将軍墳から移動するとすぐに次の禹山貴族墓地に到着してしまった。韓国・慶州の天馬塚のように、土まんじゅうのような小ぶりな円墳がいくつもある。土台の部分は四角いようだ。
唯一中に入れる5号墓に入ると真っ暗だ。入口に戻ったら照明のスイッチがあった。玄室に入ると、湿気で壁は濡れていて、あまりいい状態ではないが、壁画が暗い照明に浮かび上がって怖いぐらいだ。鳥肌がたった。写真は展示室にあった4号墓のレプリカ写真だが、5号墓は基本的に東西南北をあらわす青龍、白虎、朱雀、玄武の四神が大きく描かれている。玄武はやや分かりにくい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/5e/19379d024d6d0a35e6f57248820451ce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/00/f6bbbd2a692b8098cbd04d00e77da30c.jpg)
高松塚古墳やキトラ古墳が、ここの古墳の影響を受けているのは間違いない。キトラ古墳で見られる顔が獣で体が人間の絵もある。四神以外に、植物の葉のような雲のような模様がたくさん描かれている。天井には、キトラや高松塚のような星座はなかった。
まさかこのような古墳の中に入って、壁画を直に見られるなんて、感動ものだ。ただ世界遺産なんだから、もうちょっと保存状態は良くならないものか、と逆に心配してしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/1d/d56d8b45c4112b4c3bd1a9927ac5557a.jpg)
最後に丸都山城跡に行く。手前に山城下貴族墓地が広がる。禹山貴族墓地のような形だが、規模がこちらのほうが大きい。係員は事務所の中で寝袋に入って寝ていた。参観客も僕等以外にもう一組だけ。やる気あるのかね。
石を積んだ城壁が広がり、南門を越えると畑の中を歩きながら、見張り台跡に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/0b/7edb827b3491fa94ca5700b10615f74c.jpg)
その先に宮殿跡との看板があり、畑のあぜ道のような道を登っていくと、現在建設中。というか、近くの農民が「宮殿跡の遺跡は写真を撮るな」という。こっそり撮っちゃったけど。ヨン様のドラマで高句麗遺跡があたったので、デカイ宮殿を造っちゃおうとしてるのではないか。それが完成するまでカッコ悪い土台は見せたくないのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/c3/2d7396cc7159829061c1b235e3f8b3d0.jpg)
麺と水餃子の昼食を食べて、博物館を見ようと思ったら人はいるが「閉まっている」と言われた。集安はやる気あるのかね。ということで通化に戻り、2つ目に断られたホテルに併設された風呂に入りに行くことにする。男28元、女20元。男湯はサウナのあるスーパー銭湯そのもの。そのあとマッサージをしてもらう。
夕食は水餃子と茄子とピーマンの肉詰め、ジャガイモと枝豆など。メニューがなく餃子を頼みすぎてしまい、テイクアウトした。
午後10時発の硬臥(二等寝台)で長白山の麓の街、二道白河に向かう。周りは韓国人ツアー。夜中までほかの寝ている人のことも考えず宴会。うるさくてしょうがない。