最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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カメノコテントウ

2012-12-27 23:14:07 | テントウムシ

カメノコテントウ
2012年12月 新潟県

ケヤキの洞の中で越冬中。


もうそろっと2012年が終わりますが、みなさんはどんな一年だったでしょうか?
私はバタバタといろいろあった年でした
有終の美を飾るべく年明けまで規則正しく生活する予定でしたが現在は風邪っぴき…。
今日一日はマスクをしっぱなしでの仕事で息が苦しかった

マクガタテントウ

2012-05-21 22:04:05 | テントウムシ

マクガタテントウ Coccinula crotchi
2012,5,18 北海道士幌町

ナミテントウよりも一回り小さなテントウムシ。
河川敷に多く見られ、この写真も河川敷でタンポポに集まっていたもの。
しかし、芝状の法面でも多く観察しているので、荒地の環境に広く分布しているものと思う。

オオニジュウヤホシテントウ種群 その2

2010-02-14 13:45:41 | テントウムシ
今朝は中途半端で終わってしまったので、その続きです。

前回は分布的にオオニジュウヤホシテントウかエゾアザミテントウかと考えていたが、ルイヨウマダラテントウも分布することが分かったので、近縁種と比較してみることに。

まずはオオニジュウヤホシテントウ Epilachna vigintioctomaculata


2008,6,5採集 北見市産
1紋が左右で融合せず、丸くなり、腿節は黒色部が少ない。
ナス科とウリ科の植物を食べ、日向に多い。

次にエゾアザミテントウ Epilachna pustulosa


2008,6,8採集 遠軽町産
1紋、d紋、g紋が融合し、腿節は真っ黒。写真の個体は体高が高いので層雲峡型。
アザミ類を食べ、日陰に多い。


こう見てみると網走市の個体はこのどちらとも違うように見え、消去法で行くとルイヨウマダラテントウ Epilachna yasutomiiということになるが結局よくわからない

今年は数とって比較して、なんの植物で採れたのかをきちんと調べていかないとですね


まったくまとまらなかったですが、今回は問題提起ということで…

オオニジュウヤホシテントウ種群

2010-02-14 00:02:29 | テントウムシ
最近めっきり寒くなった網走市。
流氷も来て、写真も撮りに行きたいとも思うが、寒いし車の運転は出来るだけしたくないので、家にこもって標本整理をする日々です。

そんな中、先日タトウの標本を標本箱に入れようとマウントしていた時に見つけたのがこの個体。

横から↓

2009,10,18採集 網走市産

オオニジュウヤホシテントウだと思って、普通にラベルを印刷して刺そうとしたときになにか違和感があったので、もう一度調べなおすことに。

「原色日本甲虫図鑑Ⅲ」では、

オオニジュウヤホシテントウ
 上翅斑紋はふつう比較的大きく、2-b-3-d紋が弧状に並ぶ。
 通常d紋はとくに大きくなく長円形か円形。1紋はまるいことが多い。
 後腿節は赤褐色で、つねに黒斑があるが全体にひろがらず、後脛節は赤褐色。

解説を読んでもよくわからなかったが、図を見るかぎりは今回の標本はオオニジュウヤホシテントウとは違うように見えた。
じゃあこのテントウはなに?となって近縁種を調べると、北海道内にはヤマトアザミテントウ、ルイヨウマダラテントウ、エゾアザミテントウが生息しているらしい。
ただ、分布を見てみるとヤマトアザミテントウは渡島半島、ルイヨウマダラテントウは北海道南部となっており、残るエゾアザミテントウは網走支庁内では層雲峡型(背中が凄く盛り上がる型)だよな?ということでこのテントウがなにか分からなくなってしまった

その時、昔地元の博物館から借りて読んだ「テントウムシの自然史」にたしかエピラクナ問題としてこの仲間が詳しく書かれていたことを思い出したが、見事になにも思い出せなかったので、まだ売ってるかなとAmazonで調べてみると1冊在庫有りとなっていたので早速購入。昨日、無事に届きました。

早速読んでみると、この仲間の分布図が出ていました。
道東のエゾアザミテントウの分布が書いてないですが、これを見ると道東でもルイヨウマダラテントウの記録はあるらしいことは分かった。そういえば知床で採れた話を聞いたことがあったような気もする…。



ちょっと疲れたので、続きはまたあとで書きます…

※掲載していた図鑑の写真を消しました。近いうちに代わりの図を載せます。