A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

PEPPER ADAMS / 5

2007-01-04 | PEPPER ADAMS
バリトンサックスといえば、マリガンに並ぶもう一人の雄がPEPPER ADAMS。
晩年は、サド・メルのサックスセクションの重鎮として有名になったが。ソリストとしても豪快なプレーを聴かせてくれる。

サックスプレーヤーの風貌とその音色は、何度か聞くうちに何となく両方のイメージが合って、定着してくる。
マリガンやコニッツ、そしてデスモンドやゲッツというと、やはりクール派の代表だ。
特に白人はアカデミックなイメージが強いと、熱っぽいプレーをしてもそう感じさない。割りを喰っているプレーヤーも多いのかもしれない。
フィルウッズなどは最初プレーに比して華奢な印象を受けたが、歳とともに風貌も貫禄がついてプレーも風貌も大御所のイメージどおりになっている。

PEPPER ADAMはその風貌とは裏腹にプレーはダイナミック。
彼の場合は、いつまでたっても風貌とプレーがミスマッチのままだ。
演奏はWEST COAST派といよりは、バリバリのイーストコースト派かもしれない。
もちろんビッグバンドに加われば、サド・メルに代表されるようにサックスセクションの低音域をしっかり守る一方で、ソロプレーになるとマリガン以上にホットなプレーで本領発揮だ。

このアルバムは、1957年、西海岸に仕事の拠点を移したとき、LA在住の腕達者をサイドメンに集めて録音した一枚。ADAMSのプレーを支えて、全面小気味良いバックを提供している。後に、サドメルで一緒にプレーするMEL LEWISのドラムも軽快だ。彼の良さは、ビッグバンド向きではなくコンボ向けかもしれない。

この後、アダムスはニューヨークに移り、ドナルドバードと双頭コンボで活躍している。やはり、ニューヨークの方が水が合っていたのかもしれない。

キングコールで有名な、ミディアムテンポのUNFORGETTABLEで軽くウォーミングアップし、BAUBLES,BANNGLES, and, BEADSでブローし、MY ONE AND ONLY LOVEでストレートに謳うPEPPERはお気に入りのプレーヤーだ。

晩年のイギリスでのLIVE映像は、こちらで。

UNFORGETTABLE
BAUBLES,BANNGLES, and, BEADS
FREDDIE FROO
MY ONE AND ONLY LOVE
MUEZZIN’

PEPPER ADAMS (bs)
STU WILLIAMSON (tp)
CARL PERKINS (p)
LEROY VINENGAR (b)
MEL LEWIS (ds)

Recorded July, 1957, in Hollywood Calif.
コメント
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