Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

「2012」見た

2009-11-26 20:00:34 | 映画鑑賞
マヤ文明が2012年に世界が滅亡するとした予言を取っ掛かりに物語がスタートする映画「2012」見た。「インデペンデンス・ディ」などを撮った監督ということで傾向は一緒。特撮は迫力あるけど、それは映画の内容にとっては刺身のツマのようなものだ。
興味深かったのはハリウッド映画とはいえ中国が重要なファクターになっていること。これから書くのはネタバレだが、地球が崩壊することが判明し各国首脳は中国チベット自治区でノアの方舟とも言える人類の種を残すべく大型救命船を建造する。これには大金を払った富豪や選ばれた人しか乗れない。
強制的に集められた労働力は方舟を建造するために酷使されるが、方舟にチベットの民が乗れるわけではない。
方舟に乗る際に米高官は「(地球崩壊までに方舟建造が)間に合わないかもと思ったが中国に任せて良かった」みたいなことをいう。これは「世界の工場」としての中国の技術力や生産能力を称賛しているというより、独裁国家として号令一下、目標に向けて国力のすべてを方舟建造に投入できる全体主義ぶりを驚嘆というか、揶揄しているように思える。
チベットという場所が選ばれるのも、ダライ・ラマを支援するなどチベットびいきが多いハリウッドならばこそ、と思わせる。あるいは世界で一番の高地なので一番最後に海に沈むと考えたからなのだろうか。そのような描写はなかったが。世に色々宗教はあれども、予言の由来のマヤでもなく地球崩壊の兆しを最初に見つけた場所インドでもなく、チベット仏教ばかり神秘的に描いている。チベットばかり肩を持っていると見るのは穿ちすぎだろうか。

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2 コメント

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Unknown (チベット大好き)
2009-12-12 23:28:12
現在進行形で、中国がチベットにしている事を考えてくださいね。
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ご意見ありがとうございます (TAKEPU)
2009-12-13 02:21:11
もちろんです。中国の少数民族政策は極めて憂慮すべき事態です。ただ、この作品を考える中でチベットは必要不可欠だったのかと思ったのです。
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