娘が大型のカップに何か白いクリーム状のものを入れて食べようとしている。訊いてみると「ヨーグルト」と答え、更に中央部にのっている赤いものは何かと問うと笑い出す。その笑いは、「パパは食べ物に興味を持つ。熱心である。他人が食べているものだって、それが何かを確かめようとする。関西系の人間の特徴だ」という意味である。関西系人間と決めつけているのは娘の記憶データである。
幼い頃の私の教育者であった祖母は行儀に厳しかった。「男の子は食べ物のことにアレコレ言ってはいけません」と何度も言われた。食卓に着いて、みんなの前に煮魚の皿があったとして、それを私が観くらべて、「あ、お姉ちゃんの方が、僕のよりずっと大きいや」なんて叫んだりすると、真顔になった祖母から叱声が飛んで来た。「じゃあ、私のと替えてあげるわよ」と姉(8歳上の叔母のことで、当時は女学生)が皿を交換しようとすると、これも「いけません!」だった。
私が食べ物に熱心なのは、戦中戦後の食糧不足時代を経験しているからだろうか。あるいは酒呑みだからだろうか。呑ん平は食べ物にウルサいのが多い。さらに、娘が言うように関西系だからだろうか。私が関西にいたのは3歳から9歳までの6年間でしかないのだけれど。
私は1日に5,6回トイレに行く。胃腸が弱いからではなく、体質だと思っている。東京都知事だった鈴木俊一さんが私と同じような体質だったようだ。そのトイレ通いが好調になった。依然は月に1,2度世話になっていた座薬の下剤も要らなくなった。これ、娘が食べていたヨーグルトに興味を持って、毎日の昼食後にマーマレードを混ぜて食べるようになったからである。関西系も悪くない。
幼い頃の私の教育者であった祖母は行儀に厳しかった。「男の子は食べ物のことにアレコレ言ってはいけません」と何度も言われた。食卓に着いて、みんなの前に煮魚の皿があったとして、それを私が観くらべて、「あ、お姉ちゃんの方が、僕のよりずっと大きいや」なんて叫んだりすると、真顔になった祖母から叱声が飛んで来た。「じゃあ、私のと替えてあげるわよ」と姉(8歳上の叔母のことで、当時は女学生)が皿を交換しようとすると、これも「いけません!」だった。
私が食べ物に熱心なのは、戦中戦後の食糧不足時代を経験しているからだろうか。あるいは酒呑みだからだろうか。呑ん平は食べ物にウルサいのが多い。さらに、娘が言うように関西系だからだろうか。私が関西にいたのは3歳から9歳までの6年間でしかないのだけれど。
私は1日に5,6回トイレに行く。胃腸が弱いからではなく、体質だと思っている。東京都知事だった鈴木俊一さんが私と同じような体質だったようだ。そのトイレ通いが好調になった。依然は月に1,2度世話になっていた座薬の下剤も要らなくなった。これ、娘が食べていたヨーグルトに興味を持って、毎日の昼食後にマーマレードを混ぜて食べるようになったからである。関西系も悪くない。