デイケアサロンの麻雀は午後1時半に始まる。3時になるとティータイムで中断する。私はその時点で帰る。3時半少し前に家人に迎えに来てもらう。お茶の時間は雑談が交じり合う。私は主として93翁のKさんと話す。Kさんとは10の年齢差があるが、話は合う。軍歌の話になる。「僕は<ラバウル航空隊>が好きなんです」と言うと、Kさんが「さらばラバウルよ、また来るまでは~♪」と唄い出す。それ航空隊はではなく『ラバウル小唄』なのだが、止めるわけにはいかないからデュエットする。「しばし別れの涙がにじむ~」と続ける。周りには麻雀メンバーである長良川のお婆ちゃんや元女子プロ野球の選手もいるし、スタッフのお姉ちゃんもいるのだが、軍歌は知らないようだ。テーブルの上にはスタッフ手作りのケーキがある。私だけがほうじ茶で、他の皆さんは紅茶である。紅茶の置き皿には細い紙袋に包まれた砂糖がある。Kさんはそれを3本使う。Kさんは酒は呑まないそうだ。完全な甘党である。
先週はその席へ小柄なお婆ちゃんが入り込んで来た。サロンでは半日に約15人を預かっているが、私は麻雀メンバー以外の人を知らない。名前も顔も知らない。もちろん小柄なお婆ちゃんも初めて見る顔だ。お婆ちゃんはスタッフとKさんの間に座っている。スタッフが菓子と紅茶をすすめるのだが、お婆ちゃんは片方をスタッフの方へ押し返す。「これがいい、これがいい」と言いながら押し返す。そのあたりでKさんも私も、お祖母ちゃんが認知症であることを理解する。だからスタッフがつきっきりで面倒をみているのだ。
帰りの車の中で家人にいつものように、今日のサロンの様子を話す。もちろん認知症のことになる。「大変だなぁ」「お家の方も大変ね」、それ以外の言葉はない
先週はその席へ小柄なお婆ちゃんが入り込んで来た。サロンでは半日に約15人を預かっているが、私は麻雀メンバー以外の人を知らない。名前も顔も知らない。もちろん小柄なお婆ちゃんも初めて見る顔だ。お婆ちゃんはスタッフとKさんの間に座っている。スタッフが菓子と紅茶をすすめるのだが、お婆ちゃんは片方をスタッフの方へ押し返す。「これがいい、これがいい」と言いながら押し返す。そのあたりでKさんも私も、お祖母ちゃんが認知症であることを理解する。だからスタッフがつきっきりで面倒をみているのだ。
帰りの車の中で家人にいつものように、今日のサロンの様子を話す。もちろん認知症のことになる。「大変だなぁ」「お家の方も大変ね」、それ以外の言葉はない
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます