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5月31日
朝いちばんでバスで泉州へ。泉州は「海のシルクロード」のスタート地点。ベトナムやアラブ諸国とも交易し交流があった。マルコ・ポーロは「東方見聞録」で泉州を「ザイトン(「刺桐」の福建音」の名称)と紹介している。
バスターミナル前はタクシーの呼び込みが激しいが、「海外交通史博物館に行って」というと、華僑博物館に連れて行きやがった。地図を見せると、地図の見方も分からないようだ。けんか。「分からなかったら金は要らない」とのたまいやがったので、どうするか見ていたら本当に分からないようだ。道を指図して到着。当然金は払わない。「お前が金は要らないといったんだろう」というと諦めて帰った。
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見たかった宋代の発掘木造船は「開元寺」の敷地内の泉州湾古船陳列館にあるというので、移動。1982年に泉州湾でほぼ完璧な姿で発掘された。でかい。全長24.2㍍、幅9.15㍍とのこと。鄭和の南海遠征もこんな船で大船団を作っていったのだなと思うと感激。船底はたけのこの断面のように何枚も板が張られ、船底に穴が開いても浸水を最小限に食い止める工夫がされている。現代の造船技術に通じているものだそうだ。博物館内には帆をつけた復元模型もあった。開元寺も2つの塔が立派な雰囲気のいい寺だった。
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アラビア半島との交流の証拠を示すイスラム寺院「清浄寺」も門だけはちゃんと残っていた。門の中はドーム状になっていて、いわゆるモスクだ。敷地内には墓標がたくさんおいてあった。メッカ時間を示す時計やお祈りができる施設もある。