A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

またまた、Concordに新しいギタリストが・・・・

2007-07-12 | CONCORD
A sign of the Times / Tal Farlow

といっても新人では無い。なんと伝説の人、“Tal Farlow”だった。
50年代に活躍して隠退生活。67年に一瞬復帰したかと思ったら、またまた第一線からは消えてしまった。地元でプレーはしていたようだが、表舞台には出ず。
レコードで彼のプレーを聴くことはできなかった。
そして10年ぶりの「再復活」をしたのが、Concordであった。

「マイペース」という言葉がある。
そもそも、彼はギターを弾き始めたのも20歳を過ぎてからだったらしい。
最近ゴルフの世界ではジュニアの活躍が目立つが、子供のころからその世界にどっぷりと浸かると、それ以外の生活や人生などというものは考えられないのかもしれないが。大人になってから身に付けたものは、いくら上達しても所詮趣味の延長。
彼のギター演奏も、そんなものだったのかもしれない。

マイペースの人生と同様、彼のプレーぶりも我が道を行く。
特に、コマーシャリズムに毒されることもなく、気に入った仲間と、気に入った曲を、自分の好きなやり方で。フュージョンもスタジオワークも、彼には関係の無い世界だ。

このアルバムの編成はドラムレスのトリオ。
この編成は、ピーターソンの初期のトリオや、キングコールトリオを思い浮かべるが、今回の主役はやはりFarlow.。
ハンクジョーンズと、レイブラウンを従えて「マイペース」の演奏を繰り広げる。
とはいうものの、他の二人も裏方に徹する役回りでもない。
実際は3人のベテランのコラボプレーだ。
ドラムがいないので、ギターがバックにまわった時の、ドラム代わりのギターのリズムプレー。色々聴くとプレーヤー毎に特徴や得意技があって面白い。
ファーローのプレーは、ブラッシュワークの真似。

唄物が多いが、最後の締めの一曲はレイラウンのオリジナル。ベースラインの出だしのフレーズはどこかで聞いたことがある。
ブルースの自然発生的な演奏。毎度のことながらレイブラウンのブルースは、いつの間にか皆が引きずられて迫真のプレーになるから不思議だ。

1. Fascinating Rhythm          Gershwin, Gershwin 4:06
2. You Don't Know What Love Is    DePaul, Raye 4:03
3. Put on a Happy Face         Strouse, Adams 4:16
4. Stompin' at the Savoy         Goodman, Sampson, Webb, Razaf 7:35
5. Georgia on My Mind          Carmichael, Gorrell 3:40
6. You Are Too Beautiful        Rodgers, Hart 5:02
7. In Your Own Sweet Way       Brubeck 3:08
8. Bayside Blues               Brown 7:04

Tal Farlow (g)
Hank Jones (p)
Ray Brown (b)

Recorded 1977 (CJ-26) 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする