森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

広がる不穏な影(追記あり)

2021-08-25 | 思い・つれづれ
近頃『Youtube』の動画を観ていると、突然『日本の歴史の真実』みたいな広告が始まり、
「なんだこれ?」と気になること度々。

様々な商品の広告なら見慣れているし、動画を観る層をターゲットに絞れば「宣伝効果」が
大きいので企業も広告料に見合う収益を期待できるだろう。けど、この種の広告は珍しいし、
一学者が本を売るためだけに広告料を負担しているにしては、それがかなりの頻度で現れる
ので、そんな多額の広告料を一体誰がどこから出しているのだろうと、「気になる」。

長々と始まるその宣伝解説を敢えてスキップせずに聴いていると、「古事記」やそれにまつ
わる神話に加え、そもそも日本人のルーツが周囲のアジア諸外国と違うということに始まり
日本が「神の国」であるということに至る。

私は純粋に日本人だし、自分のルーツに誇りを持ってないわけではないけれど、だからとい
って「天皇崇拝」は違うと思っているし、神の国だなどという驕りは嫌な気分になる。今の
天皇のお人柄は個人的に好きであっても、人に人種的な優劣や位の上下もないと思っている。

ここで宣伝している本の著者をググってみると、「LGBTは病気・障碍者・おかしな人
病気の人が、人々の同情を集めて、社会全体の問題のように主張している
LGBTの割合は全人口の1%以下。そういう「おかしな人」が7~10%もいるわけがない
病気の人が、正常な人を妨害する必要はない
誰でも異常なものを抱えているし、そういう人がいることは構わないが、個別に解決す
るしかない
LGBTの問題を社会の問題にしてしまうことが、人々に不愉快さと混乱を持ち込む」

などと、堂々と発言した人物であるらしい。・・やはり。

このような人々に共通するベースが、「神道」や、存在したかどうかも不明な神とされ
る初代天皇への崇拝。 この時代に、その意図はなに?と思わざるを得ず。

この著者に限らず、絶え間なく流される同様の広告は、先の戦争を正当化する偏った歴
史本という共通点があるようだ。これらには、戦前に若者の情熱を駆り立てた「愛国心」
のようなものに導こうとする、大きくて巨大な「影」が感じられて仕方ない。

そしてこれらの本の多くは、不思議なことに「送料だけの負担」で手に入れられる。
それらの広告料を含めた費用は、一体どこからのものなのか。その意図は何なのかと思っ
てしまう。

今ここへきて、さまざまな場所で対立を煽っている「陰謀論」も、それを信じる人は大
抵は真面目で純粋な人たちだ。彼らが主張する「影の勢力」とか「闇の政府」に操られ
ているのは果たしてどっちなのか。

彼らの多くは何を言ってもどんな根拠を上げても信じたいものを信じて疑わない。それ
はもしかして、「洗脳」?それとも「サブリミナル効果」? 私たちは、知らないうち
にそれらに心を「侵略」されているかもしれない。

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