だあれ?』

・作者  ミア ポサダ作・絵

・訳者  ふじたちえ

・出版社  福音館書店 2010年5月25日初版 ¥1200+税

・グレード 小学低学年~中学年

本書は 爬虫類も魚類も鳥類も昆虫もたまごを生んで子孫を残し、地球の生態系をたもっている様子がよく描かれていて、見開きの全てのページが、迫力満点のスケールのある絵が素晴らしい!

この絵本は、科学絵本と捉えずに集団でのよみきかせにもピッタリ!

ティッシュカバー

2010-06-09 09:26:25 | 趣味
 石粉粘土を使って作品を作るクレイクラフト。

私はもうかれこれ十五年くらい習っているが、このクレイクラフトもなかなか奥が深く、何年習っても自分がイメージした納得のいく作品が出来ない。

でも今月の初めに開催される作品展に数点出品することになり、先月初旬から最後の一点の作成にとりかかった。

その作品がティッシュカバーだ。この作品も粘土を編みこんで作成するので、見た目より
かなり難しい。でもやっと作品展の搬入日に間に合わせることができた。ヤレヤレ・・・

今回は柄にもなく少し乙女ティックに作ってみたが、色塗りが大変でかなり手間取ってしまったが、まあまあ少しは満足のいく作品になった。

コマチソウ(小町草)

2010-06-04 20:15:27 | 花&植物
 我が家の畑に咲いていた待宵草に変わり、今盛りに咲いているのはコマチソウ。

このコマチソウ(小町草)は別名ムシトリナデシコ、またはハエトリナデシコともいう。

原産地はヨーロッパ中南部で、日本では五月末から六月中旬ごろまで濃いピンク色の小さな花をつける。

なかには淡紅色や白い花を咲かせるコマチソウもある。

この花の茎を触ると、とてもベタベタしていて、よく見ると小さな虫が張り付いていることがある。

たしかに別名ムシトリナデシコと名があるのもうなずける。

密集して咲いているので、結構見ごたえがある花だ。

新刊紹介『はみだしインディアンのホントにホントの物語』

2010-06-03 16:12:33 | 児童書
 北米北西部にある先住民スポケーン族の保留地でオレは生まれ育った。

オレの名前はアーノルド・ジュニア。オレは生まれた時から脳に脊髄液が溜まる病気で、生後六ヵ月で大手術を受け、手術は成功。時々発作が起きるが今14歳になる。

保留地内にある学校を卒業した時、オレは一大決心をする。その決心とは保留地を出て白人が通うハイスクールに行くことに決めたのだ。

その学校でオレはいろいろな経験や体験をするが・・・

・書名  『はみだしインディアンのホントにホントの物語』

・シャーマン・アレクシー 文

・エレン・フォーニー   絵

・さくまゆみこ      訳

・出版社 小学館  2010年2月初版 ¥1500+税

・グレード 中学生~

 本書は随所に描かれたイラスト(マンガ)もあり、さりげなくスラスラと読めるが、実は内容がとても重い。

想像を絶する人種差別による保留地での生活、白人に虐げられている生活、貧しさ故に酒に溺れて命を失うインディアンやインディアンの伝統や文化そして考え方や生活等・・・

読者には、これが本当にあったことだなんて信じられないことだらけでショックを受けるが、読み終わってみるとこの本には様々なメッセージが沢山込められていることに気がつく。

「がんばる!ってことは、生まれや育った環境、人種には関係ないんだ」

ともかく生きる勇気をくれる一冊です。

また本書は2007年全米図書賞を受賞し、2008年にはボストングローブ・ホーンブック賞を受賞している。