立憲民主党 山としひろ「パワフル日記」

立憲民主党 衆議院富山1区公認内定者
44歳 
人にやさしい政治

【一般質問 質問要旨】 民営化・民間委託と新しい公共について

2011年09月10日 | Weblog

質問

 3月、6月の定例会一般質問で、指定管理者制度の下で働く人々の処遇と情報公開について取り上げました。指定管理者制度で「コスト削減」は大きな評価要素となりますが、多額の税金が投入されている以上、労務関係は適切なものでなければなりません。税金で官製ワーキングプアを生み出すことは許されません。

しかし、全国の地方自治体で、指定管理者のコンプライアンス違反(雇用契約上のトラブルなど)が相次いで発覚しています。問題が起こる背景には、地方自治体が制度をよく理解していないことが指摘されています。そこで、総務省は昨年末、「指定管理者制度の運用について」と題する通知を出し、制度の改善を促しています。

さて、東京都内の自治体などでは、労務監査(労務審査)を実施する取り組みを始ました。労務監査とは、社会保険労務士に委託して、企業・団体が労働基準法、労働安全衛生法、労働契約法をはじめとする労働関連法令を順守し、適正な労務関係の下に管理・運営が行われているかどうか、さまざまな項目ごとに監査・評価することです。未達成事項があれば改善勧告を行います。

江南市は、指定管理者の第二期指定にあたり「モニタリング」の実施を義務付けました。また、布袋北保育園の指定管理者は独自に第三者評価を受けています。しかし、労務関係については十分にチェックできておらず、ブラックボックスとなっています。

またこれまでの当局答弁は、「協定書や業務仕様書に労働関係法令の順守が盛り込まれている。それに基づいて、労務関係は適切に実施されていると考える」というものでした。もし何か問題が発生したら、責任がとれるのでしょうか。

 労務監査などの外部監査や第三者評価の導入について答弁を求めます。

 

質問

 

 自治体がアウトソーシングを行う場合、その目的は「コスト削減」だけとは言いません。判を押したように「コスト削減」と「質の維持向上」を2つ並べます。しかし、市民からみると「本音はコスト削減だろう」と思われるものが多くあります。現実にそれが下請け構造のゆがみをつくってきました。

 税金を使う事業でも、公務員よりも民間がやった方が、はるかに質が良くなるものはたくさんあります。コストよりも、誰が最も高い質のサービスを提供できるかで、公共サービスの実施者を決めることが大切です。

 こうした発想を取り入れたのが、千葉県我孫子市の提案型公共サービス民営化制度です。市の全ての事業を公表し、民間から委託・民営化の提案を募ります。市役所よりも自分たちの方がより良いサービスを提供できるという提案を民間から出してもらい、それを専門家と市民が審査します。

 我孫子市の制度が指定管理者制度と決定的に異なる点は、「行政が自分の都合で民間に出したいもの」ではなく、「民間がやりたいと思うもの」を民間に移すことです。この制度は、公共サービスにおける官と民の関係性を変えることができ、いわゆる「新しい公共」を創っていく上で有用です。

少子高齢社会、環境、格差・貧困………どれを考えても、公共はより大きく豊かにする必要があります。

「新しい公共」についてどのように考えていますか。江南市がいう「市民協働」との共通点、相違点にも言及した答弁を求めます。

また、民営化・民間委託にあたって市民の声を聞く機会を設けていくべきと考えますが、答弁を求めます。

 

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【一般質問 質問要旨】 自殺対策について

2011年09月10日 | Weblog

昨日の一般質問の質問要旨をアップします。実際のやり取りは、後日、映像配信をご覧ください。


自殺の実態

 自殺者数を把握することができる公的資料はいくつかあります。

  ① 市役所市民サービス課に出された死亡届
  ② 厚生労働省の人口動態調査と愛知県の愛知県衛生年報
  ③ 警察庁から提供を受けた自殺に関するデータに基づき、内閣府経済社会研究所が作成した地域における自殺の基礎資料
 
 自殺者数の実態をより正確に把握するため、それぞれの資料に基づいて、江南市の自殺者数を発表してください。

 交通事故死者のように一般公表されていませんが、地元の警察署が自殺者数を最も正確かつスピーディに把握しています。最新の状況を発表してください。また、今後随時、江南警察署に自殺者数を照会することはできませんか。

 さらに、自殺未遂者は自殺者の数倍に上ります。自殺未遂者数を把握する方法のひとつに、救急出動、救急搬送の実績数があります。2008年から直近までの状況を発表してください。


現状認識

 市長は昨年9月の答弁で、「自殺の原因が複雑に絡み合っているので、まず自殺の実態を解明することが必要と感じている。関係機関との連携を含め、自殺予防に取り組んでいかなければならないと思っている」旨、述べられています。
 また、政府は2011年版「自殺対策白書」で、自殺対策を推進するためには「実態解明を進めること」が重要だとしています。
 限られた情報の中で難しい部分がありますが、江南市民の自殺の実態について、どのように分析していますか。また、国、地方自治体、民間で自殺対策が進められている中で、江南市のこれまでの取り組みについて、どのように総括しますか。

普及啓発活動

 自殺対策を進めるにあたり、自殺の実態を知ってもらい、社会的関心を高めることが重要です。江南市の普及啓発活動としては、市広報に自殺予防週間の記事掲載、大型店舗での街頭啓発、ストレス測定器の活用などがあげられます。
 しかし、普及啓発活動を推進する旨の答弁を繰り返しているにもかかわらず、それ以上の対応がなされていません。相談窓口一覧の作成、配布が行なわれた形跡はありません。福祉課窓口にさえ、パンフレットが一切置かれていませんでした。ホームページにも一切掲載されておらず、PR不足です。
また2008年12月の一般質問で、自死遺族の講演会を開催することを提案し、当時の健康福祉部長が「今後、保健所など関係機関と検討してまいりたいと思っている」と答弁しましたが、一体どうなったのでしょうか。
 一方、神奈川県平塚市は、議員提案で「平塚市民のこころと命を守る条例」が制定されたことを受けて、自殺対策で重い腰を上げました。相談窓口をまとめたリーフレット作成、市庁舎への横断幕掲出、ポスター掲示はもちろん、パソコンや携帯電話を使って簡単にストレスや心の落ち込み度をチェックできるメンタルヘルスセルフチェックシステム「こころの体温計」を導入しています。命の大切さを考える講演会も実施しています。
さらに、図書館や学校と連携した活動も行なっています。図書館では、司書の協力を得て、自殺対策関連書籍や心のサポートとなるような本を「こころと命のサポートのための本」と題したリストにまとめました。自殺予防週間のある9月には、図書館にこれらの本を展示・貸出するコーナーを設置しています。
小中学校では、こころ、いのち、絆などをテーマにした本を購入する予算を4万円ずつ配分し、ブックフェアで「こころと命のサポートのための本」のコーナーを設置しています。また、市民との協働事業の一環で、読み聞かせを行なっているボランティア団体が「命の大切さ」を伝える活動をしています。
 ただし、いずれの普及啓発活動においても、「自殺」という用語を多用せず、「こころと命のサポート事業」などソフトなことばを使っているのが特徴です。
 健康福祉部と教育委員会に対して、今後の普及啓発活動の推進について、予算措置を含め、一歩踏み込んだ答弁を求めます。

目標設定

「健康日本21こうなん計画」は、2012年度に計画期間が満了し、改訂されます。次期計画に自殺対策が盛り込まれるでしょうが、自殺は現在進行形の問題であり、自殺対策は待ったなしです。
 何事も目標がなければ、意識的に行動することはできません。自殺対策の基本理念、具体的目標や重点取り組み事項を定めるべきですが、いかがですか。
 また、昨年9月の一般質問で、組織としての対応が必要との認識で、ゲートキーパー養成や庁内連絡会議設置を要望しましたが、このことについても答弁を求めます。

 

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9月9日(金)のつぶやき

2011年09月10日 | Weblog
18:18 from goo
情報公開の推進を!-行政の姿勢を厳しく問う- #goo_yama-future http://t.co/una3LA6
22:18 from web
【10日の予定】15時、市民団体の学習会に出席します(名古屋市中村区)。
22:19 from web (Re: @1110yoichi
@1110yoichi お疲れ様です。ただ、食べ過ぎないようにね(笑)。
by toshihiroyama on Twitter
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