幼い頃の私の躾教育はすべて祖母が受け持っていた。 特に、食事どきの作法は細かく注意ｓれた。モノを食べながら大声でしゃべらないこと、口を閉じて噛むこと、ツマミ食いはしてはいけない、立って食べてはいけない～、当時の我が家の食堂は畳敷きの部屋だったが、私は途中で座布団の上に立って食べることがあり、そうするとみんなの表情や、おかずの減っていく様子がよく見えておもしろかったのだ。もちろんすぐに祖母の叱声が飛んできたが、それまでのほんの数秒間でも楽しかった。何度か同じことを書いたが、父が早くに他界し、母は実家に戻り、私は父の弟妹達の末弟の位置で育てられたから、周囲はオトナばかりであり、８つ上の叔母も、祖母の性格をよく知っているから、叱られるようなことは避ける術を知っていたし、叔父達も同じだった。 祖父は、朝、会社へ出かけるときに、玄関まで送りに出ると、「母さんの言うことを、よく聞くんだよ」と、毎日同じセリフを言っていた。祖母は、長男の長男である私を、礼儀正しい人間に育てようと懸命だったのかもしれない。 しかし、私は、折り目正しいオトナにはならず、だらしない男になった。祖母に代わって家人が私を躾けるようになった。「今度の土曜日、あたしのお友達が食事に来るから、あなた呑み過ぎないで。きちんとした人達だから、変な冗談はダメよ」、似ているなぁと祖母を思い出す。 数十年ぶりに、食事どきのマナーが復活したと思った。
富士山が世界遺産に登録された～がトップニュース。その効果で、観光客が３倍に増えるのだそうだ。 幼い頃、遠山富士男という同級生がいて、富士山は遠いところにあるから値打ちがあると自慢していて、誰かが、「それより、高山っていう苗字の方がええんとちゃうか」と冷やかすと怒っていたのを思い出す。元トヨタの会長は張富士夫氏、キヤノンの会長は御手洗富士夫氏、最近みかけないが私が昭和の№１美女だと思っている山本富士子さんはお元気だろうか。 先週大きく下げた欧米株を金曜日に東京が止めた形になっているが、明日はどうなるか。ドルが98円近くにあるので、追い風になる気もするが、都議選の結果も気になる。 そうそう、市場は先回りして、富士急の株は金曜日に年初来高値をつけている。 競馬の宝塚記念は、３強の１角が崩れ、そこに割り込むのがローゼンケーニッヒ（ドイツ語でバラの王様のこと。ええ名前やんか）と見て、３連複で７点買い。ヨミどおり、３強の１頭は崩れたが、王様は凡走。毎日、午後の90分ほどを昼寝しているが、眠ることはなく、目を閉じて、頭が空っぽになるのを愉しんでいる。 エアコンは、除湿の22～24度に設定しているが、家人はサムいと言って寄り付かない。 私の妹も、低温嫌いなのを思い出す。 肩こりが強くなっている。腰が痛むので多くのことを腕に頼るからで、30分も車で走れば名マッサージ師のところへ行けるのだが、それも面倒だ。 あ、いけない、また腰痛の話になってしまった。
朝の５時半に目が覚めることが多い。まず枕元に置いた痛み止めと胃の薬を飲む。もう窓は充分に明るい。再び目を閉じて浅い夢をみる。 私は冬至生まれなので朝にヨワいと、勝手な理屈をつけてきたが、夏至生まれの人はどうなのだろうか。 おととい定期検査のために病院に行って来た。採血、採尿、心電図と車椅子でまわるので、背中を押す家人も大変だ。 検査結果はいつものとおりガンマＧの値が高く、ドクターに「酒は（最終的には）人生観の問題」とこれまた、いつものように笑われる。と、ここまではよかったのだが、帰り着いて、マンションの入口からエレベーターの乗り場まで車椅子を歩行器代わりにして20メートルほど歩いたのが失敗だった。空の車椅子は軽いので歩行器と違って体重を委ねることができないから、腰にムリがかかり、昨日は終日シンドい思いをし、今日もシンドさは続いている。 数年前までは、雨期になると「辛いでしょう？」と医師に言われ、自分でも、その季節だけでなく、その日の気圧によって、腰の軽重が変わるような気がしていた。今日ではそんなことは関係なく、たとえ10日間快晴の日が続いたとしても、腰の痛みが和らぐことはない。