Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

フグよさらば

2011-02-26 08:51:21 | 飲食

よいフグを安く食べられる会社の保養所。いろいろな理由で今年3月いっぱいで閉鎖されるという。最後になってしまうかも、と食べに行った。フグ刺し。写真は2人前。ポン酢も手作りでおいしい。

つきだしのカニ味噌豆腐。カニといえば上海蟹を思い出してしまった。

つきだしのアン肝。味が深い。んまい。

白子焼き。豪華。表面の膜が中のクリーミーな部分を包んでいる。ちょっと熱いけど、がぶりと一口でいった。アチッ。ハフハフ。口の中でとろーりとうまみが広がる。

フグチリの具。鍋は昆布ダシのみで結構シンプル。全部食べきれないので具材は自重気味に入れた。

デザートのゴマアイス。甘すぎず黒ゴマの風味が香り、上品なうまさ。絶品。

3月以降は地元で店を探してフグ料理の継続を試みるという。また行きたいなあ。がんばってください。

飲茶。久しぶり

2011-02-22 21:37:20 | 飲食
久しぶりにホテル内にある飲茶の食べ放題に行った。本当に久しぶり!

焼き餃子。中身は何だったっけ。香ばしくて焼き方も上手だった。

ご存知、フカひれ入りスープ餃子。これは広東料理の上湯の出来を評価するときに頼むとよい。赤酢をちょっとだけたらしていただく。

蒸し餃子2種。上のブツブツはエビの卵。

鶏肉餃子とエビシューマイ。うんまいうんまい。

これはイカ。ココナッツの味のソース。というか、本格中華中華していた。よく香港で食べた広東料理風のダシの味だった。

鶏肉のトウチ蒸し。下に敷いた白菜もトウチの味がしみてうまかった。

粽子。結構あっさりした味だった。中には鶏肉や椎茸。あけたところは下。


春巻きサクサク。皮の感じも絶妙。

リンゴとチャーシュー入りのパイ。スィーツというより、チャーシューの味が利いていて、やっぱりおかずだ。

ホットケーキの素のような粉のドーナツのような揚げ物。マヨネーズをつけて食べる。中はふわふわで絶妙だった。んまい。

ジャガイモの上げたもの。ウスターソースをつけた。これは普通。

香港人が大好きな腸皮。これも普通。日本ではあまり食べないね。

椎茸と鶏肉の湯葉まき。鶏肉がすんごく柔らかくて味が染みていた。

最後のデザートはゴマ団子とカスタードタルト。タルトはこってり、というよりあっさり味だった。香港でよく食べていたものはもっとこってりしていたし、タルトももっと焼けていた。

食べた食べた。食べ放題なのでたくさん食べたが、これでもまだ全メニューは制覇していない。おそるべし。お茶は凍頂烏龍茶を頼んだ。ポットにお湯を入れっぱなしにしていたので、だんだん濃くなるが、お湯を代えてもらったときには薄くなっていた。一杯目のみよく出るように茶葉を少なめに調整しているのでは。お湯がなくなったのでポットのふたを外して取っ手側に載せておいたら、すぐに湯を足してくれた。従業員の教育は完璧でした。

社会の管理強化

2011-02-21 12:40:04 | 時事

新華社サイトによると、中国共産党の中央党校で19日、胡錦濤総書記兼国家主席が省レベルの幹部を集めて、社会管理についての重要講話を行ったという。現在の国内外の新たな変化を正確に把握し、広範な国民の利益を守るために共産党の執政能力と地位を高める必要があるとし、8項目の意見を提起した。
1、党の指導を強め政府の社会管理能力を強化すること。
2、不正をただし群衆の利益を守ること。
3、流動人口の管理を強化すること。
4、地方自治機能を高め、地域社会の管理を進めること。
5、公安安全体系を完成させること。
6、非公有部門の経済、社会組織の管理を強めること。
7、インターネット網の管理を強め、健全なネット世論管理を強化すること。
8、思想道徳建設を強め、社会主義精神文明建設に力を入れること。

これには政治局常務委員全員が参加し、中央党校長でもある習近平・国家副主席が主催。胡錦濤を持ち上げることで、自分が後継であることを見せつけたような格好になっていた。日本のメディアなどはこの7番目のみ強調していたが、もちろんネット管理は最重要課題の一つだが、それだけでなくあらゆる手段を講じて社会全体の管理を強める決意を示したものだろう。

というまさにそんなときに、ネットを通じて全国13都市で20日午後2時から、中東政変に影響を受けたデモが計画されたという。香港紙などによると、「中国ジャスミン革命」と名付けられ、おそらく民主活動家が発端となって参加者を集めたようだが、北京の王府井で数百人が集まったり、上海では数人が連行されたり、まとまった動きにはならなかったようだ。
デモ・集会を呼びかけるサイトには何者かからのハッキングを受けたとの報道もある。
中国当局は中東の愚を犯さぬように断固として民主化を訴える集会を抑えようとしている。19日の胡錦濤の演説は若者の失業問題、物価急騰、不動産価格暴騰、貧富の格差の拡大、官僚腐敗など積もりに積もった民衆の不満にどう対処するか、このような状況下でやむにやまれぬ決意を示したのだろう。社会情勢はエジプトやチュニジアなど中東と全く同じだ。

ネット上では2月17日に集会を呼びかける文章が現れたらしい。「あなたがまじめな人でも、失業者でも、お上に訴える問題を抱える人でも、〇八憲章署名者でも、法輪功練習者でも、共産党員でも民主党派の人間でも・・・・あなたも私も将来に夢を持つ中国人だ。我々は自己の未来に責任を負わなければならない。未来の子孫のために」と書かれていたという。当局のネット検閲に引っかからないようにデモを「散歩」などの言葉に置き換えていたらしい。国内外の民主活動家が背後にいるとの話もある。

この時期に行動を起こすように煽ったのは、当局のネット抑止や公安のデモ鎮圧の能力を測るためではないか。勝ち目のある戦ではない。

ただ、中国でも一定の動きが出た。当局側の管理はますます強化されるだろう。

エジプトから中国は?

2011-02-17 00:34:47 | 時事

チュニジアから波及した民主化デモが、エジプトのムバラク政権を倒した。この勢いはイランやバーレーン、リビアなどにも拡大している。

一時の東欧の共産政権の一斉崩壊を思い起こさせるような動きだ。チュニジアの政変の際に、某紙の社説でチュニジアを「中東」としており違和感を感じた。「北アフリカではないか」と。ただ、この文章には「文化的には中東と言ってよい」とあった。今となっては、チュニジアの政変がエジプト、その他、アラブ・中東諸国に飛び火していることから、ああ、なるほど、そういうことだったのか、といまさらながら納得した。

90年代初めに中国でしばしば使われた「和平演変」という言葉が思い起こされる。すなわち、中国で、平和的手段を用いてソ連や東欧でのように社会主義体制を崩壊させることを指す。1989年の六四天安門事件以降、中国指導部は、外部の資本主義国家群やそれと連なる団体らが、反体制勢力を思想的、経済的、情報面などで支え、武装蜂起による手段でなく中国共産党政権を転覆させる、すなわち「和平演変」を企てているのではないか、と考えていた。

ところで、エジプトの政変について、中国では当然のことながら、極めて抑制的な報道をしている。報道を遮断する、ということはないが、「国内の混乱によって、観光業が壊滅的な打撃を受けている」「デモによって観光業回復の見込みは立たない」といったような論調のニュースが目立っている。もちろん、中国で同じようなデモが起きたら、経済的な損失が大きいぞ、と「金」の面から民主化運動をけん制しているのだ。写真は新華社のサイトから飛んで見せられた、中央電視台のニュース映像。

ところで、今回の中東の民主化運動が中国の民主化の導火線に火をつけるのだろうか?
16日の朝日新聞の「耕論」で紹介されていた、師岡カリーマ・エルサムニー女史のインタビューが興味深かった。いわく、「フェイスブックで蜂起を促した若者グループのアピールが瞬く間に広がったのは、貧富の差が大きく、コネと不正が支配する社会に、人々がうんざりしていたからだ」。中国と同じだ。エジプトも中国も前提条件は変わらない。
エジプトでは運動が理性的で秩序だっていたのを「メディアの発展。西欧の映画やテレビ番組を通じて、民主主義下の市民はどういう行動を取るのかを自然と学び、大枠としての同意が出来ていた」と紹介している。ここは中国ではどうだろうか。少なくとも1989年の六四の時には、このような感覚に乏しく、運動は失敗したと見てよいだろう。報道管制を敷かれている今でも、若者たちの一部はそのような考えを身に着けていたとしても、全体としてのコンセンサスを得るところまでは望み薄ではないか。

さらに、「鍵を握るのは軍。-中略- 軍は、ムバラク政権の手先となってきた警察組織や治安部隊と異なり、国民の軍であり、・・・『あなたがたの軍隊は、この偉大な国民に銃を向けません』という声明は、民衆の運動を力づけました」。
中国の人民解放軍にこのような行動を求めるのは不可能だろう。

学生時代にある先生から「中国で『人民』という言葉は『幹部』と置き換えれば理解しやすい」と伺ったことがある。つまり「為人民服務(人民に奉仕せよ)」は「幹部に奉仕せよ」。人民日報は幹部が読む新聞。人民解放軍も実際は人民のための軍隊ではないのだ。

中国当局が報道を抑制し監視を続ける限りは、エジプトや中東諸国のような情勢が中国で生まれる可能性は極めて低いだろう。ネットなどを通じて、「人民」だけでなく、老百姓(庶民)が、中東経験を学習するチャンスが持てれば幸いなのだが。

映画「孔子」見た

2011-02-06 13:29:53 | 映画鑑賞
中国の国策映画にして、大ヒット映画「アバター」の上映期間を短縮してまで上映した、との噂まで流れた周潤發(チョウ・ユンファ)主演の「孔子」を見た。

内容は、孔子の一生を簡単に見せた、という感じか。勉強不足なので、有名だとされているいくつもの挿話についても、ふーん、と見ただけ。権力者の墓にいけにえにしようとした奴隷の少年が脱走すると、それを匿い、命を助けようとしたり、弓の名手だったり、弟子思いだったり、聖人君主。そもそも、中国では孔子は聖人なんだが、あの人間臭いことでは人後に落ちない周潤發が孔子を演じるというのなら、もうすこし人間臭いところも表現してほしかったなあ、と思う。

制作費はものすごくかけていて、特撮やエキストラも半端ではない。ただ、全編を通じて説教臭さ満載。長い。125分だというが、長く感じるということは、つまらないということか。これでは中国であっても、半強制的に視聴を押し付けられても、アバターには勝てないわけだ。前提条件に「儒教精神」、子は親を思い、民は君主を思い、国を思い・・・、という考えを中国当局が人民に求めよう、押し付けようとしているのがうかがい知れて、退屈極まりない。期待はずれ、というかもともと期待してなかったけど、もう少し見せ方があるんじゃないか。中国の聖人だから、突出した解釈はできず、制約も多かったんだろう。大コケに納得だ。

巨大マーケットを意識してか、中国寄りになった周潤發や、主題歌を歌った歌姫、王菲(フェイ・ウォン)も、僕お気に入りの女優、周迅も、なんかもったいない。

よし田の鯛茶

2011-02-06 10:54:19 | 飲食
超久しぶりに昼ごろ福岡・天神界隈に出かける用事があったので、あ、そうだ。久々に「割烹よし田」の鯛茶をたべよう、と暖簾をくぐった。
いうまでもなく鯛茶漬けで、一度で3度おいしいというか、3種の味を楽しめる。ランチタイム、ややお高いが1050円。この値段も変わっていなかった。もともと割烹で、フグとかを食することができる、2階は座敷の店。ランチタイムは鯛茶のほか、天婦羅定食とかもある。サラリーマンで混みあい、時には鯛茶が売り切れ、ということもあるが、この日は午後1時ごろに入ったためか、すぐに2階の座敷に案内され座ることができた。

写真の鯛の刺身がすりゴマとしょうゆ味のタレに浸かったものと、お新香、ご飯はおひつでくる。まず一杯目は鯛の刺身として、そのままご飯を食べる。

続いて、二杯目のご飯にちょっとゴマダレをかけつつ、鯛の刺身を食べる。

最後に、三杯目のご飯に、鯛の刺身をゴマダレごと全部かけ、お茶を注ぐと、鯛の刺身がちょっと半生っぽくなって、濃い目のタレがお茶で薄くなって絶妙の味。さらさらと軽く3杯食べた。

店の説明(メニューの裏側に食べ方が書いてある)では2杯目のタレをかけて食べるところはないが、僕はこれも好きなので。誘惑に負けて一杯目にたくさん食べずに、二杯目、三杯目のために鯛とタレを残しておくことがコツ。

鯛の刺身さえあれば、自分で作れるといえば作れる味かな。タレはすりゴマに醤油、酒、みりん、ワサビを多めに、海苔をたっぷりかけて、というところだろうか。こんど挑戦しよう

除夕。餃子作成

2011-02-03 15:50:39 | 飲食
2月3日は旧暦の正月、いわゆる春節。大晦日の2月2日は、日本なら年越しソバだが中国では年と年が交わるので「餃」子、と聞いていたのだが、南方では食べないらしい。
ということで、久しぶりに皮から餃子を作ってみた。
撮影は人任せなので、実は完成品の写真はない。すぐに食べられてしまった!!
小麦粉の強力粉(人によってさまざまだが、僕は強力粉のほうが皮にコシがあって好き)に水(これも、お湯、という人もいる)を加えて耳たぶぐらいの硬さに練って、濡れ布巾などにくるみ約30分ほど放置して、生地をなじませる。

細長く伸ばした生地を包丁で互い違いに切る。これを丸くつぶして、皮を伸ばす準備。

わかりにくいが、右手で生地を回転させるようにして、麺棒の方向は一定、皮の手前部分を伸ばしながら生地を回し、真ん中がちょっと厚く、周辺が薄くなるように皮をのばす。ちなみに左利きなので、普通の人とは逆でしょう。

具を乗せて、包む。具としては、豚肉のひき肉、キャベツのみじん切り、ネギのみじん切り、干し椎茸を水で戻したもののみじん切り、エビ(ブラックタイガーぐらいのもの)2尾程度を荒く刻んだもの、生姜をすったもの、に、軽く塩コショウ、醤油、紹興酒、胡麻油を加えてねる。水餃子はこれだけ、焼き餃子にはニラを加える。

皮をのばす工程とともに動画で見てもらいたいぐらいだが、包むのは水餃子は厚めの皮にヒダをあまりつけないで、焼き餃子はやや薄めの皮にしてヒダヒダをたくさんつける。

中国人にはニラ入りの焼き餃子のほうが評判がよかった。焼き餃子は焼くときにフライパンに餃子を並べた後、小麦粉を溶かした水を餃子半分から3分の2程度が浸るぐらい入れ、蒸し焼きにする。水がなくなってくると、フライパンの焼き面に小麦粉の羽根ができ、これに徐々に焦げ色がついてくる。これが餃子の焼き面の色の具合と考えていい。最後に軽く胡麻油をさして、フライ返しで取り出す。テフロン加工のフライパンならちょっと揺らすだけで餃子がはがれる。

呼子と平戸の食事

2011-02-03 13:35:03 | 飲食

今回の名護屋城、平戸で食べたもの。まず呼子では宣伝でよく出てくるイカしゅうまいの海上レストランに行った。

シュウマイはおいしいとは思ったが、イカは同じ部分ばかりでそんなに感激しなかった。以前行ったところはイカのいろんな部位が刺身で出てきてお腹いっぱい、気持ちいっぱいになった。当然、イカの足などは天婦羅にしてくれる。塩で食べても、さっぱりしておいしい。もちろん、天つゆもついていた。
ご飯は追加料金でウニ飯にしたが、ま、そこそこ。お代わり一回可だが、白ご飯になる。釜山の南浦洞あたりにあった済州屋とかいう店のアワビ粥とウニのスープは感動的だったが。


平戸の一人9800円の宿で食べたイセエビ。まあ、甘かった。問題なし。良くぞこんなにイセエビを出せるなあとも思った。香港のハッピーバレーの競馬場近くにある店ではイセエビのチーズかけ焼きがすごくおいしかった。

ヒラメの刺身。二人分で、ま、こんなもんです。ここの刺身は普通だった。切ってからずいぶん時間がたっていたのではないか。

ホタテの貝柱のカルパッチョ。これは結構おいしかった。タマネギとかも食感がよかった。

牛肉はこのような肉が3枚ついていた。それなりにおいしかった。

最後に、最初に食べたイセエビを味噌汁にしてくれる。思った以上に肉がついていた。味噌は九州の甘い味噌で、なおかつ味付けは濃い目だったが、イセエビのエキスは出ていた。

これ以外にお吸い物と箸休めの塩辛やオードブルなど、9800円で文句は言えません。十分堪能できました。

名護屋城、平戸、九十九島

2011-02-01 22:51:14 | Weblog

九州の西側の佐賀県名護屋城、長崎県平戸、佐世保を経由し、武雄温泉まで行ってきた。
名護屋城とは、豊臣秀吉の朝鮮出兵=1592年の文禄の役(朝鮮では壬辰倭乱)、1597年の慶長の役(同・丁酉の再乱)=の際の日本側の前線基地になったところ。秀吉もここまで来て、能役者を呼んで楽しんだりしたらしい。規模はとても大きく、城の回りには徳川家康や上杉謙信、小西行長など名だたる大名の陣がある。
韓国の釜山に行ったときに、蔚山の手前にある「西生浦倭城(ソセンポウェソン)」を見てきたことがある。桜の名所だが、城作りの名手、加藤清正が作ったと言われ、石の土台が弧を描く「武者返し」になっている。名護屋城は、いろいろな大名が部分ごとに分担して作ったとされ、統一的なデザインは見られない。こちらが国内の出発基地なら、西生浦倭城は敵前基地だ。文禄の役の時に建てられたらしい。
本丸が建っていたとみられる場所のど真ん中には、東郷平八郎の筆による「名護屋城跡」の石碑がある。

城の脇には県立の博物館がある(無料)。海戦を行った李舜臣将軍発案の朝鮮側の「亀甲船」の模型や、中国・明の万暦帝が秀吉によこした書のレプリカなどがある。「秀吉を日本国王に封じ、金印や冠を贈る」などと書いてある。日韓交流を意識しているようで、両国の歴史教科書の翻訳なども置いてある。1600年の作といわれる豊臣秀吉の木像(レプリカ)もあり、死後すぐの作品ゆえ、本当の秀吉の姿に似ているのではないか、と思った。よく知られている細面の肖像画とはちょっと違い、丸っこくてクシャクシャの顔で、まさに「サル」だ。


呼子でイカを食べてから(いろんな人に進められた海上の店だが、たいしたことなかった。前回ほど感激しなかった)、車で約3時間、平戸に着く。平戸は小さな町。前に一度来たことがある。平戸城の天守閣からは平戸大橋や平戸港、町並みやザビエル教会(戦後の建築)などが一望できる。

「六角井戸」というのは、国内にこのような形の井戸は見られないので、中国人が作ったでものではないか、というあくまでも想像のうえでの中国風井戸。平戸は中国との交流が盛んで福建省などとのつながりが深かった。台湾でヨーロッパからの侵略に抵抗した鄭成功が生まれたところ。父親の鄭芝龍と平戸の日本人女性の間に生まれたのが鄭成功だ。鄭成功出産に際し、母親が産気づき、しがみついたという岩もあるが、街中から離れているので今回は割愛した。

観光地として当地がアピールしているのが、教会と寺院が一度に見えるというこの角度からの絵。
奥にあるのがフランシスコザビエル教会。寺院は特に入らなかった。アングルに注意を払わないと墓石がたくさんフレーム内に入るので、風水などを気にする人にはあまりお勧めできない。ま、見るだけ。感動するほどのものでもなし。

で、温泉が出るというので、平戸で一泊1人9800円、伊勢エビ一人一尾、ヒラメの刺し身付き、というディスカウント料金のホテルに泊まった。天皇も泊まったというホテルだが、継ぎはぎ継ぎはぎで館内が迷路のようになっていて、風呂に行くのも戻るのも大変だった。展望風呂は実際のガラスが曇っていて容易に展望できる状態ではない。ジャグジーもない。露天風呂は朝入ったが、寒かった。こっちにはサウナがあった。


翌日は佐世保を経由し、船越、石岳という2つの展望台から九十九島の眺望を眺めて(風が冷たかった。雪が舞っていた)、武雄温泉経由で帰った。九十九島の眺望は、動植物園裏の石岳展望台の一番高い展望台に登る前の脇にある展望カ所からのアングルが、映画「ラストサムライ」でロケ地として使われた風景らしい。確かに展望台から見るより、島々が重なって見えた。この写真は展望台からのもの。