
日本の歩行者用信号機は1メートルを1秒で歩く計算で渡りきれるように設定されているそうです。
交通量によって長めに設定されている場所もあるようですが。
日本人は平均約1.3メートルを1秒で歩くそうなので、少し歩くのが遅くても渡りきれます。それでも渡りきれないということは体力や筋力の低下を疑ったほうがいいかもしれません。
当クリニックのリハビリテーション科では運動機能の把握や治療効果の指標にするため、患者様や通所リハビリテーションの利用者様に歩行速度の測定を行うことがあります。
歩いた距離(メートル)をかかった時間(秒)で割ると1秒当たり何メートル進めるかの速度を計算することができるので簡単に測定できます。
例:5メートル÷3.5秒=1.4285… 1秒間で約1.4メートル進む
歩く速さは転倒のリスクや寿命の長さにも相関性があると言われています。
速く歩ける人のほうが転倒しにくく、寿命も長いといったデータがあります。
ちなみに、ある研究では
秒速1.6メートルで歩行する人【速い人】は平均寿命が95歳以上、
秒速0.8メートルの人【遅い人】は約80歳、
秒速0.2メートルの人【とても遅い人】は約74歳だったそうです。
人生いろいろ、歩く速さは人それぞれ・・・ですが、以前の自分と比べて遅くなっているのは身体の危険信号かもしれないので要注意です。
一度ご自身の歩行速度を測ってみてはいかがでしょうか。
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投稿者:リハビリテーション科 理学療法士 脇田