gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

砂の器

2010-12-29 00:26:04 | 日記
昨日DVDプレーヤーが新調されて、久々に『砂の器』(映画)を観た。娘はこの作品を、日本映画の最高傑作と評しているが、私も同感だ。むろん邦画にも黒澤明監督作品や、いわゆる文藝モノなど秀作は多いが、ズシンとした重量感という点で№1だと思う。出演者の顔ぶれ(丹波哲郎、加藤剛、加藤嘉、森田健作、緒方拳さん達を中心に、渥美清さん、春川ますみさん、笠智衆さんなども登場)がすごいし、それに加えて音楽の効果が見事だ。 いや、何よりも松本清張原作が強い。 清張モノでは、他に『点と線』『ゼロの焦点』『聞かなかった場所』などがおもしろいが、『砂の器』は抜群だ。 “カメダ”をめぐる方言のこと、ハンセン病のこと、戦災で失われた戸籍、それに天才音楽家をからめるストーリーを考え出す清張の頭脳というのは、ただただ敬服するしかない。 加藤嘉さんも、丹波さんも、渥美さんも亡くなってしまった。笠智衆さんも、佐分利信さんも~というのが、今朝の食卓の話題で、私がDVDで映画1本観ただけで、そういう会話になる。森田千葉県知事(映画では若い刑事役)がまだ若い。 名優達も去り、清張先生も彼の世で眠られている。丹波哲郎さんは霊界に詳しかったが、『砂の器』に参加したメンバーで、清張先生を囲む忘年会なんていうのが、今日あたり開かれているのではないか。

コメントを投稿