雨は少ないが、蒸し暑さはあって、今朝の風は快かった。寝室の窓は東側にあるので、その方向から朝日が射し込み、風が吹く。よい目覚めになるかどうかは、その2つにかかっている。 スポーツ紙を受け取って、何事かと思った。1面から3面まですべて若い娘達の写真で埋め尽くされていて、華やかというか、ハデハデというか、大きな文字でAKB48総選挙とあるが、そばにランク表があって、人気投票なのだとわかる。 このことを理解できるのは、何歳までの人なのだろうか。 株価乱高下の文字が毎日のように新聞・テレビでおどるが、高下は毎日の、しかも10分、20分の間に繰り返される。 しかし、半月経って見れば、5月22日に1万5,600円だった(日経平均)のが6月7日の終値は1万2,800円で、つまりは大幅なダウンなのだ。先週末のアメリカの雇用統計がよかったので、明朝の東京マーケットは(為替のこともあるが)高く始まるとは思うが・・・。日本酒のオン・ザ・ロックスを旨く感じるようになった。これまでは酒が氷で薄まってダメなのではないかと思っていた(その点、ウィスキーは大丈夫)が、そうでもないことがわかってきた。 ビールなどのスパークリングものを受け付けなくなって久しい。50歳代の頃に、青リンゴの酎ハイが口に合って、それをジンとあわせて呑むのが気に入っていたが、酒の好みというのは変わるものだ。 しかし、ウィスキー歴は、学生時代のハイボールに始まって、現在の水割りに至るまで55年になる。今宵のツマミは、チーズクラッカーとシメ鯖。 夕方の食堂には南風が吹いて、上半身裸になりたくなる。
東京で独り暮らしをしている85歳の叔母から3日前に電話があって、「家の中でしりもちをついて(骨折はないが)体中が痛い。ほとんど寝床の中にいて、1日2回ヘルパーの人が面倒を見に来てくれている」と弱々しい声で言うので、今朝、家人に見舞いに行ってもらった。家を出たのが9時過ぎで、叔母のところまでは2時間余りかかる。 10時半に叔母から電話があり、娘が応対したのだが、「痛くて我慢できないので、行きつけの病院へ救急車で向かう」ことがわかった。娘が急いで家人の携帯電話にメールを送り、少し経って、やっと家人と連絡がとれた。と、書くと、ごく普通の話であるが~。 もし娘が叔母からの電話のときに(いつものように)出勤していたら、私では、家人と連絡をとるのは不可能に近いから、家人は叔母の家に着いて、近所の人から救急車のことを聞き、もしかして~と悪い想像をして慌てるだろうし、行先の病院も消防署で確かめるしかなかっただろう。結果として、生命の危険はないので、今はほっとしているが、いつもは居ない時間に娘がたまたまいたことが大きな救いとなった。 私は、ふと父のことを想った。前にも詳しく書いたが、私は、いつもの場所へ、いつもの時間に行く足を、何かの力でとめられ、命拾いした経験があって、それをとめたのは父だと思うようになっている。今日のことも、叔母は父の妹(2親等)、娘は父の孫(2親等)だから、この2人をつなげようとしたのではないかと思った。 以上は全く非科学的な話だが、そのとき私が、ふと父のことを想いだしたのはなぜだろうか。人生には、時として不思議がある。そしてそのことは、何かがあったときに、あああの時も~というように、頭の中を駆け巡るような気がする。