Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

勝利の美酒

2010-03-31 00:06:46 | 飲食
夕べは泊まり明けで爆睡。きょうは朝から病院で検査。ま、数値はちょっと回復したので、プロ野球中継でひいきのチームが勝ったこともあり、祝杯。

近所の餃子屋さんで、かつてあった砂肝の煮物が復活していた。美味。


豚トロ焼叉も注文してみた。豚トロのところより、焼いた焦げ目の部分がうまかった。


餃子は油を抑えて、三鮮水餃子と豚肉ホタテ蒸し餃子。餃子のタレはそなえつけのニンニク醤油ではなく鎮江香酢を頼んだ。、


カロリーが低いからイカのXO醤炒め。うん。よかった。


最後に、最近のマイブーム。青梗菜と海老。やさしくまろやか。

餃子逮捕中国反応2

2010-03-29 02:52:42 | 時事
強国論壇で餃子問題について長文で論じているのはこれだけで、あとは単発だ。

「同様事件の再発防止のための制度が必要だ」--正論。
「早くから犯人はわかってたのに人々の印象が薄くなってから発表したのだろう」
--中国でもそう考えるよね、普通。
「最初、日本側に非があると指摘したのは誰だ」
「最初は、日本国内で毒は入れられたと、中国側が強烈に暗示してたけど」
--そうなんだよ。
と、日本人と同じような疑問を持つ発言もある。

「餃子事件に対して日本は2年間、責任を追及し続けた。尊敬する」
「中国の庶民は、日本当局が餃子事件の真相究明をあきらめなかった姿勢に尊敬の念を示す。中国の当局もこのように、有毒食品追及に対して日本に学ぶことを望む」
「日本政府は中国がついに餃子事件を解決したことに感謝の意を示した。我々の毒入り粉ミルク、毒入り野菜と地溝油(使用済み食用油の再使用問題)、中国の庶民は誰に感謝すればいいのだ」
「この会社が謝罪すべきだ」
--日本批判で炎上するサイトでも、日本に一定の評価をするものも出てきた。へー。中国政府のいいかげんな対応と比較して、軽い政府批判にもなっているが削除はされていない。

「毒餃子事件は復讐劇だった。恐ろしい」
「日本人に復讐するなら、その意図はいいんじゃない」
この発言のあとにすぐ
「日本人に復讐したんじゃない。経営者に復讐したんだ」
と加筆された。おそらく人民網側のネット監視者の発言だろう。

ちょっと気になるのは、容疑者が臨時工だということを強調する発言だ。
「また臨時工かよ」
「中国の農民は本当に悪いやつだ。餃子の中に農薬を混入させたのも、たくさんの目撃者がいたのに(どちらも農民たちだ)。中国の名声や信用は農民によって汚される」
「悪いことは大体臨時工の仕業だ。ははは」
「臨時工が臨時に毒を放った。臨時工は臨時的に精神病になっていた」
さすがに
「臨時工はカゴ(ゴミ箱)だ。ただ、臨時工だって労働者だ。中国人だ」
と、これもおそらくネット監視者のものだろう。

1で紹介した、長文で論じた人も触れているように、農民工、臨時工の労働条件は極めて悪い。中国の改革開放経済は沿海部で労働集約的な産業が発展し、その結果、世界一の外貨獲得を実現した。それを支えるのは内陸部から来た出稼ぎ農民、いわゆる農民工だ。地方の農村から都会に、なんの保証もなく出てきて、仕事がなくなると首を切られる。彼らをいわば搾取する形で、中国経済は一見発展しているように見える。それは農民工、臨時工らの犠牲の上に成り立っているのだ。
臨時工1人を犯人に押しつければ、社会的には「ああ、しょうがない。あいつらならやりかねないだろう」と、納得して、それ以上、天洋の労働環境の悪さを追求することはないだろう。そこがねらい目ではないか。
28日に一部日本メディアと会見した中国公安省の杜航偉・刑事捜査局長は、逮捕された呂月庭・元臨時工(36)について「正規従業員との給与格差が非常に大きいため、正規従業員になりたいと希望したが、かなわず、会社に不満を抱いていた。産休を取ったがボーナスが支給されなかったため不満を募らせ、会社への報復を思い立った」
「事件後のある夜、テレビを見ているときに妻に『これは自分がやった』と話し、直ちに冗談だと言い直した」
これらが本当なら、会社の労働環境について、監査が必要だろうし、妻の証言が取れていれば、かなり早い段階からこの容疑者を特定できていたはずだ。3月16日に身柄を拘束し、21日に注射器を発見したという中国当局の捜査体制や内容について、疑問を抱かざるを得ない。

餃子逮捕中国反応1

2010-03-28 13:06:51 | 時事

冷凍餃子事件の犯人逮捕を受け、中国側の反応は極めて低調だ。
呂月庭という36歳の臨時工一人に罪をかぶせるため、供述で犯行の動機になったとされる職場の待遇とか同僚従業員とのあつれきとか、そういうものは不問に付されるだろう。
そもそも天洋食品とは、日本に冷凍加工食品を輸出しているほどの大企業だから、石家荘市でも河北省でも超一流企業のはず。一部紙に出ていたように、餃子を廃棄して証拠隠滅をしようとしていたなら、当然監督責任が問われるはずだが、もちろん、天洋食品と市、省は一蓮托生の関係にあるため、追求されることがないばかりか、それを一緒になって隠ぺいしていた可能性さえある。
事件発覚後、しばらくしてある程度容疑者が絞られていたと見られるにもかかわらず、犯人逮捕まで2年という時間がかかったのは、呂という臨時工一人に罪を負わせて、その周辺には罪が及ばないように時間と手をかけ、外堀を埋めてからはじめて逮捕を公表したと考えられるからだ。天洋食品も実際は、この事件によって日本との商売が成り立たなくなり、この2年間事実上生産がストップしていることもあり、事業中止、あるいは倒産は避けられない。社会的制裁は十分に受けているとの認識だろう。
ところで、当初「工場内の衛生管理は完ぺきで、農薬が混入される余地はない。日本に送られてから、何者かによって混入された。我々は被害者だ」と主張していた天洋食品は、今回の身内からの容疑者逮捕で、日本的な感覚からすれば、消費者、特に日本の被害者に謝罪して当然だが、そういう動きは出ていない。
人に頭を下げるのが大っ嫌いな中国人ゆえ、責任を臨時工一人に覆いかぶせたうえは「我々も会社の評判を落とされた被害者」として振る舞うに違いない。謝罪は期待できないと思う。その辺もこの2年間で、石家荘市、河北省、公安当局と手を打っているはずだ。
ということで、警察庁が近く幹部捜査員を現地に派遣しても、呂容疑者の取り調べは可能かもしれないが、動機を追及するための周辺捜査はおそらく不可能だろう。
公式機関からの続報が出てこないため、人民網の強国論壇を見てみた。ここも低調だ。本来のかたきである日本の主張が正しかったわけで、追求にも力が入らないか。ただ、いくつか、注目すべき発言がある。

冒頭の写真は、逮捕翌日朝一番の書き込みだ。長文で相当正論を吐いている。「労働合同法が施行されてから数年たつのに、依然として企業は労働者の権利を軽んじている。臨時工の問題は、一企業、一個人の問題ではない。多くの都市で、農民より悪い条件で生活している。保険もなく、給料も安く、自らに誇りを持てずに底辺で生活している。政府はこの問題を重視し、企業の監督に努めてほしい。温家宝首相の言葉、『公平性は太陽より輝く』を実践してほしい」。涙が出るほど切実な問題だろう。

冷凍餃子事件解決!

2010-03-27 02:38:47 | 時事

2007年12月から08年1月にかけて発生、日中間を震撼させ、日本側の中国への不信感を拡大させた冷凍餃子事件。26日午後11時54分59秒(中国時間同日午後10時54分59秒)、新華社が「中国の警察が日本輸出餃子中毒事件を解決した」と報じた。容疑者を逮捕したという。逮捕されたのは天洋食品=河北省石家荘市=の元臨時工、呂月庭容疑者(36)=河北省出身=で、工場の待遇と従業員への不満から、復讐の意味をこめて犯行に及んだという。公安当局は、呂容疑者が犯行に使った注射器を押収、呂容疑者は犯行を認めているという。

この期に及んで、こんな時期、時間に公表するとは。注射器を押収したというのは、事件から2年もたった最近であるはずはなく、犯行直後あるいは、一定期間内に違いない。犯人自体、2年も犯行の証拠品を大事に持っているわけがない。少なくとも公安当局は、当初からこの容疑者をマークしていたはずで、にもかかわらず、犯行は日本側で行われたとか中国側は完全な製品を輸出したとか、知らぬ存ぜぬを決め込んだわけだ。
新華社はいきなり中文で発表した。中国国内にも知らせるためだ。新華社は国内に知られたくないニュースは英文でのみ報じることがある。
食品衛生に関する規範を中国国内にも示そうとしたのか。あるいは河北省当局や工場などに処罰、摘発すべき汚職の温床があったのか。実はその逆で、ここまで解決を引っ張ったのは、容疑者個人に犯行をすべて押し付け、組織的な関与がない、あるいはないとみなせるように周辺を整理したのか。まだ第一報だけで詳しくはわからないが、続報も期待したい。

ま、何はともあれ、日中間の懸案事項がひとつ解決してよかった。ということで、もちろん天洋食品製ではないが、コンビニで冷凍餃子を購入、ひとりで祝杯をあげた。チンするだけの餃子だった。冷めてくると食感が変わったぞ。フライパンで簡単に焼く餃子は結構おいしいんだけどなあ。

タケノコご飯

2010-03-25 23:08:02 | 飲食
スプリング・ハズ・カムである。春天到来である。春が来た、である。
春といえば、タケノコだ。僕の住んでいるところはタケノコの産地だったりするので、この時期、安くタケノコが出回る。で、タケノコといえばタケノコご飯だ。炊き込みご飯大好き。で、近所のスーパーで300円あまりで売っていた。

単三乾電池と比較して大体の大きさはわかるとおもいますが。あんまりおっきくない。下処理してないやつ買った。茹でてあるやつは倍ぐらいに高い。加工済みでパックに入った安いのは中国産だった。別に中国に何の恨みもないが、ここは当然、地元産を購入。

皮をむいて、米のとぎ汁を用意。唐辛子をひとかけふたかけ、まず25分煮て様子を見た。硬いかな、ともう25分、計50分ほど煮てみた。なんかアクがたくさん出てきた。これが苦味なのだろうか。と、ここまでは前夜の工程。

根元に近い、形がはっきりしているほうは煮物へ。水と酒と醤油と塩ひとつまみ、粉末和風だし、油揚げを入れて15分煮た。その後冷まして味をしみこませるのがコツ。最初から味を濃いめに作ると冷めてから味が強く感じる。

小さく、細かくなる方は炊き込みご飯へ。米2合に水を0.5合分減らして、酒、醤油、塩ひとつまみ、粉末和風だし、と同じだ。油揚げは小さく切って、タケノコと一緒に米の上にのせ、炊飯器のスイッチを入れる。うちのは「白米、炊き込みご飯」は同じだ。
炊きあがり、よく混ぜてできあがり、と。薄味でタケノコを噛み砕くと春の味を感じられる。醤油や塩で濃いめに味を出すとこのような感じはでないのでは。コンビニやホカ弁などで買ったタケノコご飯が思いのほか、味が濃くて残念だったので。

ということで、今夜の弁当もタケノコづくし。カボチャをチンして、ほうれん草に金華ハムを加え、中華顆粒だしを振って、ちょっとだけ香り付けにごま油を垂らした。うーん、春っぽい。

グーグル中国撤退

2010-03-24 03:01:35 | 時事

グーグルが中国撤退を正式に発表した。グーグルによると、今後、
「google.com.cn」
でサイトを開こうとしても自動的に香港版のグーグル
「google.com.hk」
に飛んでしまい、中国の法律や規定に縛られることなく、検索が可能になる。ただ、実際は中国側が接続や検索結果について規制をかけることが考えられる。中国大陸内からこの香港版のグーグルに接続して、どこまで自由な検索がかけられるか、注目、警戒していく必要がある。

香港版のグーグルのトップページには、
「歓迎您来到谷歌捜索在中国的新家」(グーグル検索の中国の新しい家にお越しくださったあなたを歓迎します)
と書かれている。
グーグルは、メールを検閲されたりハッキングされたり、中国当局が「有害」とみなすサイト接続を断つべく自主規制を強いられ続けることは、自らの自由な営業活動が損なわれるものだと憂慮した。日本の新聞などでは1989年の第2次天安門事件の写真を掲載して、これが見られなくなる、などと報じて読者を煽っていたが、中国国内の人々が今さら、「六四」「チベット」「法輪功」などのキーワードで検索するとは思えない。よく使われるのは指導者の名前とアンド検索で汚職関係の個別のワードを加えることだという。それほど官僚腐敗には怒りがたまっている。
中国の人々が自由にネットで検索できないのは残念だが、人民日報のネット版「人民網」にある読者投稿サイト「強国論壇」を眺めてみると、「グーグルがなくても大丈夫」「グーグルには失望した」などの論調が目立つ。ある程度言論がコントロールされているサイトとはいえ、中国ネット社会ではグーグルはそんなに大きなシェアを持っていたわけではなく、検索なら「百度」が、動画なら「土豆網」などが、最も利用されていると考えて良いだろう。
ただ、民主活動家にとっては「Gメール」が使えなくなったことが大きい。グーグル側も彼らの通信の秘密や安全が保てなくなったことが、中国撤退の理由のひとつだろう。
結局、自由にさまざまな情報を得ることができる社会とはいいにくく、それゆえ情報をもっている者が勝利するのが現代中国と言えそうだ。

焼肉送別会

2010-03-22 14:10:41 | 飲食

先日台湾料理を一緒に食べた同僚が、2年間の刑期を終えて東京に帰るので、仕事が終わった後午前2時過ぎから、会社近くのホルモン焼き屋で最後の送別会。ホルモンといいながら、普通の肉もあり、チェーン店のようだが、そんなにひどくない。肉はわりとおいしい。

ユッケも悪くない。2年間、いろいろ愚痴も聞いてもらったし、楽しく過ごすことが出来た。帰るときはどうも一人じゃないらしいので、おめでとうということで・・・。

野菜も一応とったし、キムチもお代わりしたし。ただ調子こいて、本当に食べ過ぎて、翌日は昼食もいらないという感じ。不健康きわまりないが、生ビール2杯、黒ホッピー2杯、青リンゴ酎ハイ1杯、最後にもう一杯なんか飲んだけど、全然酔ってなかった。体調は良かったようだ。H君お疲れさまでした。

弁当男子の好物

2010-03-19 13:41:36 | 飲食

きょうの弁当のおかずは、「木須肉片(ムーシューロウピエン)」=キクラゲと豚肉、卵の炒め=で、ザ・ご飯のおかず、とも言える中国定番の家庭料理というところか。僕の大好物のひとつ。四川火鍋屋で食事をするときも、ひとつは辛くないものを、ということで注文することが多い。
作り方は簡単。油や塩分を少なめにしたいので、テフロン加工のフライパンを使い、まず卵を2個、溶いてフワフワ状に火を通して、一旦フライパンからあげる。続いてショウガのみじん切りと豚肉を炒める。ほんのちょっと醤油で味を付けた。豚肉に火が通って色づいたら、水で戻したキクラゲ、エノキダケ、長ネギ一本分程度を入れ、炒める。ここで塩とやや強めの胡椒。塩はごまかしが利かないので、入れすぎると悲惨。最後に火を通しておいた卵をフライパンに戻し、顆粒状の中華鶏ガラだしの素を加え、合える。
と、店で食べたものを見よう見まねで、僕なりに再現してみて、こんな感じの手順となった。あくまでも我流なので、本物のコックさん怒らないでください。
お店とかで食べると、もう少し塩辛くて油っぽく水っぽいが、このように作るとあまり水が出ないので、弁当のおかずにしても漏れることはない。
写真はこのほか、常備菜のカボチャと冷凍食品のシュウマイ。カボチャはブロックを買ったら一口大に切って凍らせておく。電子レンジで4、5分ぐらいで食べられる。
日の丸弁当はあくまでも梅干しでご飯が腐らないように、との予防のためで、右翼だからではありません。念のため。



灰色収入の墓誌銘

2010-03-19 03:35:10 | 時事

結構辛辣だ。先日閉幕した全人代の開幕日に温家宝首相が読み上げた政府工作報告で挙げられ、大きな批判を受けて最終案から削除された「灰色収入」という言葉。合法な白色収入でも、非合法な黒色収入でもない、その中間の灰色収入を規範化(ルール化)しよう、と報告案では提言したが、全人代期間中のカンカンガクガクの議論の末、最終案で削除された。

新華社の電子版に「灰色収入」を弔うフォーラムが出来ていた。やっと分かりやすく説明されている。

「実質的な特権収入だ。改革開放政策を実施する前にはなかった。当時の役所などは清廉潔白で袖の下もなく、人の前に苦しみ、後で楽しむという態度だった。幹部たちは自分の給料で食堂で食事をするだけで、宴会に誘われたり食費と称して金銭をもらったり、またその他の収入などはなかった。
 1980年代、経済意識が高まり、有償サービス費と称して、新しい収入源を作り出し金をかき集め私腹を肥やはじめ、「灰色収入」の源泉ができた。合法的な行政上の料金徴収はすぐさま権力部門の「有償サービス費」に変わり、こっそりと金庫にしまわれ、使いたいように使われてきた。下部機関から上部期間への上納金も現れた」。

「病院への“お包み”とか教師の“補習費”、役人へのお礼など、すべて職権を利用した不透明な“灰色収入”だ。魯迅は言う。同じ場所を進む人が多ければ道になる。すなわち職権を乱用する人が多ければそれは裏規則になる」。

こんなものを「ルール化する」、すなわち肯定して認めることになれば、官僚腐敗はますます進み、政府工作報告で触れてきた収入の公平性など保てるわけがない。貧富の差がますます広がるだけでなく、権力を持って金を貢がれる人々、金を貢いで既得権益を享受しようという人々に分かれてしまう。
官僚腐敗に対する中国人民の警戒感と嫌悪感はよほどのものだ。そういう庶民感覚を共産党上部機関は、本当に分からないのだろうか。あるいは逆に「灰色収入」という言葉を印象づけさせて、実際に党や政府幹部の贈収賄や汚職に対して圧力をかけようとしているのかもしれない。新華社が積極的に報じているのにも、そういう意図があったのかもしれない。

台湾料理屋

2010-03-17 05:32:54 | 飲食
送別会と親睦会を兼ねた飲み会を地元のそこそこ老舗の台湾料理屋でひらいた。以前、一度一人で来たことはあったが、きょうは計5人。
前菜に、台湾腸詰があったので。やや甘めの腸詰はまま本格的。

台湾料理といえばイカダンゴだが、揚げたのはエビダンゴしかないという。ま、そのままの味。イカダンゴはスープ仕立てになっていた。すり身のすり方が荒くてイカの身がちょっと残り、しっかりした歯ごたえが残るようになっていた。写真撮るの忘れた。

イカダンゴと同様に、切り干し大根入り卵焼きも台湾料理の定番かな。大根がフニャフニャしていなくて、結構シャリシャリ歯ごたえが残るような戻し方だった。そこそこみんなから人気を集め、即完食。
と、ここまで台湾料理の定番は、結構定番なりの味。

火鍋を注文した。辛いのと辛くないのが分かれている例のやつだが、辛いのは結構ピリカラが強くて、山椒の味がする四川・重慶風とはちょっと違う感じ。かなり辛い。ちょっとトロミがあるネギの入ったタレをつけると辛さは和らぐ。食べられるしまずくもないが、これといってパンチのある味ではなかった。また食べたいなあ、というほどでもなし。

この辺から普通(日本風?)の中華。油淋鶏。ま、見たとおりの味。なるほど酸っぱいタレがすごい、というほどでもなく、一応食べられるなあ、ぐらいの味。

骨付きの酢豚、というのは、ま、こんなもんか、という感じ。必要以上にパイナップルが目立った。僕はパイナップルが入っても許せない、というほどではないが、なんか、もうひとつ味が決まらないなあ、という感じ。

5種のキノコの炒め物、というやつ。ま、硬い焼きソバにかけるアンのような感じ。トロミをつけると中華だ、みたいな認識があるんだろうなあ。

ということで、台湾料理の定番系はそれなりに、あ、台湾料理の味だ、と思ったが、火鍋や後半の皿モノはそれぞれ、ま食べられるが、ちょっとパンチにかけるというか。量もやや少なめだった。ま、こんなもんなんだろうな。

灰色収入削除

2010-03-14 15:21:51 | 時事
14日の香港紙「明報」電子版によると、中国全人代は13日、温家宝首相が開幕の5日に読んだ「政府工作報告」の最終決定稿を批准し、15カ所を書き換えた。その中に「灰色収入」も含まれていたという。
全人代代表の浙江省虎山集団の張剣星会長は「銭江晩報」に対して、政府工作報告の「収入分配制度の改善」の部分について、もともと「違法収入の取り締まりを徹底して、灰色収入を標準化(ルール化)する」を「合法収入を保護し、高すぎる収入を調節し、違法収入を取り締まる」に変えたと語ったいう。
張会長は、数日間のグループ会議で彼を含めた多くの代表が「灰色収入」の定義が不明瞭で、変えるべきだと考えていたと明らかにした。「灰色収入は、削除するのが最もよく、そのまま残すのなら、『標準化(ルール化)』するのではなく『取り締まる』べきだ。」という。

やはり、なるほど。中国当局の意図は、賄賂をもらったりする末端の役人の行為を全否定して支持を失うよりは、報告で明文化してプレッシャーをかける一方で、収入の透明度を上げることで税収を増やそうとの狙いがあったのでは。一般庶民に対しては厳しいまでの取り立てをするのに。全人代の代表たちは自分たちの賄賂が減ることを危惧する一方で、明文化することで身内に甘い態度を見せてしまい、人心を失いかねないことを憂慮し、削除を求めたのではないか。

政府工作報告

2010-03-14 13:12:24 | 時事

3月5日に開幕した全国人民代表大会。年に1度この時期に開かれる中国の国会だ。温家宝首相がこれまでの成果や今後の問題提起をする政府工作報告を読み上げた。会期中に討議され、最終的な決定稿が決められる。このなかで「灰色収入」という文言が話題を集めている。
報告では「収入分配の秩序をさらに標準化しなければならない。違法な収入を断固として取り締まり、灰色収入を標準化させ、一歩ずつ透明性を公開し、公正で合理的な収入分配秩序を形勢し、収入格差が拡大する傾向を転換しなければならない」と読まれた。
“灰色収入”とは何か? 
全人代や政治協商会議の分科会でも議論されたようだ。広州日報の報道によると、代表たちにも、それを取材する現地の記者にも戸惑いがあるようだ。
「私は温総理の報告に大変共感している。ただ、一言、ちょっと分からないのが『灰色収入の標準化』だ!」。政協委員が問題提起したそうだ。「腐敗分子に対して灰色収入という言葉は使うのに、政府工作報告の中で灰色収入を標準化しようという言葉が出てくるのはどうしてなのか? 読んだ感じでは現在は灰色収入を肯定しているようだ」と。
灰色収入の定義については、
「税金を払わない経済活動による収入なのか?」との質問に「そうとも限らない。ただ灰色収入の大部分は地下経済、すなわち、税金を払わない経済を指していると思う。一般的に開発途上国は、地下経済は全体の10%を占めている。地下経済は標準化する必要があるが、すべて犯罪というわけではない」との発言に、著名な経済学者が「すなわち非正規就業だ」と補足していた。このほか、公務員の非正規労働なども灰色収入として認識しているようだ。
中国のメディアはこのような議論を紹介しているが、結局、中国当局が規定する灰色収入とは何なのか、明確に定義されたものはないようだ。
白色が合法的で黒色が違法なのだとしたら、灰色はその中間か? 官僚の賄賂や、インサイダーな株取引などによる収入などを想定しているのなら、それは本来は違法だろう。合法でないものはすべて違法なはずだから、灰色などありえないと思う。しかも、取り締まるべき政府が灰色などを認めたらどうなるのか。
国務院総理の政府工作報告とは、事前に十分吟味されてから発表されるもののはずだが、どうなることやら。香港情報などでは、これらの部分が削られて採択されるのではないか、との憶測がひろがっているという。

「不能説的・秘密」見た

2010-03-10 04:29:08 | 映画鑑賞

テレビでやってた台湾映画「言えない秘密」(原題「不能説的・秘密」=Secret=)をなんとなく見ていたら、すごく、いい。
調べたらジェイ・チョウ(周杰倫)の初監督作品とのこと。作曲家、歌手として、俳優としては知っていたが、あんな若いのに主演、音楽、脚本と監督をこなすところは才能の塊なのだなあ。2007年、ということは、ジェイ・チョウ28歳のとき。制服を着て高校生を演じてもあまり違和感がないのは複雑。
日本でも08年に上映されていたとのこと。彼のファンの方には失礼だが、自分の不明を恥じます。ジェイ・チョウといえば、V6のイノッチをもう少し端正にした感じだが、あんまりいい男ともいえないし、ヒゲは濃いし。
2006年の張芸謀監督作品「満城尽帯黄金甲」(邦題・王妃の紋章)で、周潤発(チョウ・ユンファ)や鞏俐(コン・リー)と共演したが、張芸謀らしく、金をかけた映画のわりにはオドロオドロしく、周潤発や鞏俐の芝居も大仰だったので興味を引かなかった。ただ、エンディングテーマはよかった。これもジェイ・チョウの手によるものらしい。

物語は自分の得意分野を使った高校の音楽科の話。ピアノを舞台回しとして、不思議な同級生の女の子、路小雨=ルー・シアオユー=(桂綸鎂)との付き合いをきっかけにおこる不思議な事件を描いたファンタジック青春映画。普通だったら何だか見ていて恥ずかしくなっちゃうような青春一直線、って感じだけど、自然に見られる。途中でびっくりするような秘密が判明する。教室の中がぐるぐる回るCGや全体の切ない雰囲気などは、何か、台湾版「時をかける少女」みたいだ。ジェイ・チョウゆえ、音楽も効果的に使われていて、気持ちよい。僕が生まれて初めて自分で買ったレコード、サン・サーンスの「白鳥」もピアノとオーケストラ・アレンジで演奏される。
で、この小雨がとても可愛い。独特の雰囲気を出している。どこかで見たなあ、と思ったら、「藍色夏恋」(2002年、原題・藍色大門)の主人公の子だ。あのころは中学生ぐらいかなあ、と思ったら1983年生まれなので、あのときすでに18、9歳かあ。東洋人は幼く見えるなあ。当時はそんなに可愛いとは思わなかったけど、この映画もよかったし、彼女の演技もうまかった。5年たつとこんなにきれいになるんだなあ。

最近あまり注目してなかったけど、台湾映画恐るべし。リサーチを怠るべからず、と反省した。

成都美食之都

2010-03-03 10:09:53 | 飲食
激辛で有名な中国四川省の省都、成都がユネスコに「美食之都」に選出されたという。日経新聞や中国メディアが報じた。第二の故郷・成都は、食べ物がいろいろおいしいだけでなく、レストランの数や飲食業従事者が人口比で多いことなども選ばれた理由だという。成都市も例によって、美食之都を前面に押し立てた観光戦略を考え始めたようだ。

たしかにレストランは多くて、また「小吃(シャオチー)」と呼ばれる、軽食ものの種類が実に豊富。逆に辛さは徐々に抑えられてきていて、僕が留学した二十数年前に比べると、圧倒的に辛くなくなっている。一方で、改革開放で世の中が発展してストレスがたまる現代中国人において、辛い食べ物がその解消になるのか、あちこちで四川料理店が爆発的に増えている。火鍋の店はあちこちにある。

成都といえば、陳麻婆豆腐。言わずと知れた麻婆豆腐発祥の地。日本を始め世界各地に支店がある。留学当時はあまりに辛くて苦くて、恐ろしかったけど、これもずいぶんまろやかになっていた。となりのタラのような食感の魚と豆腐の料理は、魚の臭みもまったくなくうまかった。

火鍋。四川料理の王様。何を入れるか、具を考えるのも楽しい。豚の血を固めて作った血豆腐(レバーみたいな味がする)とか、タウナギとか、四川独特の具材もおいしい。肉も牛肉や豚肉以外に羊の肉がよく合う。


成都の空港そばのホテルで「近所のおいしい店を教えて」と聞いて入った店のもの。大きくて創作料理も多くて、さすがと思った。変脸(へんめん)のショーもやっていた。回鍋肉。ここではかるくあぶった饅頭(マントウ)にはさんで食べる。角煮まんのように。抜群だった。キャベツではなくてニンニクの葉を使うのが本家本元。たぶん陳健一の父親が日本に回鍋肉を紹介するとき、手に入れやすい食材を使ったのだと思う。辣子鶏は僕の大好物。辛いけど、とまらないよ。

豆のエキスと葉を煮込んだスープも目を見張るおいしさだった。


それから、成都の老字号(老舗)の小吃店「鐘水餃」。もはや20年前と場所は変わってしまっている。夫妻肺片はモツを辛いタレで絡めたもの。酒のつまみに最高だ。

担々面と紅油水餃。涙が出るほど懐かしかった。こんなシンプルな食べ物、日本では出せないだろうな。本物の担々面には、胡麻味噌もスープもない。これが本物。紅油水餃は、昔はもっと辛かったような気がする。辛すぎて、多すぎるタレを除かないと食べられなかった。これ以外に清湯水餃といって、辛くないスープの餃子もあった。留学当時、成都の庶民たちは紅油水餃を食べた後、器に湯をもらっていた。「すげえ、成都人って、器洗ってから返している」と感激してたら、何のことない、辛いタレを湯に溶かして全部飲んでいた。蕎麦湯みたいに。なんてすごいんだ。辛さ何も感じないのか。そのころの成都菜は本当に辛かった。