先日、野坂昭如さんが亡くなった。野坂さんはかなりの照れ屋だったのではないかと想像している。サングラスを常用している人の大半は照れ屋だと思っている。タモリさん然り、内田裕也さん、かつての石原裕次郎さん然りである。裕次郎さんは映画の撮影中もアルコールを呑んでいたという伝説があるが、それも照れ隠しだったのだろうと思う。
私も長い間、サングラスを愛用している。左目の眼球が左に寄ってしまっていて(脳梗塞の後遺症の1つらしい)、それを隠すのが第一の目的だが、もう1つ、子供の頃から、強度の「まぶしがり屋」である。たとえば家人と夜中に車に乗っていて、対向車のライトをまぶしいと感じるのは私だけで、家人は平気で運転しているという具合だ。自分が照れ屋あるいは恥ずかしがり屋であるかどうかはわからない。歳をとってからはサングラスをかけたまま病院で診察を受けていて、それがドクターに失礼にはならなくなった。最近使っているのは高級品であって、これは家人の妹の遺品なのだが、弦の部分を修正して、充分にサイズは合う。レンズは薄いグレー、弦は金色で、前の方に刻印の文字があるが、小さくて読めない。もしかすると、18Kかもしれぬ。野坂さんの棺にはサングラスと原稿用紙とペンが入れられたそうだが、私の場合も(体にウィスキーをかけてもらうのは家人に頼んであるので)サングラスをぜひ入れてほしいと思っている。
私も長い間、サングラスを愛用している。左目の眼球が左に寄ってしまっていて(脳梗塞の後遺症の1つらしい)、それを隠すのが第一の目的だが、もう1つ、子供の頃から、強度の「まぶしがり屋」である。たとえば家人と夜中に車に乗っていて、対向車のライトをまぶしいと感じるのは私だけで、家人は平気で運転しているという具合だ。自分が照れ屋あるいは恥ずかしがり屋であるかどうかはわからない。歳をとってからはサングラスをかけたまま病院で診察を受けていて、それがドクターに失礼にはならなくなった。最近使っているのは高級品であって、これは家人の妹の遺品なのだが、弦の部分を修正して、充分にサイズは合う。レンズは薄いグレー、弦は金色で、前の方に刻印の文字があるが、小さくて読めない。もしかすると、18Kかもしれぬ。野坂さんの棺にはサングラスと原稿用紙とペンが入れられたそうだが、私の場合も(体にウィスキーをかけてもらうのは家人に頼んであるので)サングラスをぜひ入れてほしいと思っている。