あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、今日午前、澤田和延江南市長にお会いし、新年度の予算編成にあたって、会派「リフォームの会」としての予算要望書(下記)を提出しました。約1時間にわたり、市長、副市長、総務部長とお話しさせていただきました。
江南市は愛知県内の自治体と比べると、財政事情はかなり厳しい状況にあるものの、立地条件は決して悪くありません。子育て世代など現役世代が魅力を感じ、江南市に住んでよかったと思っていただけるよう、各施策の充実をお願いしました。要望事項は箇条書きで50項目以上にのぼりますが、少しでも江南市の現状を一歩でも前に進めていきたいと思います。
ご意見・ご要望がありましたら、よろしくお願いします。
予算要望書
【子育て支援】
○ 放課後児童健全育成事業(学童保育)の対象者を小学6年生まで拡大するとともに、必要な施設整備を行い、質の向上を図ること。
○ 学童保育と放課後子ども教室の一体的あるいは連携した実施については、事業の目的が違うこと、質の確保が課題となっていることから、慎重に対応すること。
○ 子ども医療費の助成については、財政規模が極めて大きいので、効果と課題を検証すること。
○ 保育園入所で低年齢児に待機児童(潜在的待機児童を含む)が発生していることを深刻に受け止め、早急に解消すること。
○ 病児保育・病後児保育を開設すること。一時的保育を拡大すること。
○ 一般不妊治療費の助成金額を増額すること。
○ 親子で気軽に外出できるように、公共施設に授乳室や子ども専用トイレを設けること。
○ SNSやスマートフォンのアプリを活用して、子育て世代に子育て支援に関する情報を届けること。
○ 子育て支援に地域の人材を積極的に活用すること。
【子どもの教育】
○ パソコン整備やネットワークなどICT環境の充実をさせ、ICT教育を推進すること。
○ 不登校の子どもへの支援を強化し、居場所を確保し、高校進学を支援すること。
○ 少人数教育などのきめ細かな学習指導によって、子どもの基礎学力の定着を図ること。あわせて、学校教職員の増員に努めること。
○ 学校教職員の業務のあり方を見直し、過重労働を解消すること。特に、教員については、授業や教室運営など本来の職務に専念できる環境を整えること。
【子どもの貧困対策】
○ 就学援助制度の周知徹底を図り、対象者をしっかりと捕捉すること。援助内容(PTA会費・生徒会費・クラブ活動費など)や対象者(生活保護基準に対する倍率)を拡大すること。
○ 家計が苦しく塾や習い事に通えない小中学生を対象に無料の学習支援事業を行い、基礎学力の定着や高校進学をサポートすること。また、先進的な活動を行っている民間団体と連携を図ること。
○ 貧困対策に活用できる行政サービス一覧表を作成すること。
○ 所得税法における寡婦控除は、未婚のひとり親には適用されず、離婚・死別のひとり親よりも重い経済的負担を強いられている。保育料や市営住宅の家賃に寡婦控除をみなし適用し、負担を軽減すること。
○ フードバンクや子ども食堂の取り組みを研究すること。
【企業誘致・産業振興】
○ 自主財源の確保や地域経済の活性化につながるよう、積極的に企業誘致を進めること。費用対効果に留意しつつ、進出企業などへの優遇制度を創設すること。
○ 企業が進出する地域(安良地区など)のインフラを整備すること。
○ 住宅リフォーム促進補助事業を復活させること。
○ 小規模契約希望者登録制度を拡充し、中小零細事業者や個人事業主への発注を増やすこと。
【まちづくり】
○ 移動手段の確保は、生活を支える大切な公共サービスであり、社会生活の基盤である。高齢者や子どもなどの交通弱者への支援や名鉄の線路東側の公共交通空白地域の解消に向けて、地域の公共交通のあり方を議論し、持続可能な地域公共交通ネットワークを構築すること。
○ 近年、たびたびゲリラ豪雨に襲われ、市内各地で深刻な浸水被害が発生している。これまでの浸水対策の効果を検証し、実効性ある対策を推進すること。
○ 名鉄布袋駅東側の再開発で積極的な役割を果たすこと。民間業者と連携し、マンション、商店、子育て支援施設などの複合型施設を検討し、駅前活性化を図ること。
○ 名鉄江南駅西側(ロータリー付近)の交通渋滞の緩和を図ること。駅周辺の活性化策を検討すること。
○ 信号機のLED化を愛知県に働きかけること。
○ 市の知名度アップ、イメージアップの推進を図るため、シティーセールスを進めること。市の魅力をさまざまなメディアを通じて発信し、若者・子育て世代の人口減を食い止め、定住を促進すること。
【行財政改革】
○ 全ての事務事業について、事業仕分けなどを通じて税金の無駄遣いがないか厳しくチェックし、財政健全化を進めること。
○ 補助金・負担金を聖域なく見直すこと。
○ 人口急増期に建てられた公共施設(ハコモノ)が近い将来、一斉に老朽化を迎える。市民と徹底的に議論し、実効性のある公共施設の再配置計画を立案すること。建て替え・新設は必要最小限にとどめ、現在の総床面積よりも減らすこと。
○ 公共施設の再配置と並行して、負担の公平性や受益者負担の観点から、使用料・手数料の見直しを行うこと。
○ 非正規職員の待遇改善を図り、官製ワーキングプアをなくすこと。経験年数や専門的技能を評価し、昇給・昇格制度を検討すること。
○ 職員の福利厚生事業を充実させること。
○ 公契約条例を制定すること。
○ 新しい事業を展開する資金調達手段として、クラウドファンディングに挑戦すること。
○ 道路照明や防犯灯のLED化を進め、電気料金や維持管理費の削減、CO2(二酸化炭素)排出量の削減に努めること。
【高齢者福祉】
○ 高齢者が主体となった地域サロン活動を支援し、高齢者の居場所を確保すること。
○ 介護・認知症予防を図り、住み慣れた場所で自分らしく生きられるよう、民意を反映した地域包括支援システムを推進すること。
○ 高齢者が身近な場所で気軽に軽スポーツを楽しむ機会を作るなど、スポーツ活動の振興を図り、生きがい作りに取り組むこと。
○ 独居高齢者などの見守り活動を推進し、孤独死をなくすこと。
○ 生活保護受給者や生活困窮者の自立の促進に必要な事業に取り組むこと。
【新ごみ処理施設建設】
○ 新ごみ処理施設建設は市政の最重要課題である。建設候補地の地元住民との対話を通じて信頼関係を構築し、早急に事業を進めること。
○ コストや効率性を重視し、財政負担の軽減に最大限努力すること。地域振興策は真に必要と認められるものに限り、バラマキはしないこと。
【新体育館建設】
○ ユニバーサルデザインに対応し、誰もが利用しやすい施設にすること。授乳室や子ども専用トイレを設けること。
○ 災害時の避難所にするなど、防災機能の役割も果たす施設にすること。
【新図書館構想】
○ 現在の図書館はさまざまな課題を抱えている。市民がどのような新図書館を望んでいるかを把握した上で、新図書館のコンセプトや立地を決めること。
○ 財政負担にも留意すること。
【若者の政治参画】
○ 今夏の参議院議員選挙から18歳選挙権が実現する見通しであることから、若者の政治参画を進める取り組みを行うこと。
【平和・人権】
○ 「戦争法(安保関連法)」の発動や「戦争のできる国」づくりを許さず、 日本国憲法を遵守すること。
○ 平和行政を推進し、韓国、中国などアジア太平洋諸国との友好交流事業を検討すること。
○ マイナンバーを利用した行政手続きが開始されたが、個人情報保護に万全を期すること。市独自のマイナンバーの利用拡大をしないこと。
○ 自殺予防対策を強化し、誰もが生きやすい社会を作ること。