彌栄会オフィシャルブログ

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クリニック便り~第8 回1型糖尿病の集いin Wakayama

2015-03-09 07:00:00 | やよいメディカルクリニック
去る平成27年3月1日(日)に、和歌山県立医科大学にて開催された「第8回1型糖尿病の集いin Wakayama」に参加させていただきました。


糖尿病は、1型と2型に分けられます。


一般的によく知られているものは2型で、主に肥満や遺伝因子により、インスリン分泌低下やインスリンの作用不足が起こり、発症するもので、一方、1型は、インスリンを合成・分泌する膵ランゲルハンス島β細胞の破壊・消失により、インスリン作用不足がおこり発症するものです。


1型糖尿病の発症は、小児~思春期に多く、治療には血糖をコントロールするために、血糖を自分で測定しながら、インスリン療法(注射)が必要となってきます。


私は、今回初めて1型糖尿病の集いに参加しました。


患者さん、患者さんの家族の方、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士等、様々な職種の方々の参加でした。


午前は、特別講演「進化する1型糖尿病の治療とその実践」というテーマで、1型糖尿病患者でもあり、医師でもある、神田内科クリニックの川嶋聡先生の御講演があり、自らのインスリン治療体験を交えながらの御講演に、会場の皆さんはとても熱心に聞いておられました。



次に、「大規模災害時の1型糖尿病としての備え:そのときあなたはどうしますか?」というテーマで、パネルディスカッションがありました。


自分の身は、自分で守ろうということが大事で、1型糖尿病の患者さんは、非常持ち出し袋に、インスリンを入れておくことが必要不可欠であると、締め括られました。


午後は、グループ別ディスカッションで、


1・発症早期の問題点(発症2年未満)

2・発症晩期の問題点(発症2年以降)

3・災害時の対応

4・インスリンポンプについて

5・テーマを絞らずフリートーク

というようにグループ分けされ、私は1のグループに入り、1型糖尿病を発症した小学生や中学生の子供さんを持たれている家族の方や、患者さん自身のお話を聞かせて頂き、今後、理学療法士として糖尿病の療養指導に携わっていく上でとてもよい勉強をさせて頂きました。


普段、理学療法士が運動療法を指導するのは2型糖尿病の患者さんが多く、今回この集いに参加して、1型糖尿病患者さんや家族の方と接する機会ができましたこと感謝致します。

やよいメディカルクリニックHP

投稿者:やよいメディカルクリニック リハビリテーション科長 龍田義人
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