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寄ると触ると

2015-12-12 11:31:23 | 日記
戦争は始まっていたが、まだ空襲がなかった昭和17年の芦屋の家には、叔母の友人たちがよく遊びに来ていた。叔母は高等女学校の2年生で、これは現在の中学2年と同年齢である。遊びの種類はよくわからないというより、ほとんど記憶にないが、ひとつだけ頭の隅に残っているのが、「大男 寄ると触ると ××の話」というもので、この××の部分に、たとえば食べ物や軍艦やゲートルなどを入れて、「ほんま、ウチの兄ちゃん、食べ物のことばっかりやわ」と誰かが言うと、みんなが笑った。最後は、「ほら、あれがあるやん」となって、みんなが顔を寄せ合い、ヒソヒソ声になり、すぐにキャーと叫び声があがったから、××には女のことが入れられたはずだった。 「大男 寄ると触ると 女の話」は、私の学生時代に当てはまった。それも、○○デパートのネクタイ売り場に美人がいるといった程度のものが多く、少し大人びた奴が、吉原は新宿2丁目の話をすると、聴き手が静かになった。
最近(もっと前から)は、「大男 寄ると触ると 健康の話」になってしまった。60歳なんて呑み盛りなのに、「最近はウィスキーのストレートはヤバいから、水割りにしている。やっぱりガンは怖いよ」なんて言う。「身体には毎日1時間歩くのがいちばん」と決めているのがいる。哀しいかな、私も血圧ケアのために、20年前から塩分に注意して、おいしいラーメンもスープは残している。

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