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自信がない

2020-11-08 11:32:31 | 日記
風呂からあがり、脱衣所の椅子に腰かけた。浴室の隣に洗面所があり、洗面台の前の空間が衣服の脱着の場になっている。いつものように、まず下着の右足部分から始めようと背を曲げた途端にガクンと来た。体が傾いた。反射的に椅子の脚部を探った。簡単なパイプ椅子である。それのどこかが曲がるか折れたりしても不思議はない。どうじに、これは眩暈ではないかとも思った。とにかく、もう一度姿勢を正したら、今度は先刻と反対側に向けてガクンが来た。「危ない!」と声が出た。大声だったのか家人が飛んで来た。「この椅子曲がっていないか?」「曲がっていないわよ、あなたが曲がっているのよ」「ふーん」となったが、家人が「あら?ちょっと腰を上げてみて」と言い、私が洗面台の縁の部分をつかんで立ち上がると、「ああ、これが挟まっていたのよ」と細い棒のようなものを拾いあげた。その棒はサランラップの芯だと言う。食卓で残ったものにサランラップを掛けて冷蔵庫に入れる。あのラップを巻き付ける芯棒というわけだ。なるほど、それが椅子の下に挟まれば傾いて当然だ。ま、結局はなーんだとなるのだが、犯人がわかるまでの100秒か200秒か、私はあれこれ考えた。脳梗塞は20余年前に経験しているから、眩暈→脳梗塞の再発というのはすぐにアt間に浮かぶ。それなら、目の前に手をついて静かに床の上に横になるのがよいのではないか。裸であることも忘れて、そんなことまで考えた。

眩暈とまではいかずとも、ふと体がふらつくことがある。すぐに脳梗塞を疑う。それがクセになっている。要するに自分の体(健康度)に自信がないのだ。そもそも、体がガクンとなるような大きな眩暈があったら、すぐに倒れているはずであって、椅子を探る余裕などないのだが。それにしても、あのラップの芯はどうやって浴室の前までたどり着いたのだろうか。リャンピンが台所からバリアフリーの道をサッカー選手のごとくドリブルしてきたのだろうか。

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