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税金

2019-02-21 17:11:47 | 日記
「宝くじの収益金は××に使われております」というテレビメッセージを観ることがある。宝くじは50%が(私の言葉で言う)テラ銭だそうだが、そのテラ銭の性質は税金と同じだと思っている。或るところから取って、或るところに使う。それが社会にとってプラスになるという意味で同じだろう。

私は毎週土曜日・日曜日に馬券を買う。競馬を愉しむ。地方競馬はやらないのでわからないが、日本中央競馬会(JRA)のテラ銭は25%である。競馬においてはテラ銭をとられている感覚がない。レースが当たるか当たらないかという方に気をとられているから25%のことなんか忘れてしまっている。馬券が的中して、配当が1万円であったとして、そのときに、テラ銭が10%だったら配当があと数百円多かったのになぁと考えることはない。

株式の配当金、株の売却の利益にかかる税金は20数パーセントである。これは競馬と違って、ゴッソリ取られるんだなぁと感じてしまう。売るときになって、証券会社の担当者と話すと、「粗利がX万円でそこから2割の税と、それから市民税なんかもあります。手数料も…」となり、更にそれが明細書となって届くと、多少の儲けはあっても、税金は大きいと呟く。

10月から消費税が2パーセント上がる。ポイントがどうとか、カードがどうとかいったことは全くわからないが、とどのつまり、税金は馴れだと思っている。ただ、ちょっと大きな買い物をするときには2パーセントアップの重みは感じるのだろう。

私は税金のお世話になっている。私は病人だから医療費がかかる。その医療費の負担は1割であって、9割は税金のお世話になっている。申し訳ないというか、ありがたいというか。小さく、家の中の事で言うと、娘の払っている税金で私の薬が買えているような感じがする。だから、せめて馬券でも買って、というわけではないけれど。

ボランティア

2019-02-21 17:05:59 | 日記
デイケアサロンの麻雀に、ボランティアの男性が参加することがある。その一人であるHさんは、昭和15年の生まれで、私より5つしか年下でないのだが身体は若い。メンバーを送り迎えする乗用車の運転も手伝っている。福岡の出身なので、少し野球のことを話してみると「昭和21,22年の中等野球で小倉中が2連覇した」ことは知らなかったが、昭和30年代の西鉄ライオンズ黄金時代の話になると目が輝いた。ご存じの方はもう少ないかもしれぬが、「日本シリーズで巨人と戦い、3連敗から4連勝した」のが昭和33年だから、Hさんは中学生になっている。その想い出なら1時間でも2時間でも喋りたいという顔になる。

家人は高齢(65歳以上)コーラスグループに参加していて、毎週2回、老人ホームへ唄いに行っている。ボランティアである。曲目はグループのリーダーが選ぶようだが、家人が時々『銀座カンカン娘』を唄っているのを聴いていると、凡そのことが想像できる。あの頃の歌は数が少ないし、誰もが歌に飢えていたから、歌詞も忘れていないだろう。

昔、勤労奉仕という言葉があった。無償ということでは、いまのボランティアと同じである。しかし、前者には強制があった。後者は善意である。善意だけでなく、楽しみも伴う。好い時代になった。

ここに幸あり

2019-02-21 09:20:18 | 日記
「これ、まだ間に合うから行ってみたら?」と、玉電・若林駅前のタバコ店のオバサンがピースの箱に添えて1枚のチケットをくれた。私はバイトの帰りで財布の中も乏しく、久々にまっすぐに家に帰るつもりだったが、チケットに大津美子の名があったので気が変わった。大津さんは、その頃『ここに幸あり』という歌を大ヒットさせた歌手だった。場所は世田谷公会堂だったか、とにかく若林駅から徒歩で行けるところだった。開演は午後7時で、まだ1時間ある。私は近くの酒店で2級酒1合をカップで立ち飲みして公会堂へ向かった。

会場は8割ほどの客入りだったが、かなり前の方の席に座ることができた。名前も知らぬ歌手が知らない歌を唄った後、大津さんが登場した。まだ我が家にテレビのなかった頃だ。声はラジオで聴くだけであり、顔は有写真で知るだけだった。初めて見る大津さんは明るい感じがした。小太りの身体に親しみがあった。変な言い方になるがスカートが好く似合う印象があった。強い張りのある声だった。嵐も吹けば雨も降る、女の道よ なぜ険しい‥‥ここに幸あり 青い空。スカートの色は憶えていない。少し厚手の布地だったのは確かだ。と、これは約60年前の話である。

好いスカートを穿いているなぁと思うことが度々ある。女学生にもいたし、会社にもいた。家人や娘だって、カッコいいスカートを身につけることはある。しかし、その逆というか、この女性はスカートが似合うとkジャン汁ことは滅多にない。スカートの似合う条件の第一は、私の場合、脚ほ表情にある。細くてはダメだ。表情がない。競馬用語を借用すると、稍太が好い。脚の表情とは何か?これはもう幸福感の一語に尽きる。ここに幸あり、である。