A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

Concordの発掘は続く・・・・

2007-07-29 | CONCORD
Hello like Before / Ernestine Anderson

ピアノトリオをバックにボーカルをじっくり。
これが、ジャズボーカルの基本かもしれない。
最近は、女性ジャズボーカルがブームのようだ。何故か、皆「軽い」という感じを受ける。
何が来ても動じない、どっしりした貫禄のようなボーカルが懐かしい。
大御所の、エラ、マクレー、そしてサラボーンのような。
アップテンポだろうとバラードだろうとボサノバであろうと、何が来ても、彼女達なりの受け止め方をして重く訴えてくる。軽く、口先だけで雰囲気をだしているのとは分けが違う。これは、一朝一夕で生まれるものではないので無いものねだりかもしれないが。

VOCALはジャズの歴史の中では、有名バンドの専属歌手からというひとつの流れがあった。その中から独り立ちして、一人前の歌手なれるのはほんの一握り。50年代、60年代は、女性ボーカルが花開いた時期もあった。
そして、モダンジャズの時代になると、ジャズバンドの専属歌手というデビューの場所も少なくなり、ロックが主役の時代では、ジャズVOCALのシンガーは、最初から自分の世界を切り開いて行かなければならなかった。

一人ひとりのキャリアを見ると、すべてが順風満帆という訳ではなく、スランプの時期があったり、一度は引退をすることになる歌手も多い。
特に、ジャズの世界では、レコーディングという表舞台に出れることも少ない。

Concordは、中間派のジャズメンやスタジオミュージシャンだけではない。そのような境遇の歌手も発掘した。

発掘してきたのはErnestine Anderson。
サラボーンを思わせる、どっしりした安定感のある歌いっぷりだ。
長年のブランクを感じさせない。

歌いっぷりはこちらで。

バックを努めるトリオも、Hank Jonesのピアノが実にいい。このHank Jonesも初登場だ。
Concordで本格的なVocalアルバムはこれが最初だ。今では、Concord所属の歌手は多いが本格派が多い原点はこの辺りにあったのかもしれない。

1. Hello Like Before
2. A Time for Love
3. Yes Sir That’sMy Baby
4. Soft Shoe
5. Tain’t Nobody’s Bizness If I Do
6. It Don’t Mean A Thing If Ain’t Got That Swing
7. Send In The Clowns
8. I am his Lady
9. Bird of Beauty

Ernestine Anderson (Vol)
Hank Jones (p)
Ray Brown (b)
Jake Hanna (ds)

Recorded 8,10 , October, 1976
コメント
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