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ごちゃっぺ、ぱしぷる

2015-12-03 19:44:24 | 日記
5年生のときから6年間住んでいた茨城の南部の町では、本当の茨城弁が使われていたが、その中で好きなのが表題の2ツである。「ごちゃっぺ」は、わけがわからないという意味だが、「滅茶苦茶。まとまりがつかない。頭が空っぽ」といったような場合にも使われる。これに相当する関西弁はないだろうかと考えてみたが、なかなか出て来なかった。「なんや、ようわからんわ。あほとちゃうか。あかんあかん」あたりではないかとも思ったが、それよりも「ごちゃっぺ」は関西でも使えるのではないかと思えて来た。「このあほんだら、何をごちゃっぺさらしとんねん!」とヤクザの上の方が下の方に向かって言うのはピッタリではないか。
髪の毛をテカテカとポマードで固め、濃紺のスーツに朱のネクタイ、ピカピカに磨き上げた靴、肩で風を切るがごとき歩き方、酒場のドアを勢いよく開けて、「スコッチ、ストレート、ダブルで」と低い声で注文し、運ばれて来たカットグラスの中身を一息でグイと飲み干し…といったような場合を、「ぱしぷる」と言う。ま、キザ、キドリ、カッコづけといった語訳が正しいだろうか。語音でおわかりのように、この言葉は、「いっぱしぶる」の訛ったものだ。関西の「ええかっこしい」と同義である。
世間は「ごちゃっぺ」と「ぱしぷる」人間がたくさんいる。というより、すべての男女がTPOのどこかでは「ごちゃっぺ」を言い、「ぱしぷった」行動をってしまっているのではないかと思うし、それを本人が気づかなければ、それはそれでいいじゃんかと考える。私だって、自分のことを、元麻雀名人なんてパシぷって、平気で書いている。

流行語

2015-12-03 12:59:49 | 日記
流行語大賞の「爆買い」はすぐにわかったが、「トリプル・スリー」は少し考えないと意味不明だった。これが大賞に選ばれたのはなぜか?
野球だけでなく、たとえばサラリーマンでも、無遅刻・無欠勤・無休暇の社員に使われて流行っているのだろうか? 私が予想していた「五郎丸」は大賞候補どまりだった。不思議だったのは、集団的自衛権が候補にも選ばれなかったことで、下町ロケットも同じである。
20年以上前になるかと思うが、ブレザーコートのポケットに自分の頭文字をアルファベットにして刺繍するのが流行したことがあって、私も紺のスーツの上着に縫ってもらおうかと思ったが、やめた。あの種のものは端正な顔の男性でないと似合わない。エンブレムという言葉を見て、そのことを思い出した。
「もはや戦後ではない」「昭和元禄」なんていうのがあった。大宅壮一先生の「駅弁大学」も上手かった。「24時間戦いますか?」は薬のコマーシャルだったと思うが、何年前になるのだろうか。

我が家の大賞は、「ボクちゃん」の「笑いごとじゃない」で、これを3歳の女の子が適所に使ったので、みんなが大笑いした。このように、我が家の今年の流行語大賞を、各家庭で考えるのもおもしろいのではないか。