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検査

2015-12-12 11:37:23 | 日記
健康人ではないので、アレコレの検査を受けて来た。11月には10年ぶりにMRIの台に乗った。以前の記憶よりは何倍も強い音がした。始める前に、技師の人が耳栓を入れてくれたが、それでも時々轟音が鳴った。器械が進歩したのだろうと思って訊いてみると、「そりゃあ、10年前とは違いますよ」と笑われた。その前には別の病院でCT検査を受けた。これは、血液検査でγーGTPが異常に高かったための再チェックで、結果は、胆管に結石があるということだったが、そこから紹介された別の病院で1週間後に血液を採るとγーGTPは正常値になっているが、石はまだあるだろうとなった。つまり、私はいま、石があるだろうという状態になって、俗に謂う、爆弾を抱えながら毎晩酒を呑んでいることになる。
近藤誠さんという医師が慶應を退職して個人クリニックを営み、雑誌などにおもしろい意見を発表している。近藤さんの言葉に、「救急車は呼ぶな。呼べば必ず病院に連れて行かれ、検査をされて病名がつき、つまり病人にされてしまう」というのがあったが、なるほどと思う反面、無茶だとも思う。 私が救急車を頼んだのは、いつも激痛があったときで、そういう場では、「とにかく、この痛みを取ってくれ と思うだけで検査でも病名でも何でもいい」となるものだ。
「病院は検査で経営が成り立っている」といった意見があることも知っている。しかし、その非常時の患者は、そんなことはどうでもいいのだ。

寄ると触ると

2015-12-12 11:31:23 | 日記
戦争は始まっていたが、まだ空襲がなかった昭和17年の芦屋の家には、叔母の友人たちがよく遊びに来ていた。叔母は高等女学校の2年生で、これは現在の中学2年と同年齢である。遊びの種類はよくわからないというより、ほとんど記憶にないが、ひとつだけ頭の隅に残っているのが、「大男 寄ると触ると ××の話」というもので、この××の部分に、たとえば食べ物や軍艦やゲートルなどを入れて、「ほんま、ウチの兄ちゃん、食べ物のことばっかりやわ」と誰かが言うと、みんなが笑った。最後は、「ほら、あれがあるやん」となって、みんなが顔を寄せ合い、ヒソヒソ声になり、すぐにキャーと叫び声があがったから、××には女のことが入れられたはずだった。 「大男 寄ると触ると 女の話」は、私の学生時代に当てはまった。それも、○○デパートのネクタイ売り場に美人がいるといった程度のものが多く、少し大人びた奴が、吉原は新宿2丁目の話をすると、聴き手が静かになった。
最近(もっと前から)は、「大男 寄ると触ると 健康の話」になってしまった。60歳なんて呑み盛りなのに、「最近はウィスキーのストレートはヤバいから、水割りにしている。やっぱりガンは怖いよ」なんて言う。「身体には毎日1時間歩くのがいちばん」と決めているのがいる。哀しいかな、私も血圧ケアのために、20年前から塩分に注意して、おいしいラーメンもスープは残している。

朝の歌

2015-12-12 11:24:43 | 日記
朝ベッドを離れる前に布団の上での電動器具を使って脚の手入れをする。器械はトントンと音がする(家人は、それをバリバリとい表現する)。手入れは4か所、それぞれ10分間ずつ行う。そのとき、ふと歌の文句が口を突いて出ることがある。たとえば今朝は、「京都先斗町に降る雪も~」が出た。別に我が家に雪が降ったわけではないし、京都のニュースをテレビで観たわけでもない。つまり、ふと…というのは、わけもなくひとりでに出るのである。この歌は、『御座敷小唄』の第1章の途中部分であって、それを繰り返し口にする。脚の手入れを終えて、専門所の椅子に座っても、京都先斗町か…とつぶやいたりする。 毎日同じ歌に親しむわけではなく、歌はその日、その日で変わるのも不思議だ。
昨日何の歌を唄ったかということは全く憶えていないが、何かが頭に浮かんだ時に、これは何日か前と同じだと思うことはある。もちろん、何の歌も出て来ないままに、その日の株価の上げ下げを考える日もある。トントン40分は、かなり長い時間なのだ。トントンが無いとどうなるかを考えてみると、それは病院のベッドに限られるが、確かに歌は出ない。いま想像するのは、この世の最終日のことであって、やはり歌の一節を口ずさみながら、お迎えの車に乗れたらいいなと思う。そのときの一節は、もちろん「天国よいとこ 一度はおいで 酒は旨いし ねえちゃんは綺麗だ」になる。