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くせ

2017-09-02 10:46:19 | 日記
病院で種々の検査を受ける。検査室をまわる。例えば心電図を撮るときは、小型ベッドというか狭い台の上に横になる。私は車椅子を使っていて、腰の悪い人間だとわかるから、検査技師さんも看護師さんも、みなさん親切にしてくださる。検査が終わって台を降りるときも、背中を支えてくださり、靴も履かせてくださる。そのとき、左の靴が先になることがある。私は、あっ!と言いそうになる。「自分でやります」と言いそうになる。私は靴を履くときは、右の足からと決めている。子供のときからそうだった。右足が先でないとどこか違う気がするのだ。気持ちが悪いと言ってもいい。そんなことどうでもいいではないかと思う人もいるだろうし、私もどうでもいいと思う。考えてみればそうなる。それが理屈である。しかし、習慣とか癖といったものは理屈ではない。理とは別に存在する。

なくて7癖、あって48癖と言う。クセというのは、他人から見れば何でもないことを気にして習慣化していることだと家人に教わった。そういうものが自分に48はないだろうと思うが、7つはあるだろうと思う。口癖のことでいうと、私は若い頃、よく「くだらん」を使っていたそうだ。テレビドラマを観ている途中で「くだらん」と言ってチャンネルを変えたり、家人が何かの話をしている最中に、「そんなくだらん連中と遊んでいるのか」と言ったりしていたそうだ。それが、60歳になるあたりから少なくなったと家人が証言する。そうすると、私の「くだらん」の口癖は脳梗塞を患ったことで消えたわけだ。いや、それともただ年齢と共に…であるかもしれない。その辺はわからない。

誰にでもクセはある。奇妙なクセがある。自分ではそれがわかっていない場合も少なくない。身近な人にきいていみるといい。繰り返すが、それは、考えてみれば理に叶っていないことが多い。時には酒のツマミにもなる。なくて7癖を考えながら呑むのも悪くない。