A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

オルガンの響きに乗って思いっきりソウルフルに・・・

2007-07-13 | MY FAVORITE ALBUM
GOT MY MOJO WORKIN’ / JIMMY SMITH

ミルトジャクションがソウルフルな演奏をしても何かスマートさが漂う。バイブという楽器のせいなのか、ミルトジャクソンのシャイな性格なのか、MJQのイメージを引きずってしまうのか・・・・。
一方で、見るからにソウルフルな雰囲気を感じるJimmy Smithがソウルフルな演奏をすると・・・。これは、全身からソウルが漂う。
オルガンという楽器も、ソウルやブルースには似合う。
そして、ソウルフルな演奏には、ソウルフルな唄が似合う。

一曲目最初からモグモグと唸り声を上げていたスミスは、B面に入りGOT MY MOJO WORKIN’に入るとついに歌いだす。レイチャールズに通じる魅力的なソウルフルな歌いっぷりだ。
バックに管楽器も入って益々ソウルムードは高揚する。
この手の歌はClark TERRYが得意。彼の場合は長年やっているので自信満々。
ところがSmithの場合は雰囲気は十分だがまだまだ初の試み。

このバックのアレンジをしているのは、オリバーネルソン。
61年に「ブルースの真実」を吹き込んですでに4年。売れっ子のアレンジャーとしてあちこちで活躍していた。ソウルフルな演奏にさらに厚みを加えている。
この当時のVERVEのプロデューサーは、あのクリードテイラー。
バックのメンバーを見ると、クインシーのオーケストラのサックスセクションの僚友Jerome RichardsonとPhil Woodsが陣取る。
ちょうど、クインシーのオーケストラが活動を休止したころ。この充電期間を経て「WALKING IN SPACE」で新装開店していくのだが。
クインシーオーケストラの番頭役の2人は、こんなセッションにも加わっていたのだ。

MOJOとは、隠語で魔力とのことだそうだ。
軽いスイングもいいけれど、たまにはこんなファンキーな演奏もいい。
この「魔力」に取りつかれるかも。

1. Hi-Heel Sneakers
2. Satisfaction, (I Can't Get No)
3. 1-2-3
4. Mustard Greens
5. Got My Mojo Workin'
6. Johnny Come Lately
7. C-Jam Blues
8. Hobson's Hop

Jimmy Smith (vocals, organ)
Oliver Nelson (conductor, arranger)
Phil Woods (alto saxophone)
Romeo Penque (tenor saxophone, flute)
Jerome Richardson (baritone saxophone)
Ernie Royal (trumpet)
Kenny Burrell (guitar)
Ron Carter, George Duvivier, Ben Tucker (bass)
Grady Tate (drums).

Recorded at Van Gelder Recording Studio, Englewood Cliffs, New Jersey
on December 16 & 17, 1965
Originally released on Verve (V6-8641).
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