江南市職員による不祥事（東日本大震災の支援物資の不適切な処理）で、新たな動きがあります。明日、市議会１２月定例会の最終日ですが、市長、副市長の給料をカットする提案がなされます。トップとしての監督責任を取るためです。市長が議会でどのような発言をするのか、厳しく見極めます。
今回の不祥事は、東日本大震災の支援物資として要請された対象品目外のティッシュペーパーを預かたことに端を発します。市民の善意を生かすべく知恵を絞るべきでだったのに、短絡的な行為に及んでしまいました。
東海市で６月、同様の不祥事があったにもかかわらず、また公務員に対する厳しい世論があるにもかかわらず、なぜ重大な過ちを犯してしまったのでしょうか？
その背景に、国・県の指示を待つ、あるいは従えってさえいればよいという姿勢が透けて見えます。基礎的自治体たる市職員は、日常的に市民と身近に接しています。市民の思いに応えるべく、想像力を働かせることが大切です。自分の頭で考えて積極的に行動に移せるよう、意識改革を求めます。決められた仕事（ルーティーンワーク）だけこなせばよいと考えている職員は要りません。
【１２月１７日（土）の予定】
特に公務はありません。
ただ、２０日（火）に終日、市議会全員協議会が開催されます。すでに資料が配布されているので、自宅で講読するなどして過ごしたいと思います。
【報告 今日、１２月１６日（金）の活動】
午後から市役所に登庁し、議員控室で執務しました。１９日（月）の本会議で使用する討論原稿をあらかじめ作成しておきました。
昨日のマスコミ報道でご承知の通り、江南市職員による不祥事が明らかになりました。東日本大震災の支援物資として預けられたティッシュペーパーを市職員に配布するという、極めて許しがたい行為です。市民の善意を踏みにじるものであり、強い憤りを感じています。
昨日夕方５時過ぎ、市当局は市議会議員に対して、問題を報告する書面を送付してきました。以下、その全文を転載します（個人名は伏せました）。ご参照ください。
平成23年12月15日
市議会議員 各位
江南市長 堀 元
福祉課職員による被災地支援物資の不適正処理の顛末について
このことについて、下記のとおり報告します。
記
１ 発生の経緯
３月11日に起きた東日本大震災により、市民の方々から支援物資を現地へ送りたい旨の要望がありました。そんな折、愛知県被災地域支援対策本部から７品目（保存米飯・乾パン・即席めん・プルトップ式缶詰・粉ミルク・紙おむつ・生理用品）の支援物資の要請がありました。
３月22日から28日まで、市役所１階中央ロビーにおいて、職員・赤十字奉仕団の団員それぞれ１人ずつ交代で、支援物資を受け付けしていました。要請以外の支援物資については、市民の方に持ち帰っていただくようお願いしておりました。
しかし、一部の市民の方が「ティッシュペーパー」250箱を持ち込まれ、持ち帰っていただくようお願いしましたが、市の方で処分してくださいと言い残し、置いていかれた方もありました。相手の氏名も分からず、お返しすることもできなかったため、市役所地下１階の女子更衣室前に保管していました。
・ 11月22日に総務課長より、福祉課に対し、女子更衣室前の物品を整理整頓するように指示があった。
・ 11月24日勤務時間終了後に、この「ティッシュペーパー」について、福祉課長の安易な判断で、課の職員18人に200箱を、グループリーダーが事情を説明せずに配布した。
・ 救援物資として預かった数は250箱で、200箱を配布し、残りの50箱は、市で保管していた。
・ 12月14日午前11時30分ごろ、中日新聞江南通信部の記者から、福祉課のグループリーダーに電話があり、３月に被災地へ送った支援物資の在庫状況について、問い合わせがあった。
・ グループリーダーは、７品目について在庫はないが、ティッシュペーパーの在庫が多少あると答えた。
・ 午後０時27分、福祉課長は、記者に電話し、ティッシュペーパーの受け取りから配布までの経緯を説明した。
・ 記者は、福祉課職員への配布事実の情報提供を受けていたので、福祉課長に事実を確認したかったので、福祉課長は、その事実を認め、12月15日午前10時に面談することを決めた。
・ 午後1時、健康福祉部長は、グループリーダーから、記者からの福祉課長への面談申込と支援物資の不適正配布についての要旨の報告を受け、健康福祉部長は、グループリーダーに対し、事件の顛末を作成するよう指示した。
・ 午後2時30分、健康福祉部長は、副市長に事件の内容と記者の面談申込について報告した。
・ 副市長は、健康福祉部長に対し、当日有給休暇取得していた福祉課長への登庁と顛末書の作成を指示した。
・ 午後６時、市長と副市長、健康福祉部長、福祉課長と今後の対応を協議した。
・ 午後６時45分、記者から福祉課長に電話があり、12月15日の中日新聞朝刊に掲載することを伝えられた。その際、健康福祉部長が、記者に対して、今回の事件について、市民の信頼を失ったことや今後の対応について説明し、陳謝した。
・ 午後８時45分、各新聞社に事件概要をメール送信した。
２ 今後の対応
今回の事件は、地方公務員法第33条の信頼失墜行為に値し、市民の皆さまの善意による支援物資の不適正な取り扱いに対しまして、深く陳謝いたします。今後は、市民の皆様の信頼回復と再発防止に努めてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
なお、今後の対応については、次のとおりです。
① 12月14日午後7時30分 福祉課長が、福祉課職員に対し、配布したティッシュペーパーの回収を指示した。回収できない個数については、職員が自費で補填する。
② ティッシュペーパー回収後は、市内の５つの障害者施設へ支援物資とならなかった旨を説明し、寄贈していく。
③ 全職員については、機会を捉え、課内のコミュニケーションの大切さを再認識させる。
④ 事件に関係する職員には、弁護士とも相談し、厳重な処分を検討する。
今日の新聞各紙に江南市役所福祉課の不祥事の件が掲載されました。このことについて、急きょ各派代表者会議が開かれることになりましたので、傍聴します。よって、今日の予定を以下の通り、変更します。
【今日の予定】
７時～８時、名鉄江南駅前で早朝街頭宣伝（演説）を行ないました。
１１時、お世話になった方の葬儀・告別式に参列します（平安会館・布袋斎場）。
１３時３０分、市議会各派代表者会議が開かれますので、傍聴します。
終了後、厚生文教委員会の委員長報告を作成します（市役所）。
【１２月１５日（木）の予定】
１１時、お世話になった方の葬儀・告別式に参列します（平安会館・布袋斎場）。
１３時３０分、市議会厚生文教委員会の委員長報告を作成します（市役所）。
