gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

朝の歌

2017-09-20 09:02:12 | 日記
齢をとると発声が悪くなる。口の中でモソモソと喋るようになる。声がかすれ、何を言っているのかわからないようになる。それを防ぐには口をよく動かすことだと言う。話し相手を探すのは面倒である。手っ取り早いのが歌である。歌を唄うことである。

朝の7時から脚の手入れをする。脚部の5カ所にベルト式の電動機を当てる。1か所が10分ずつだから終わると8時になり、朝食の時間にちょうどいい。その50分間に歌を唄う。大声ではない。私はもう大声は出ないのではないか。そんな気がする。家人がコーラスグループに参加していて、グループで大きな声で唄うと気持ちがいいと喜んでいるが、それはそうだろうと思う。私の朝の歌は、半分が小声であり、半分が中声である。50分間で15曲ほど唄える。

選曲はバラバラであって、それが楽しい。<朝だ夜明けだ 潮の息吹…>が口を突いて出る。軍歌の『月月火水木金金』である。歌詞をすべて思い出せるかどうかが頭の体操になる。次は『みかんの花咲く丘』がいい。これなら最終章まで正確に唄える。この歌は川田孝子さんが唄ったものだ。幼いころ、我が家にそのレコードがあった。第2章に<黒い煙を吐きながら お船はどこへ行くのでしょう>というくだりがあって、川田さんは、その<行く>の部分を<いーく>と発声する。そこに一所懸命さが出ている。レコードの川田さんは10歳ぐらいだろうか。とにかく全力で唄っている。そんなことを思い出しながら、私も唄う。もちろん軍歌と学校唱歌ばかりではない。裕次郎もあるし、ひばりもある。校歌もある。今朝の最終曲は、『ゴンドラの唄』だった。<いのち短し 恋せよ乙女・・・>、これも想い出につながる。黒澤明映画の1シーンにつながる。唄うのは志村喬さんである。公園のブランコに揺られながら唄う。