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有頂天

2012-02-29 22:55:21 | 日記
たとえば何人かの友人と競馬場へ行ったとして、最初のレースで私が10万円を的中させたとする。大喜びした私は友人達に昼食のビールとトンカツを奢った。 さて、こういう時、私の勝ち運はどうなるか。出足好調でだり、みんなにもおすそ分けもしたし、以後のレースも好調続きとなるか。 勝負には絶対はないが、まず私の運は落ちるはずで、有頂天はギャンブルには禁物なのだ。 みんなに御馳走するのは、全レースが終わった帰り道に、トンカツとビールではなく、バーでもキャバレーでも招待すればいよいのであって、とにかく途中で有頂天になったらアキマセン。   ちょっと俺ひとりでは食べきれないなぁ…とA男が私の目の前に、大きめの弁当箱を差し出した。そこには弁当には豪華すぎるメニューが並んでいて、むろん私はいちばん上等そうなエビの料理を頂戴した。A男は会社の同僚で新婚だった。女性にモテない性格の男であって、誰かの紹介でやっと伴侶を得た矢先、新妻に作らせた弁当を見せみらかせたがるのも無理はなかった。 つまり、そのときA男は有頂天の状態にあったのだ(そうでなければ、30男が弁当を開陳するはずはない)。  その後も二度か三度か、彼から、豪華弁当の中の一品を頂戴したが、やがて数か月経つ頃、A男の弁当持参は終わり、社員食堂に行くようになった。 新婚久しからず、ただ春の夜の夢の如しである。 サラリーマンの弁当なんて、塩鮭、玉子焼き、キンピラ、煮豆で充分であり、有頂天弁当は不要なのだ。 いまの民主党政権を見るとき、ふと、あの有頂天時代を懐かしく思い出す。沖縄の基地問題を、とにかく県外に…と語った鳩山由紀夫氏の満足気な顔を思い出す。

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