A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

TURNING POINT / BENNY GOLSON

2007-01-30 | MY FAVORITE ALBUM
KELLYがマイルスのグループを離れたのは1961年、KELLYが30歳の時だ。丁度脂の乗り切った時で、自己のトリオ以外にもいくつかのセッションに加わってアルバムを残している。
Joy Bryanのバックを努めた録音もこの頃だ。
それまで引く手あまただったKellyであるが、翌年62年になると録音の数はめっきり少なくなる。
この年の最後の録音がこの一枚。Benny Golsonとの共演だ。
以前にも、二人が共演したアルバムは何枚かあったので、久々の再会セションである。

Benny Golsonは、プレーだけでなく、作編曲でも有名だ。Art FarmerやCurtis Fullerとのコンビでも、作編曲の役割は大きかったと思う。
このアルバムは、ゴルソンの1ホーン。前面の立つのは一人。アレンジも必要がない。必然的にプレー中心になる。
曲も、彼のオリジナルが2曲入っているが他は皆スタンダード曲。
作編曲としてのGolsonではなく、プレーヤーとしてのGolsonの腕試しアルバムだ。

彼の何となく歯切れの悪いモゴモゴした感じのトーン、特徴のある乗りは何となく好きなテナーだ。
ライナーノーツの真ん中に「A NEW HIGH POINT IN THE CAREER OF A PROLIFIC TENORMAN」との記述がある。
テナーマンとしての、多彩な演奏をしてきた経験を踏まえて、新境地を切り開くといったことだろう。

演奏は、やはりスタンダードをじっくり取組んだ曲が魅力的だ。
アップテンポのTHREE LTTLE WORDもいいが、バラードの「STELLA BY STAR LIGHT」が、超スローテンポで秀逸だ。

HOW AM TO KNOW
(I’m Afraid)THE MASQUERADE OVER
DEAR KATHY
THREE LITTLE WORDS
TURNING POINT
STELLA BY STARLIGHT
ALONE TOGETHER

Benny Golson (ts)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)

Recorede in NYC, October 30 & 31, November 1, 1962
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする