山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q練習48-vol.10(中島記)

2013-06-21 00:06:11 | 練習日誌
 どんな本だったか忘れてしまいましたが、「演奏会の本番でしくじらないようにするために、どうしたらよいか」みたいな事が書かれている本を読んだことがあります。夢のような本ですよね。それを読めば本番でしくじらないとは。

 それを読んでからの私はどうなったか・・・どんな本だか忘れてしまっているという時点でおわかりでしょうが・・・読んだ成果はありませんでした。そう簡単にいくはずがありません。


 ですがその本には、ためになりそうなことも書かれていました。確かその中に、「曲が一通り練習し終わったら、いったんその曲にふれるのをやめてしばらくの期間、それ以上に難しい曲を練習する。そうしてまた本番が近づいたら元の曲の練習に戻ると良い」みたいな記述がありました。

 実はこれを本腰入れて実践したことはありません。なかなか時間的にも精神的にも、本番を控えた曲の練習そっちのけで、本番の予定が無い曲(しかも難しい)の楽譜を開く余裕が無いのです。・・・そんな余裕があれば、確かに本番でしくじらないかもね・・・とは思いました。


 しかし、余裕というものは意図的に「創る」ものです。

 今回、山形Qはそれを実践いたしました。意図的に・・・とは言い難いかも知れませんが。


 ということで、今日までの3回の練習を、ひと月後の定期の曲目にあてずに、9月の演奏会のプログラム(しかも超難曲)に費やしたわけです。「難しいので、後回しにする勇気がなかった」とも言えますが、充実したリハーサルになったという自負があります。

 ブラームスの「クラ五」とベートーヴェンの「大フーガ」。どちらも、本番が楽しみ(・・・になりそうな予感)まで、こぎつけました。


 さて、次回から、「ねかせておいた」来月のプログラムの練習に戻ります。ねかせた効果があったかどうか。次回が「譜読み状態」に退化してしまっていないことを願いつつ・・・。吉と出るか凶と出るか。本番のお楽しみです。

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