最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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アオバハゴロモ

2012-10-30 23:59:00 | セミ・カメムシ

アオバハゴロモ Geisha distinctissima
2012年10月 新潟県

車の中で地図とにらめっこをしていたらいつの間にかフロントガラスに止まっていた。
存在は知っていたが、今まで見たことは無かった。場所によっては普通種で害虫とされることが多い。


淡い緑色が綺麗だが、ピンクの縁取りもとっても綺麗。

シャープゲンゴロウモドキ

2012-10-29 23:54:24 | 水生昆虫

シャープゲンゴロウモドキ Dytiscus sharpi
2005年採集

国内のゲンゴロウモドキの仲間では最も分布域が広い。新潟県が北限で中国地方まで点々と記録がある。
しかし本種も各地で減少が著しく、レッドリストでは一番絶滅の危険性が高い絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
そして2011年4月からは国内希少野生動植物種に指定され、採集・譲渡・売買などは禁止された。


2005年撮影

やっぱり生きているときが綺麗。

マルコガタノゲンゴロウ

2012-10-28 23:47:22 | 水生昆虫

マルコガタノゲンゴロウ Cybister lewisianus
2006年採集 

ゲンゴロウに似ているが一回り小型のゲンゴロウ。本種のメスはゲンゴロウと違い鞘翅に皺が無い。
各地で減少が著しく、レッドリストでは一番絶滅の危険性が高い絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
そして2011年4月からは国内希少野生動植物種に指定され、採集・譲渡・売買などは禁止された。


ゲンゴロウとの比較。
大きさだけでなく色合いなども異なり、どことなく上品な感じもする…かも?
生きているときは腹があめ色でとっても綺麗です。

ゲンゴロウ その2

2012-10-27 23:55:40 | 水生昆虫

ゲンゴロウ Cybister japonicus
2012年10月 新潟県

標本にするとくすんでしまうが、生きているときは黄色の縁取りが明るくてとっても綺麗。
亜硫酸ガスだと綺麗に残るようだが、変色の恐れもあると言うし、有毒なので使ったことはなし。クエン酸は持ってるのですが…。
先日の標本は酢酸エチル〆後にアセトンで脱脂したものです。


幼虫。三齢幼虫は非常に大きく、多種との区別も容易。他の齢期では他種との区別は私には出来ません


ゲンゴロウ類の幼虫は動くものによく反応し、共食いなども多く見られる。
しかも噛むと同時に消化液を注入するので、少し噛まれただけでも致命傷になると思われる。
この消化液は人にも強力で、噛まれて病院送りになった人もいるほど。


生息環境その1
成虫・幼虫を確認。浅い池でガマなどが生える。ゲンゴロウ属の幼虫が非常に多く、重複含め3~40頭ほどは網に入った。
小さなものもいたので全てナミゲンかどうかはわからないが、良好な生息地だと思う。しかし20cmほどのニシキゴイを4頭確認。


生息環境その2
成虫を確認。少し深めの池でジュンサイ、ヒツジグサ、イヌタヌキモ、ミズオオバコなど水草が豊富。
上を見てわかるように田んぼに囲まれたため池。クロゲンゴロウやガムシなどほかの大型種も見られた。


生息環境その3
成虫を確認。水深は浅いが泥が深くよく潜る。サンショウモ、クワイなどが生えているが一面アオコ?に覆われている。
メダカが多数いたが、それ以上にアメリカザリガニが多くいてあまり良好とはいえない環境。分散個体を採集した可能性もある。

ゲンゴロウ

2012-10-25 22:46:27 | 水生昆虫

ゲンゴロウ Cybister japonicus
2012年採集 新潟県産

ゲンゴロウというとゲンゴロウ科(コツブゲンゴロウ科なども)の総称としても使われることが多いが、コイツはまさに正真正銘のゲンゴロウ。
和名がゲンゴロウだと紛らわしいのでナミゲン・ホンゲン・タダゲン・オオゲンなどの呼び名もある。ちなみに私はナミゲン派です。

写真の個体は左がオスで右がメス。オスはメスを掴む為に前脚に吸盤があり、メスはオスに掴まれやすくなる為に鞘翅に皺が沢山入る。
なのでオスは光沢があり、メスはあまり光沢がありません。

オス背面。


メス背面。

他の種類のゲンゴロウでもメスは点刻が荒かったり、筋が入ったりするものがいますが、同様の理由と思われます。

ミズワラビ

2012-10-23 21:50:37 | チョウ

ミズワラビ Ceratopteris thalictroides
2012年10月 新潟県

探索中に田んぼで見つけた謎の草。
初めて見つけたがシダの仲間であることはわかった。
そういえばこんな名前の植物があったかな?と検索したら見事ヒットしたので種名が判明。
画像のものは胞子葉というもののようで、そのため奇妙な形をしているようだ。


生育環境。
現役の田んぼの脇で確認。イチョウウキゴケなども多く見られたが、水生昆虫はイマイチ…

採れたのは

ヒメゲンゴロウ Rhantus suturalis

ほかはチビゲン・ツブゲン・コガムシ・ヒメガムシなど。