ブログのコメント欄で、市議会一般質問の映像配信を見た感想を書き込んでいただきました。ありがとうございます。
一般質問について、当局との間でどのようなやりとりがあるか報告いたします。
まず、議員が通告を行います。すると、関係各課の課長や主幹、副主幹クラスの職員が議員控室などに来訪し、質問内容のヒアリングが行われます。そこで、議員から「こんな質問をするつもりだ」と質問要旨を述べたり、質問原稿・メモを渡します。同時に、質問の準備に必要な資料を要求します。数日後、再び打ち合わせがあります。その際、当局側から答弁要旨を記したペーパーが渡されます。それに対して、議員から「答弁が長すぎる」「こんなふうに答弁してもらえないか」「納得できない」と意見を述べて、答弁要旨が修正されることがあります。いわゆる「すり合わせ」です。
本会議の質問の際、すでに答弁要旨が分かっていて質問しているので、鋭い追及の再質問や厳しい批判がほとんど出てきません。「セレモニー化」「出来レース」と指摘されても仕方ありません。
自戒を込めて私見を述べます。やはり、行政のチェック機能の役割を果たすには一定の緊張感がなければいけません。事前にヒアリングを行う必要はありますが、納得できないことについては、水面下の話し合いの場でなく、議場で堂々と意見を述べるようにしなければいけないと考えます。当局から答弁要旨を事前に渡さない、議員からも求めないよう、それぞれが意識を改めるべきです。
また、当局側の演壇から議員席に向かって質問していることについても、議会改革の問題でよく話題となります。二元代表制の趣旨を踏まえると、議員席から当局に対峙して質問をぶつけるのが自然な姿かもしれません。過去の経緯は知りませんが、江南市議会の議場には議員席の演壇がないので、今のスタイルでやっているのだと思いますが、おそらく全国の自治体議会の中で特異なケースでしょう。
近々、市役所本庁舎の耐震改修が予定されていますので、それに合わせて議場の改修を要望していきたいと思います。ともかく、まずは議論が活性化する方策を考えていきます。