最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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ムネグロリンゴカミキリ

2009-11-30 07:00:13 | カミキリムシ

ムネグロリンゴカミキリ Nupserha sericans
2009,7,18 網走市内


網走支庁内では記録がなかったカミキリ。とは言っても羅臼岳での記録があるが
網走市内では今のところ、一箇所でしか採集できていないが生息地の状況を見る限り、広く分布しているように思う。
写真の個体はハンゴンソウの裏に止まっていた個体だが、ヒヨドリソウのビーティングで採れるので、各地のヒヨドリソウを調べれば見つかる可能性が高い。

ヤツメカミキリ

2009-11-29 10:34:16 | カミキリムシ

ヤツメカミキリ Eutetrapha ocelota
2009,8,9 網走市内


網走市ではシウリザクラの立ち枯れで採れた詳細産地不明の記録があるだけで、隣の小清水町でも記録がなかったカミキリ。
当然、今年市内で探すカミキリにリストアップしていたが、シウリザクラの立ち枯れもないし、どうやって探そうか?と考えてるときに海岸沿いに広葉樹の土場を見つけた
周りの環境からはカミキリは少ないなという感じだったが、サクラ(栽培種)の材も混ざっているのがわかったので天気のいい日に出直すことに・・・
天気のいい日に出直してくると、ヤツメカミキリはあっさりと見つかったなぜかダケカンバ材の上で
その後、サクラ材の上で歩き回ったり、追い掛け回してる個体も採ったが驚いたのは土場よりも周りのオオイタドリの葉の上にカミキリが多かったこと。
ヤツメカミキリのほかハンノアオカミキリがかなりオオイタドリの葉に止まっていた。



この日は、この後に小清水町に灯火採集に行ったところ、灯火にもヤツメカミキリが飛んできた!その個体は灯火採集を準備してくれた蛾屋さんにプレゼントしたが、この日はなにかとヤツメカミキリに縁があった日だった

キノコヒゲナガゾウムシ

2009-11-26 19:32:44 | ゾウムシ

キノコヒゲナガゾウムシ Euparius oculatus


河川敷のヤナギの倒木に発生したキノコについていた。

最近ちょっとお気に入りのヒゲナガゾウムシ類。
レッドデータブックには12種類もリストアップされている。シロヒゲナガゾウやシリジロヒゲナガゾウが入ってるのには驚いたが

コウノニセリンゴカミキリ

2009-11-25 20:16:30 | カミキリムシ

コウノニセリンゴカミキリ Niponostenostola niponensis konoi


チチブニセリンゴカミキリ(カツラカミキリ)Niponostenostola niponensisの北海道亜種。図鑑によると「北海道亜種は前胸の条紋と上翅が灰白色の微毛で被われる」とあるが、この個体はまったく白くないむしろ新潟の原名亜種の個体と変わらない気もする。
ここでは一本のオオバボダイジュで5個体採ったがうち2個体が写真と同じような色彩だった。

左.北海道網走市産のコウノニセリンゴカミキリ
右.新潟県長岡市産のチチブニセリンゴカミキリ

撮影した状況が違うのでちゃんとした比較にはならないですが
ホントは北海道らしい個体も載せたかったんですがいい写真がなかったので、そこは各自で調べてください

亜種の記載論文ではどんな風に書かれていたんだろうか?

ネジロカミキリ

2009-11-24 19:42:27 | カミキリムシ
ちょっと風邪でダウンしてました
みなさんも体調管理に気をつけましょう




ネジロカミキリ Pogonocherus seminiveus


成虫越冬のため、毎年一番初めに見られるカミキリ。
タラノキとハリギリに見られるが、例外?としてヤナギ類の枯れ枝で採集したこともある。

ナキウサギ

2009-11-22 01:30:14 | 哺乳類

ナキウサギ Ochotona hyperborea yesoensis


これは2008年の10月に北大雪で撮った写真です。
曇りの日で光量が足りなくブレるのでフラッシュを使っています。そのせいで目が光ってしまっていますねしかも昔のデジカメで、トリミングしてるので画像がだいぶ荒れてしまっています

この日はとあるカミキリを狙っていたんですがかすりもしなかったので途中でナキウサギの撮影に切り替えました
この時はこうすればうまく撮れるかも!と思ったとたんにまったく出てきてくれなくなりました
今年もとあるカミキリを狙って同じ場所に行きましたが、もう冬眠してしまっていたのか、鳴き声も聞けずに写真も撮れませんでした(カミキリは当然の如くかすりもしなかった)


冬に備えて落ち葉を運ぶナキウサギ。


ナキウサギが住んでいるガレ場(風穴)。
所々に穴が開いていて、巣穴の入口では正露丸のような糞も観察できた。
夏場はカミキリに夢中で気にしてなかったが、今度行くときはこの付近にPTやFITなどのトラップを仕掛けてみようと思う。
でも、家から遠いのがすごい難点だ

オオヨツスジハナカミキリ

2009-11-21 21:57:25 | カミキリムシ

オオヨツスジハナカミキリ Bellamira regalis(ピンボケは気にしないでください


8月に現れる大型のハナカミキリの仲間。
個体数は多くないが、場所によってはノリウツギの花でまとまって採れることもある。(ただし、花に集まるのは♂のみで♀は花で採集したことがない)
本種は地域によって色彩変異が激しいが、北海道の個体はだいたい綺麗なヨツスジになっている。南に行くほど黒くなるようで、屋久島では真っ黒になるらしい。

♀は産卵のためにトドマツの幹を這っているが、とある大きなトラカミキリと紛らわしいので出来ればやめてもらいたいなぁ

クロハナカミキリ

2009-11-18 23:34:34 | カミキリムシ

クロハナカミキリ Leptura aethiops


これもハナカミキリの普通種。
6、7月に多く、8月に入るとほとんど姿を消す。
ショウマ類やオニシモツケなどの花に多いが、写真の個体のように下草にちょこんと止まっている個体も多い。

ハネビロハナカミキリ

2009-11-18 20:45:28 | カミキリムシ

ハネビロハナカミキリ Leptura latipennis


ハナカミキリの仲間だが、あまり花で採ることがないカミキリムシ。
花ではノリウツギで比較的まとまって採集したことがあるが、網走市内では非常に稀で、たまたま飛翔中の個体を採るくらいで花に集まっているものは見たことがない
他には特にヤナギ類の土場に多く集まり、写真の個体の他にも多数の交尾個体のほか、産卵してる個体も観察できた。

マルガタハナカミキリ

2009-11-17 20:53:47 | カミキリムシ
ちょっとハナカミキリが続きます

マルガタハナカミキリ Pachytodes cometes


ヨツスジハナカミキリと並んで、ハナカミキリの超普通種。
エゾニュウやノリウツギに多いのは言うまでもなく、他のカミキリが余り集まらないヒヨドリソウの仲間にも多く集まる。
採ろうと思えば一日に200頭とかは採れそうな気がする(もちろんこんなには採りませんが

個体数が多いゆえにこんな風景も↓

コガタスズメバチに食べられるマルガタハナカミキリ。
(昔、オオスズメバチに刺されているので怖くて若干ぶれてます