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言葉のバラマキ

2010-06-21 22:14:58 | 日記
父方の祖母は小柄で、顔も小さく、目鼻立ちも悪くなかったから、50歳を過ぎても愛らしい魅力があって、今なら間違いなく「かわいい!」と言われたと思うが、当時(祖母は昭和20年に58歳で他界)、還暦の人を「かわいい」と言うことはなかった。 代わりに、たとえば「あのお婆ちゃん、愛嬌があるわね」といった言い方があった。それが今日は、小柄であることも稚気があることも、とにかく見た目に1点でも愛らしさがあれば、幼児から後期高齢者に至るまで、すべてカワイイ!にヒトククリされているのが味気ない。 家人が首の牽引に整形外科に通っていて、そこのマッサージ師がイケメンなのだそうで、「イケメンなのに下手なのよ」などと言っているが、これもバラマキ語だと思う。美男子、ハンサム、二枚目・・・というのは滅多にいるものではないが、イケメンはマッサージ師のみならず、スーパーのお兄ちゃんにも宅配のオッチャンにも、つまりどこにでもいるわけで、これも言葉のバーゲンセールが生んだ現象であるだろう。 公示は24日だが、実質上は今日(17日)から選挙戦入りだ。ここでも言葉のバラマキが盛んになるだろう。マニフェスト云々も淋しいが、私がいちばん淋しく思うのが、「頑張ってください!」「頑張ります!」だ。 これ、プロのスポーツ選手とファンの合言葉だが、双方が女性ならまだしも男性の言葉としてはどうか(小学校の運動会じゃあるまいし)。 だって、立候補者は頑張るにきまっているし、それしかない。 本当に彼(彼女)を応援するのなら、別の言葉を用意するといい。もし候補者が若ければ、レンホウさんの名言を借りて、「2位だっていいじゃないか」と私は言うだろう。

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