Takepuのブログ

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香港の占中も最後は六四のよう

2014-12-03 11:31:16 | 時事
香港で2017年に実施される首長の行政長官選挙が事実上、中国当局の眼鏡にかなった者しか立候補できない措置に抗議して、誰でも立候補できる完全な民主選挙を求める運動が終幕を迎えた。

香港当局による再三の活動拠点への強制執行も、デモや占拠が続けば交通マヒや観光業など商業活動に影響を与えすぎると、市民たちが反発し始めたことでやりやすくなった。学生活動家ら100人余りが逮捕された。このまま座り込みを続けても、香港政府はともかく、中国当局が譲歩するわけもなく、彼らも引き時を考えていたのだろう。死に場所を求めて、警察に特攻し逮捕されたということか。

民心を得られないと分かった活動の“発起人”3人が当局に出頭する、というのも、これ以上勝ち目のない戦で体力を消耗し市民から蔑視されないように、という考えからだろう。
当局が長期戦に勝ったと、いうことだ。

ただ、気が済まない少数の先鋭化した学生らは引き続き座り込みを続け、ハンストを計画しているという。活動はすでに、当初の冷静でコントロールされた温厚なものから変化し、一枚岩でなくなってしまった。

1989年の北京の天安門事件も同様だった。柴玲やウーアールカイシら当初からの学生リーダーは天安門広場からの撤収を求めたが、後発の団体らは、まだ授業をサボりたい、テントの中で異性の学生と身を寄せ合って語っていたい、などの不純な動機があったかどうかは知らないが、冷静な判断を失い、その結果、軍の強制排除を招き、多くの死者をも出してしまった。

外で見ている西側諸国の〝民主的な〟報道では、中国当局が非人道的な解決を図った、と非難すればいいが、この日に政情も何も知らされず無知なまま、広場のテントの中にいて逃げ遅れ、死亡したり負傷した学生らへの償いにもならない。
このときの六四(天安門事件)が、暴力的な結末を迎えたことは、中国の民主活動がこのときから後退して、これ以上のピークを迎えられない原因だと思っている。ほかのやり方があったはずだと思っている。

香港の学生たちは六四や今回の敗北を糧に、命を大切に、速やかに撤収して次の戦略を練ってほしい。

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1 コメント

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国民党 (美国人)
2014-12-05 16:46:03
纽约のデモは? 台湾政局は?
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