![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/6e/c66dfbca9b967468873eee52b1d92594.jpg)
(ずいぶんお世話になったブルーの道案内)
(和田宿 9)
その先のカーブを曲がると、東餅屋のドライブインに到着する。
山を登って疲れた体にエネルギーを補給するのは今も昔も変わらない。
東餅屋の力餅には期待していた。
以前碓氷峠を歩いた折も、峠の熊野神社の前には、
元祖力餅屋があって、そこでいただいた餅の味が忘れられない。
入り口から中を覗くと、お客様は誰もいない。
夫婦で中に入ると結構年配の頑固そうなオッチャンがいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/6e/c8c555e7777ecf2be219cc18c3e999a8.jpg)
(東餅屋ドライブイン)
「ここで食べられる力持ちはどれですか?」
碓氷峠では小さい餅が六個ほど出てきたように思う。
それでもやや多めであったので聞くと、おじさん指差して言う。
「見本がここにあるよ」
見ると大福もちの大きさの餅が二個と
高菜漬けが一山ついて 350円。
それにコーヒーが付くと 500円。
力餅だけ頼む。
食べた餅はずいぶん柔らかくて、
餡もそれほど甘くなくちょうど良い加減の甘さ。
高菜漬が塩分含んでいてピッタリのおやつ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/02/f8f1e095d51d6922c71ef7a993147b93.jpg)
(店内の状景)
それでもやはり液体がほしくなり、コーヒーを追加する。
これには少し時間が掛かって出てきたコーヒーも山の中の割には美味しかった。
おっちゃんいわく、
「これから先、峠までが急で少し大変ですよ。今日はどこから来ました?」
「和田宿から」というと
「本亭旅館に泊まった?」
「お客さんはたくさんいましたか?」と矢継ぎ早の質問。
「いえ、もう一組いらっしゃったようですが、
私たちより先に朝食もとらずに和田峠へ出かけられました」
(おっちゃんは今日の和田宿方面からのお客はこれで終わり)と判断したようである。
おっちゃんの話では、(今日は6月11日)
6月17日と23日には団体の予約があるという。
旅行社のツアー客を、和田宿からバスで草の茂る道まで来て降ろし、
そこから山道を歩かせ、国道に出たところでバスに乗せ、
草道でまた歩かせ、ここのドライブインでバスは待ち受けて、
休憩をとったら、また歩く。(これ以上歩けない人はここでバスに乗る。)
元気な人は、峠から西餅屋まで歩いて、
その先でバスが拾い下諏訪までバスで行って温泉で泊まる。コースらしい。
22kmの山道全部を歩くとなるとかなりの疲労になるし、
歩道の無い自動車道を歩くのは危険極まりない。
カミサン連れではこの方がよかったかと今更ながら悔やまれる。
これだけ登ってきて、さらにこれからが急坂で大変と思うと、
場所によってはバスで行ったほうが良かったかと泣きが入る。
東餅屋を後に国道に沿って歩くと、草の旧街道が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/97/dc0b7ea06f030083e19b9b01cb22e8d0.jpg)
(旧街道が口を開けて待っている)
自然を満喫して、古きを訪ねるためには歩きが大切です。
観光バスのやり方も面白いですね。
さあ、これから先は?