gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

リカちゃん

2020-01-19 10:44:02 | 日記
「女の子にリカという名前をつけるとしたら、どんな字がいい?」、C君が電話の途中で言った。C君とは茨城の中学高校時代の友人であって、大学は別だったら、彼が進んだ東京理科大生のホームグラウンドである神楽坂の雀荘まで、日吉の仲間と一緒に遠征したこともあった。社会人になってからも茨城時代の他の友人達も加わって雀卓を囲んだり、酒場雑談を楽しむこともあった。

リカという名の字と聞いて、私はすぐに、事の内容を理解した。C君には2人の息子がいる。そのどちらかに子供が出来たのだ。それはC君にとって初孫ではなかったか。息子夫婦は、女の子が産まれたら名前はリカにしようと決めていたのだろう。リカに当たる漢字はたくさんある。「それは両親が考えることだろう」と私は言ったが、C君は「それはそうなんだけど、俺に訊いて来たんだ」と嬉しそうだった。

子供の名前を考えるとき、まず、音から入るのは1つの方法である。私も次女のときは、音は決まっているのに、1つの漢字を選ぶのに3日間を要した経験がある。女性名は3音であることが多く、しかも私の場合は「子」をつけないという条件を自分に課していたから、1字選びに苦慮した。

C家のリカちゃんが生まれたのは20余年前である。どういう文字を並べたかは憶えていない。私が頭に描いたのが<立夏>だったが、むろんそんなことはC君には話していない。最近は2音の名前も増えたようだ。ミホ、ミチ、ミカ、リカ、リホ、リナ・・・みんな現代調だえって、ウメ、マツ、タケ、チヨ、フク、ウラは消えた。20歳を過ぎたリカちゃんは、どうしているんだろう。C君は私も患った胸部大動脈瘤破裂で10年前に旅立ってしまったが。

コメントを投稿