Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

中国紙川淵インタ

2011-09-29 14:18:17 | 時事
川渕キャプテン、いいこというじゃん。

28日付の中国大衆紙「新京報」は、中国サッカー協会が再建を目指すため日本視察をしていることを受け、川渕三郎・日本サッカー協会名誉会長との単独インタビューを掲載した。

Jリーグに黒い霧はないのか、との新京報の質問に、これまでなかった。もちろん野球や相撲では発生しており、サッカーでも暴力団から接触してきたが、影響を受けたことはない。もちろん人は誤りを犯すが、クラブ側に常に注意を促している、と答えている。

なぜ中国がこんなことを聞くかと解説すると、中国のCリーグでは八百長事件が深刻な影響を及ぼしており、サッカー協会幹部が当局からの事情聴取を受け逮捕されるなど、組織がボロボロになっているからだ。

川渕キャプテンは、
中国がアジアで最初にワールドカップを獲ると思っていたのに、この20年を見ていると、中国サッカーの現状に失望した。中国には13億の人口がある。多くの子供がボールを蹴る機会がある。ただ、先月、中国に行って中国のサッカー環境の現状を見てわかった。中国は一人っ子で親は子供にボールを蹴るよう希望しない。中国サッカーの関係者はみな、「子がサッカーをするのを親は望まない」と現状分析するが、言い訳に過ぎない。勉強に忙しかったらサッカーをしないか、サッカーをしたら勉強が出来ないか、サッカーをしながら勉強をするのは矛盾しない。
中国のやり方は子供のときから優秀な子を集中訓練して、子供が楽しいか楽しくないか、などお構いなしだ。彼らは子供だから、楽しくなければ、教えても自分の能力を向上させることは出来ない。もっとも大事なのは普及であり、サッカーが楽しいと子供に感じさせることだ。

と、かつてオリンピックが東側諸国の独壇場だったように、中国でも各地にある少年宮という独特のクラブ組織で若い才能を吸い上げ、英才教育をして国際試合で戦う人材を少数精鋭で育ててきたが、それを一刀両断した形だ。

中国のサッカーに対しては、「選手個人の能力は悪くないが、中国の選手はファールを犯して守るのが大好きだ。それを中国の監督も厳しく批判しない。ディフェンス陣がこのようにファールで相手をとめ続けるのなら、中国の選手は永遠にレベルアップできないだろう」。

これも、中国サッカーが、審判や相手に飛び掛ったり暴力を振るうことが当たり前になっていることを痛烈に批判している。

そして、中国サッカー協会が日本を視察しているにもかかわらず、「われわれは包み隠さずすべて見てもらっているし、聞かれれば何でも答える。ただ、何の参考にもならないだろう」。

日本サッカー協会ではサッカー界から多くがマネージメントにかかわっているが、中国では多くがサッカーに関係ないところの人間だ、問題はあるか、との質問には、ただサッカーが好きなだけではだめで、能力があればサッカー選手経験がなくてもマネージメントはできる。ただ、謝亜龍(元サッカー協会副主席)が逮捕されたことはショックだった。彼はまじめで何度も日本来ていて勉強家だった、びっくりしている、と答えている。能力があるものがサッカーをマネージメントすべきだ、としている。

これは、八百長問題に絡んで逮捕されたのだが、なぜキャプテンが同情的な立場をとるのか。中国サッカーの成績が悪く詰め腹を取らされたと考えているのか、協会のトップが私腹を肥やすことに寛容なのか。日本協会でもジーコを代表監督に選出した際や、その前、加茂周の親族企業との個人的な付き合いなど、灰色な問題はあった。これだけではそこまで判断できない。

ゴーヤ打ち止めか

2011-09-29 12:53:12 | ゴーヤ日記

種から育てたゴーヤ。日差しをさえぎるほどのカーテンは作れず、実もそれほどならなかった。そろそろ終わりかな?
最後の収穫となるだろう、2個を採った。
ひとつはこれ。誰かの性格と同じでひん曲がっていた。

大きさはこんな感じ。もう少し大きくならないかなあ、と期待をこめて放置していたら、黄色くなり始めたので破裂して種を撒き散らす前に、と収穫した。包丁で開くと、種の周りの綿はすでにオレンジ色になっていた。

もうひとつはゴーヤらしいきれいな形だった。料理するため、これも収穫した。こちらは切ってみるとまだ硬く、もうすこし成長していたかもしれない。種の周りの綿は白かった。


で、ゴーヤチャンプルを作った。ゴーヤの分量が少なく、豆腐ばっかり目立つが。
味は問題なし。ちょっと苦味もあるし、普通のゴーヤだった。

上海地下鉄追突事故

2011-09-28 01:46:03 | 時事

中国の交通機関の信頼性は地に落ちた。中国一番の大都市・上海の地下鉄10号線で27日午後2時過ぎ(現地時間)に発生した追突事故は、200人以上が負傷し、この中に日本人も2人含まれていたという。10号線は昨年の上海万博に間に合わせようと急ピッチで建設、10月に開通した路線で、上海一の繁華街の南京東路や大型商業地の豫園、新天地などをつなぎ、利用者も多い。

これまでの中国の報道によると、7月23日に温州で発生した高速鉄道事故と同様、信号設備の故障と、それを放置した当局の管理不備が原因のようだ。
新華社のサイトによると、2時10分、新天地駅で設備故障が起き、交通大学と南京東路間の上下線は電話閉塞方式、これはおそらく自動制御システムが効かず、電車ごとに連絡を取り合う方式だろうか、で徐行運行していたという。手動運転だったようだ。ほどなく、豫園から老西門の下り線区間で追突事故が発生した。

同済大教授で地下鉄の専門家、孫章教授は、今回の事故はおそらく信号系統の深刻な故障によって引き起こされたものだ、と推測する。10号線は完全自動無人運転を実現している先進的なシステムを導入しているからだ。

ただ、10号線は7月28日の夜という温州事故の影響もさめやらぬ時期に、信号システム故障で逆走したという事案も発生しているという。安全にはほど遠いと言われていたという。

広州の21世紀導報のサイトによると、2時半ごろから、事故車両の乗客から中国版ツイッターで事故についてのつぶやきが始まり、写真も掲載され、車両は変形し200人程度が負傷した、とつぶやかれた。

10号線の信号システムは通号グループの子会社、カスコ(卡斯柯)信号有限公司が担っていたという。この会社は温州事故の際も13の駅で指揮系統の建設を担っており、事故の責任は免れない状況だった。

このカスコは、2年前にも上海地下鉄1号線の上海火車駅付近で側面衝突事故にかかわっており、このときは信号系統の故障により、正確な速度を示すことができなかったことが事故の原因となった。

資料によると、09年12月22日に発生した上海火車駅付近での側面衝突事故は、01年の駅構内の配線系改修のときに設計技術者の不手際により配線を誤り、電気供給システムが故障、速度を正確に示すことができなくなり、時速20キロで走っているのに実際は65キロと誤って表示され、制動距離が足りずに衝突したという。

新浪微博などには、現場の生々しい写真も次々に掲載され、当局が事故を隠すことは不可能な状態だ。中国人民も「7.23」で学んだと見られ、媒体の情報も含めて次々に見解を乗せている。新華社もこの中国版ツイッターに掲載された写真を載せているぐらいだ。

中国への風当たりはますます強くなるに違いない。国際的な信用や評価も地に落ち、観光客に影響を与えるだろう。まさに、悔い改めない、としか言えないだろう。

ハッキング「無罪」?

2011-09-20 15:18:42 | 時事
三菱重工や日本の中央官庁が中国からと見られるサイバー攻撃を受けた、と読売新聞が特ダネで大展開している。「海外サイトに強制接続」「操作画面に中国語」と、他紙の追随を許さない。ホントなのかガセなのか、読売ゆえ、中国バッシングは激しいが、抜かれた記事ということもあり、他紙の反応は冷ややかで扱いも小さい。それでいいのかなあ、とも思うが、三菱や政府が「中国側からハッキングされました。防衛関係の重要機密が持ち出されました」と正直に言うはずもなく、うやむやになっていくんだろう。もし本当に中国からハッキングされたのなら、喜んでいるのは中国側だけだ。




当の中国側は、20日の北京での外交部の会見で、「日本の三菱重工がハッカー攻撃を受け、中国から来た攻撃だという人もいる。中国側から何か反応は?」との問いに対して、洪磊・副報道局長は

目下、インターネットの安全問題は日に日に突出しており、各国共通の関心事だ。中国政府は一貫してハッキング攻撃行動に反対し、関係法でハッキング犯罪行為を厳しく戒め、刑法でこのような行動には刑事責任を負うようにしている。中国も外部からのハッキング攻撃を受けている主要国であり、中国国家応急センターの統計によると、2011年上半期の中国でのトロイの木馬などの被害は456万件、3万近くがサーバーに侵入されている。したがって、中国がサイバー攻撃の源だと責められることになんの根拠もなく、インターネットの安全のため国際協力を進めることに不利になる。中国政府が望んでいるのは、各国と積極的に協力してサイバー攻撃を含むインターネット犯罪活動に打撃を与えることであると、私は強く訴えたい。

と言ったそうだ。そりゃ、自ら「うちがやってまーす」と言えるわけもないし、もし中国当局が組織的に日本などにサイバー攻撃を仕掛けていたとしても、それは軍事上の極秘事項で、外交部の副報道局長レベルには知らされていないだろう。
不名誉なことに、こんな情報も出ていることから、中国側が否定しても、中国のハッキング疑惑は国際的に広く知られたことになっているのだろう。

香港紙「サウスチャイナ・モーニングポスト」によると、中国で最も普及している中国版ツイッター「新浪微博」にうわさ話を書き込んだ場合、制限を加えるように、と中国当局が締め付けを指示したとの記事も出ていた。サイバー攻撃やコンピューターウイルスが蔓延するのはもちろん重大な問題だが、もし中国当局がそれを理由にハッキング防止として、ネット監視・管理強化につながる措置をとるのなら、それもいかがなものか。

副局長がいうように、国際的に協力して、「中国語を使った」サイバー攻撃も含めて駆逐してもらいたいものだ。

中国女子サッカー失われた10年

2011-09-12 11:23:59 | 時事
ロンドン五輪女子サッカーアジア最終予選で、日本に0-1で敗れた中国。試合前にロンドン五輪出場が閉ざされたことは決まっていたのだが、12日朝、新華社サイトを開けると、トップの位置で「中国女足氷封十年」(中国女子サッカーの凍り付いた10年)との記事が掲載されていた。

ざっと要約すると、
W杯を獲った日本に負け、「鋼鉄のバラ」中国女子は1996年以来、初めて五輪出場権を失った。96年のアトランタ五輪で女子サッカーが正式競技になって以来、成績は下がり続けたが五輪出場は維持していた。2010年のアジア杯で中国がアジア4位になり初めてW杯出場を逃してから、今度は初めて五輪出場もならず、中国女子サッカーは最低の谷に入り込んでしまった。

女子サッカーの悲劇は「空中楼閣」体系の必然の結果だ(これは、女子サッカーの組織が極めてぜい弱だということを表しているようだ)。
2003年に中国はすでに退潮状態で、アジアでは北朝鮮と日本が2大強国で、2004年のアテネ五輪では、アジア出場枠は2。日本と北朝鮮は同じ「死の組」で競い、中国はもう一つの楽な組に入り、五輪出場を勝ち取った。くじ運がよかったことで出場できたにもかかわらず、当時の中国サッカー協会女子部の張健強主任は、中国チームが明らかに下降状態にあることを認めなかった。

上海出身の元代表選手でサッカージャーナリストの孫U+96EFはこう指摘する。中国は攻めでも守りでも、チーム一丸となった連動した動きは見られなかった。どんな選手が必要でどのようなスタイルをとるのかわかっていない。さらに頭を使ってサッカーをしていない、と。特にFWが局面を打開できず、自らの能力を発揮できる状態ではない、低迷状態である、と批判している。

このなかで、北京の地元紙は、サッカー協会の怠慢がこのような事態を招いたのであり、女子サッカーの競技者や愛好者が何人いるのかも分からないままでは、なぜ中国サッカーが荒涼たる砂漠の中でバラの花も咲かせないのか、十分理解できる、としている。


これより前に新華社にアップしていた「中国女子サッカーは空中楼閣から真の金字塔にならなければならない」との記事では、2011年のドイツW杯を見ても、強豪チームの技術的進歩は明らかだった。ドイツの競技人口は100万人、米国は300万人、日本でも3万人だ。中国は代表チームを作るとき、数千人の選手の中から数百人をピックアップするしかない。中国女子サッカーの悲劇は必然の結果だ。

すでに手を打ち始めたらしい。教育部門と体育部門が協力して学生の育成を進める。この夏休みに4つの女子サッカーキャンプを作り、600人の小中学生から才能のある100人を選んだらしい。そして予算を増額させ、試合数を倍増させるという。いずれも学校教育とサッカーを結びつけた早期育成のシステムを模索している。
代表チームについては、特に日本女子の技術を参考に、身体的に劣るアジア人がその欠点を補うプレーを検討するという。特に頭脳派の指揮官や選手が決定的に不足しているため、頭脳的なプレーができないと認めている。将来、これらの分野で向上が見られれば中国女子サッカーは強くなるはずだ、と結論づけている。

W杯で日本が優勝し、一方で中国がW杯も五輪も出場を逃したことは、いまさらながら中国にとって大変なショックだったようだ。このように絵に描いた餅がうまくいくかどうか。人口が多いことから突然強くなることも考えられる。油断は禁物だ。

SeediqBale(賽徳克巴莱)ベネチアならず

2011-09-11 08:34:49 | 映画鑑賞
10日、ベネチア国際映画祭の各賞が発表され、金獅子賞(優秀作品賞)には、ロシアのソクーロフ監督の「ファウスト」が選ばれたという。銀獅子賞(優秀監督賞)には蔡尚君監督の「人山人海」(中国・香港)が選ばれた。これは上映直前まで情報が伏せられていたサプライズ作品だったという。中国の検閲を通っていないことから、今後国内での上映は不明だ。
このほか、香港の許鞍華(アン・ホイ)監督の「シンプル・ライフ」に出演した葉徳嫻(デニー・イップ)が優秀女優賞を獲った。この映画はプロデューサーとして成長した男(劉徳華=アンディ・ラウ)を子供のころから世話していた乳母の物語だということで評判にも上っていた。アン・ホイ作品ゆえなかなか興味深い。
このほか、日本から園子温監督「ヒミズ」の染谷将太と二階堂ふみが新人男優・女優賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した。
ということで、ベネチア国際映画祭に出品していた「賽徳克巴莱(SeediqBale=セデック・バレ)」は無冠に終わった。

一方、台湾からの報道によると、9日台湾の68の映画館で初映となった「賽徳克」は、1日の売り上げとしては2300万台湾ドル(約7000万円)と記録を作ったらしい。すでに英国、フランス、北米と日本での上映が決まったという。台湾紙「中国時報」では、南投県仁愛郷清流でひそかに上映したときには、日本からの出演者も台湾に来て鑑賞したが、そのときには日本語字幕はなかった。このような抗日をテーマにした映画が日本で上映されるなら歴史文化の包容性がさらに深まるだろう、と期待している。

台湾ではこの映画が台湾映画のあらゆる記録を塗り替えるのでは、と期待されていて、契約を結んだ飲料メーカーが「巴莱」の名前をつけた飲み物をつくるなど、便乗商法も生まれてきそうだ。

写真は聨合報サイトにあった動画で、かつて事件が起きた霧社、現在の南投県仁愛郷での地元原住民との上映イベントに参加した魏徳聖監督(左から2人目)。台湾をあげてのこの映画のブームが起きそうだ。

沖縄うまいもの

2011-09-08 16:52:50 | 飲食
9月5-7日に沖縄に短期旅行に行った。いろいろ食べたが、おいしかったものをピックアップ。
初日は観光の後、夜遅くホテルに着いてから、もう一度夕食を食べに行く気力がなく、ホテルのレストランのバイキングで。まあまあだった。
2日目の夜は予約して沖縄郷土料理の店「糸ぐるま」へ。住宅街の結構わかりにくいところにある。
昆布イリチー。昆布と切り干し大根だろうか。カツオだしと豚肉を煮た後のだしだろうか。あっさりしているけれど旨みを感じるという上品な味。

いわずとしれたラフテー。これも醤油や砂糖の味が濃すぎず、上品で肉の旨みを感じられる味。箸で取れるぐらい軟らかく煮てあった。皮の部分もコラーゲンたっぷりなのに油っぽい感じはしなかった。

ジーマーミー豆腐。ジーマーは芝麻(ごま)の中国語読み(zhi・ma)からきているのだろう。これもちょっとのわさびでおいしい。

田芋田楽。サトイモとも紅芋とも山芋とも違う芋をふかして裏ごししているのか?きんとんのような味だが、甘さは控えめ。砂糖を入れず素材本来の味なのかもしれない。これがあれば主食はいらない。って、ご飯は頼まなかった。アフリカや東南アジアのタロイモのようなものか?

豆腐よう。酒の感触が強すぎず、いい感じ。ザ・酒のつまみ、といった感じだ。

だが、車を運転していったので、泡盛どころかビールもご法度。これはキリンのノンアルコールビール。それでも雰囲気は楽しめた。

ゴーヤチャンプル。肉も卵もなく、ゴーヤと豆腐だけのシンプルな食材。ただ、豚のスープやカツオのだしの味がほのかにして、苦味も強くなく、本当に上品な味。ゴーヤと豆腐だけではこのコクは出せないだろう。おそらく豚のスープで多少煮ているのかもしれない。本当においしかった。

グルクンの唐揚。頭や骨全部を食べられるほどではないが、硬すぎず、魚の肉を楽しめて食べることが出来る。ときとして揚げすぎて身がパリパリになっているものがあるが、これはそうではなく、魚の旨みを堪能できる。


3日目の昼は行列が出来るという名護の先にある「山原そば」。11時開店で11時ちょっと過ぎについたが、すでに15人ほど行列が出来ていた。店内ではスタンバっていたから20人以上もういたのでは。

ソーキそばが800円。アバラ周りの豚肉がたくさん乗っている。並んでいるときに漂っている匂いから味は濃い目かと思ったが、醤油も砂糖もほどほどでいい味だった。あぶらっぽ過ぎず、スープもすべて飲み干した。

最後の2枚は、最終日の夜に那覇の国際通り近くの「我那覇豚肉店」で食べたアグー豚のてびち(豚足)。柔らかくて油っぽくもなく、口の中に入れただけで骨の部分がポロリと取れる。

この店は基本しゃぶしゃぶ屋さんということで、豚肉のハンバーグやラフテーも食べたが、最後にアグー豚のしゃぶしゃぶを試みた。だし汁にたっぷりのネギを入れて食べるのと、ゴマだれ、シークアーサーのポン酢の3種類のタレがある。特にシークアーサーのタレがよかった。

最後に麺をゆでて、このだし汁のタレにいれ、沖縄そばとして食べる。うまかった。
この店は肉屋をやっていて、近くに焼肉屋やホルモン屋などの関連店舗もあった。

賽徳克巴莱ベネチアで上映

2011-09-03 02:52:04 | 映画鑑賞
ベネチア国際映画祭に出品している台湾映画「賽徳克巴莱(Seediqbale=セデックバレ)」が1日、ベネチアで世界初上映された。
その内容は・・・?
評価は様々なようだ。

NOWnews 今日新聞網は、上映終了後、10分間、拍手が鳴り止まなかった、と報じている。プロデューサーの黄志明は、「上映後、米国のバイヤーの評判はよさそうで、配給の値が上がるかもしれない」と話したという。セデックバレは、完全版だと全4時間。ベネチアでは2時間半あまりの編集版を上映したようだが、台湾では9月9日から、前編の「太陽旗」版、9月30日から後編の「彩虹橋」版が封切られることになっている。

また、台湾紙「中国時報」によると、映画の評価は様々で、中国大陸のメディアは、歴史上の恨みを過剰に描いていて、そのテーマの独自性を認めてはいるが首を切って持ち上げるシーンなど、直視できない、とのヨーロッパのメディアの考え方を紹介しているという。ただ、プロデューサーのジョン・ウー(呉宇森)=レッドクリフ監督=は、99.5点だ、と高評価だという(当たり前か)。

大陸の評論家は、台湾の少数民族の習慣や美しい自然を描いているにもかかわらず、その生活感についての描写が淡白すぎて、「恨みを殺戮で晴らす」といった部分のみと見られかねないとしている。

イタリアの有名な映画サイト「My Movie」は魏徳聖監督の描く歴史精神を賛美し独特な描写だが、テーマが不明確だ、しているという。別のサイト「Cineblog」は、過度の戦闘シーンが見る人を疲れさせる、としている。

と、外国メディアの評価を総合すると、台湾原住民の歌謡や台湾の山奥の景色に対しては好評を得ているが、血なまぐさい殺戮シーンが多すぎる、ということのようだ。また、映画の中で日本語やタイヤル族の言葉が飛び交うと、観客は笑いながら「台湾文化は面白い」と語っているという。

ベネチアでの「セデックバレ」はいろいろ面倒なことがついて回っていて、プログラムなどでは当初、「中国台湾(China Taiwan)」と描かれていたという。つまり中国香港などと同じように、中華人民共和国内の台湾省という意味だ。これまた「ひとつの中国」問題にかかわるもので、台湾当局を交えて猛抗議した結果、オリンピックなど国際スポーツ大会と同様に「中華台北(Chinese Taipei)」に変更されたという。

中国大陸の評価がそんなに高くないのはやや不思議な感じがした。映画の題材となっている「霧社事件」は、ブログで何度も書いているように、1930年に、日本の植民地下の台湾・霧社地区で、日本人の警官とトラブルがあった台湾原住民のタイヤル族が、日本人への報復措置として、日本人の学校の運動会の会場を襲うなど、反日蜂起したものだ。植民地状態からの抵抗を訴える活動であり、本来の中国大陸の共産党の考え方とは一致すると思えるのだが。

中華台北問題でしこってしまったか。

とりあえず、首を切って手に持ち掲げるシーンは、YouTubeなどにある予告編映像などでも見ることができる。もし日本で配給されたらR指定になる可能性は大だ。ベネチアで賞を獲って評判が上がれば日本での上映もわりと早めになるのでは、と期待しているのだが。西洋人にとっては、この内容は「アバター」の現実版のように映って、二番煎じだと思われるかもしれない。賞は難しいか。

温州駅全職員の抗議書

2011-09-01 10:08:23 | 時事
7月23日の温州での高速鉄道事故について、中国の「財新網」は、「温州電気業務職場全職員の公開書簡」を掲載した。中国当局が事故発生のきっかけについて、温州南駅の電気業務の当直員が信号故障に対してしかるべき措置をしていなかった、と発表したことに対して、「事実と違う。責任をうやむやにしていて公正さを欠いている」と抗議している。26日夜に出されたものだという。

「公開書簡」によると、当日の2人の当直職員は公安当局に不当に拘留されたままだという。事故の真相を明らかにして、惨事の再発を防ぐために、我々(全職員)は国務院調査グループの事故調査に積極的に協力する、としている。

中国当局が、温州駅職員に責任を押し付けた発言というのは、「公開書簡」によると

国家安全監督総局の報道官が8月25日に「故障列車の調査から、責任部門は防犯措置を取っておらず、規律違反の操作をしていた。また、上海鉄路局では当時、全路線ディスプレーに信号故障が表示されていなかった。信号系統に問題があり正常に表示されていなかった。それなのに温州南駅の電気業務当直員は規定の報告をしておらず、故障処理も事故防止措置もとっていなかった」と話した。

というものだという。

これに対する反論として
1、故障処理をしていなかった、というのは事実と違う。当時、電気業務の当直員は故障処理をしていた。

2、規定に従って報告していなかった、というのは責任をあいまいにしている。当直職員はCTC設備の故障を見つけ報告していた。ただ「運統46」(運行システムのことだろうか)への登記をしていなかた。お聞きしたい。規定の報告とは、電気業務職員のどの部門への報告がなかったということなのか。

3、上海鉄路局のディスプレーに信号故障が映されず、というのは公正性に欠ける。CTCは列車運行所の中心部門にあり、各駅のパーツと組み合わされて出来ている。当日、D3115列車の問題発生についてはディスプレーには映っていた。ただこの設備には警報装置がない。駅当直員はこの状況を見つけており、報告もしていた。

みな、国務院調査グループに公平公正な調査を、客観的な結果を期待している。ただ国家安全監督総局総工程師、広報官、黄毅の発言は、我々を寒々とさせるもので、彼の発言が調査過程に沿ったものなのかわからない。
二人の同僚は公安に拘留されたままだ。黄毅の言い方に従えば、法的責任を追及されるのだろう。我々は当直業務にも事故処理にも、不安と恐れを抱いている。法的責任を追及されるのではないか、と。

この文章が本物だとしたら内容は身につまされる。トカゲのシッポ切りで、2人の職員に責任を押し付けて幕引きを図ろうとしているのは明らかで、同僚職員たちの怒りと悲哀も理解できる。

中国当局側は無視のようだ。中国の検索サイト「百度」では、検索が不能になっている。