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ここに幸あり

2019-02-21 09:20:18 | 日記
「これ、まだ間に合うから行ってみたら?」と、玉電・若林駅前のタバコ店のオバサンがピースの箱に添えて1枚のチケットをくれた。私はバイトの帰りで財布の中も乏しく、久々にまっすぐに家に帰るつもりだったが、チケットに大津美子の名があったので気が変わった。大津さんは、その頃『ここに幸あり』という歌を大ヒットさせた歌手だった。場所は世田谷公会堂だったか、とにかく若林駅から徒歩で行けるところだった。開演は午後7時で、まだ1時間ある。私は近くの酒店で2級酒1合をカップで立ち飲みして公会堂へ向かった。

会場は8割ほどの客入りだったが、かなり前の方の席に座ることができた。名前も知らぬ歌手が知らない歌を唄った後、大津さんが登場した。まだ我が家にテレビのなかった頃だ。声はラジオで聴くだけであり、顔は有写真で知るだけだった。初めて見る大津さんは明るい感じがした。小太りの身体に親しみがあった。変な言い方になるがスカートが好く似合う印象があった。強い張りのある声だった。嵐も吹けば雨も降る、女の道よ なぜ険しい‥‥ここに幸あり 青い空。スカートの色は憶えていない。少し厚手の布地だったのは確かだ。と、これは約60年前の話である。

好いスカートを穿いているなぁと思うことが度々ある。女学生にもいたし、会社にもいた。家人や娘だって、カッコいいスカートを身につけることはある。しかし、その逆というか、この女性はスカートが似合うとkジャン汁ことは滅多にない。スカートの似合う条件の第一は、私の場合、脚ほ表情にある。細くてはダメだ。表情がない。競馬用語を借用すると、稍太が好い。脚の表情とは何か?これはもう幸福感の一語に尽きる。ここに幸あり、である。

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