映画館で観たかったけれど、時機を逸してしまったので
発売一日前には店頭に並ぶレンタルを待って、早速昨日観た。

「あり得ない」という感想も多かったけれど、私はこの監督の作品が好き。
根底にある大国主体で動かされている今の世界情勢への批判や、
人が極限状態にあるときに見せる本性の描き方、家族の絆や真の愛情を取り戻そう
という、彼の作品に流れるメッセージが、説教臭くなく描かれていて。
特に好きだったのは「デイ・アフター・トゥモロー」(これは映画館で観た)で、
ジェイク・ギレンホールが演じた主人公の息子が、一見飛行機にも乗れない
ほどの意気地なしのようだが、人への思いやりゆえに究極の場面で見せる
決断の的確さと勇気で人々を救うことになる展開など、見ていて胸がすく。
人類滅亡の危機をテーマにしたあらゆる作品が、全てあり得ないわけでは
ないとも思う。
最近、「地球温暖化説は嘘」という話も実しやかに囁かれるが、
これだって、CO2を削減すれば利益を得られなくなる所(国)からの
「意図的に発信されているデマ」の可能性が大きいという。
ストーリーに触れるのは気が引けるが(以下、ネタバレが少々あるので
読みたくない方には警告します)
この「2012」は温暖化が原因ではなく、マヤ文明で用いられた長期暦
から連想された終末論がモチーフになっている。地球破滅の事実を隠蔽して
「現代のノアの方舟」とも言える巨大な船に乗せる人々を富や地位で選別
しようとした上司に、もう一人の主人公とも言える地質学者エイドリアンが、
食って掛かる場面で明かされる事実が、私には一番印象に残る。
映画の冒頭で、偶然にもダイアナ妃が事故で亡くなった場所で
美術館長が死んでしまうという場面があったが、実はこの館長同様、
数少ない滅亡の危機を知らされていた人間が、これを公表しようとする直前に
不自然な死を遂げているのは、上司たちの陰謀だったということを知るのだ。
この場面では、暗にダイアナ妃の死もそうであったかのように描かれていると
感じる人も多いだろう。
現実でも、公人の不自然な謎の死は、少なくはない。
後一歩というところで暴かれるはずのものが、何故か謎のままに
されていることも多々ある。ケネディ暗殺、ジョン・レノンの死も然り。

エメリッヒ監督
エメリッヒ監督は、本当はこれが最もこの映画で言いたかった部分
なのかもしれない。
何でもマイケルの死に結びつけるのは良くないけれど、
マイケルも影響力の点では、どの公人よりも大きい。
最後のコンサートのメインテーマは「温暖化を食い止めよう」だった
ことから、今も多くの人が陰謀説を囁く。
どういう意味なのか、慎重な竹田圭吾さんが「陰謀」という言葉を
使ってマイケルの死についてコメントしていたのは、記憶に新しい。
エメリッヒ監督が、マイケルと友人関係にあったことを
マイケルの専属の画家であったデビッド・ノーダル氏が
インタビューで話していることからも、強ち「こじつけ」だと言えない気がする。

画家のノーダル氏
ジョン・キューザック演じる主人公が、「ジャクソン」という名だったのは
偶然ではないかも?なんてね(笑)
発売一日前には店頭に並ぶレンタルを待って、早速昨日観た。

「あり得ない」という感想も多かったけれど、私はこの監督の作品が好き。
根底にある大国主体で動かされている今の世界情勢への批判や、
人が極限状態にあるときに見せる本性の描き方、家族の絆や真の愛情を取り戻そう
という、彼の作品に流れるメッセージが、説教臭くなく描かれていて。
特に好きだったのは「デイ・アフター・トゥモロー」(これは映画館で観た)で、
ジェイク・ギレンホールが演じた主人公の息子が、一見飛行機にも乗れない
ほどの意気地なしのようだが、人への思いやりゆえに究極の場面で見せる
決断の的確さと勇気で人々を救うことになる展開など、見ていて胸がすく。
人類滅亡の危機をテーマにしたあらゆる作品が、全てあり得ないわけでは
ないとも思う。
最近、「地球温暖化説は嘘」という話も実しやかに囁かれるが、
これだって、CO2を削減すれば利益を得られなくなる所(国)からの
「意図的に発信されているデマ」の可能性が大きいという。
ストーリーに触れるのは気が引けるが(以下、ネタバレが少々あるので
読みたくない方には警告します)
この「2012」は温暖化が原因ではなく、マヤ文明で用いられた長期暦
から連想された終末論がモチーフになっている。地球破滅の事実を隠蔽して
「現代のノアの方舟」とも言える巨大な船に乗せる人々を富や地位で選別
しようとした上司に、もう一人の主人公とも言える地質学者エイドリアンが、
食って掛かる場面で明かされる事実が、私には一番印象に残る。
映画の冒頭で、偶然にもダイアナ妃が事故で亡くなった場所で
美術館長が死んでしまうという場面があったが、実はこの館長同様、
数少ない滅亡の危機を知らされていた人間が、これを公表しようとする直前に
不自然な死を遂げているのは、上司たちの陰謀だったということを知るのだ。
この場面では、暗にダイアナ妃の死もそうであったかのように描かれていると
感じる人も多いだろう。
現実でも、公人の不自然な謎の死は、少なくはない。
後一歩というところで暴かれるはずのものが、何故か謎のままに
されていることも多々ある。ケネディ暗殺、ジョン・レノンの死も然り。

エメリッヒ監督
エメリッヒ監督は、本当はこれが最もこの映画で言いたかった部分
なのかもしれない。
何でもマイケルの死に結びつけるのは良くないけれど、
マイケルも影響力の点では、どの公人よりも大きい。
最後のコンサートのメインテーマは「温暖化を食い止めよう」だった
ことから、今も多くの人が陰謀説を囁く。
どういう意味なのか、慎重な竹田圭吾さんが「陰謀」という言葉を
使ってマイケルの死についてコメントしていたのは、記憶に新しい。
エメリッヒ監督が、マイケルと友人関係にあったことを
マイケルの専属の画家であったデビッド・ノーダル氏が
インタビューで話していることからも、強ち「こじつけ」だと言えない気がする。

画家のノーダル氏
ジョン・キューザック演じる主人公が、「ジャクソン」という名だったのは
偶然ではないかも?なんてね(笑)