最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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ヒメドロムシ その1

2010-09-28 02:42:17 | ヒメドロムシ
ヒメドロムシは日本に約50種類生息している水生昆虫の仲間。
水中にかなり適応した昆虫でプラストロン呼吸をおこなうなど、うんぬんかんぬん…。
とまぁ、詳しいことはあまりよくわからないので、わからないところは各自で調べてもらうとして

小さいためにあまり日の目を見ないヒメドロムシの仲間。普通はヒメドロムシ科のことを指しているのだが、ドロムシ科のものも一緒に紹介されることが多い。最上ではまだドロムシ科の昆虫は採集していないので、今回はヒメドロムシにターゲットを絞って書こうと思います

ヒメドロムシ類は流されても強靭な爪を使って引っかかることから、主に底を抜いた網(ゴミが流れてヒメドロムシは残る)やタオルを沈めて上流で石などをゴロゴロすることで採集するようですが、自分はヒメドロムシ以外も採集するので、目の細かい「さで網」(三角網)で採集している。目が慣れるまで何も見つからないが、一回見つけられればかなりの数が見られると思う。大きさは1mmちょい~5mm弱。
あとは灯火に集まる種類もいくつか。

ある日の採集品。右下のゴマ粒たちがヒメドロムシの仲間。真ん中下の黒い大きな4匹のヒメドロムシ(クロサワドロムシ)で約4mm。


現在、文献の入手などができていないので、最上郡内に何種類のヒメドロムシがいるのかは分かりませんが、自分が確認している種類は、以下の15種類(かなり怪しい
過去の記事でイブシアシナガドロムシ(おそらく)と書いていたのは、ツブスジドロムシのまちがい。触覚が全然違うのにどこをどう間違えたのやら…。

・ハバビロドロムシ[Dryopomorphus extraneus]
・ゴトウミゾドロムシ[Ordobrevia gotoi]
・キスジミゾドロムシ[Ordobrevia foveicollis]
・クロサワドロムシ[Neoriohelmis kurosawai]
・セアカヒメドロムシ[Optioservus maculatus]
・ツヤヒメドロムシ[Optioservus nitidus]
・キベリナガアシドロムシ[Grouvellinus marginatus]
・ツヤナガアシドロムシ[Grouvellinus nitidus]
・ツブスジドロムシ[Paramacronychus granulatus]
・ホソヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria gotoi]
・マルヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria ovata]
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis]
・アワツヤドロムシ[Zaitzevia awana]
・ツヤドロムシ[Zaitzevia nitida]
・ミゾツヤドロムシ[Zaitzevia revalis]


ニホンアマガエル

2010-09-15 08:28:06 | 両生類

ニホンアマガエル Hyla japonica
2010,6,10 山形県最上郡


日本各地、様々なところで見られるカエルの最普通種。
色を変えることで有名だが、小さいころは緑色とグレーのカエルは別種だと思っていた

長岡では黒色型、最上では金色の個体を見つけているが、両方とも写真が無いのが残念。


上と同一個体。

クリストフオニケシキスイ

2010-09-14 23:00:05 | その他甲虫

クリストフオニケシキスイ Librodor christophi
2010,5,21 山形県最上郡


カシノナガキクイムシによる食害をうけて、樹液を出していたナラ類で撮影。
7月にはもう完全に枯れてしまいましたが

この木は他にもツツオニケシキスイやベニヒラタムシなど甲虫が多く飛来し、この木の下で2時間ぐらい飽きずに採集していたことも…

ニワハンミョウ

2010-09-13 22:07:04 | その他甲虫

2010,6,9 山形県最上郡


河川敷・荒地・山道などに多いハンミョウの仲間。
普通種だが、色彩変異が多く、綺麗な緑色や真っ黒なものまで出る。
茶色が一般的な色彩だが、地域によっては半数以上真っ黒だったりもするので、環境によって変わってくるのだろうか?

写真の個体は日陰の水飛沫のかかる草の上に静止していた個体で、日向の個体と違ってまったく動かなかった。
でも、死んでいるわけでは無かったですよ

ショウジョウトンボ

2010-09-12 06:04:45 | トンボ

ショウジョウトンボ
2010,7,27 山形県最上郡


ハッチョウトンボと同じように「あかとんぼ」じゃない赤いトンボ。ショウジョウトンボ属。

止まってる下にあるヤゴの抜け殻はギンヤンマのもの。


昨日のハッチョウトンボの記事に大きさ比較の写真を追加しました

ハッチョウトンボ

2010-09-11 14:52:38 | トンボ
最近のネタが無いので、過去ものから。

ハッチョウトンボ Nannophya pygmaea
2010,8,10 山形県(いい写真が無かったので、最上郡外の写真で


有名な日本最小のトンボ。大きさは一円玉くらい。
真っ赤になるトンボだが、俗に言う「あかとんぼ」の仲間(アカネ属)ではなく、ハッチョウトンボ属に属する。


2010,7,22 山形県最上郡

6月に発生のピークがあると思っていましたが、比較的長い間発生しているよう。
最上郡内でも8月3日までは確認済み。


大きさ比較

ハッチョウトンボ♂(左上・標本なので色がくすんでます)
100円硬貨(右上・直径22.6mm。1円硬貨は直径20mm)
ナツアカネ♂(下・生体。丁度手元にいたのでアカネ属代表として)

悲劇

2010-09-08 16:30:12 | 日記
一昨日、ある池でトンボ類を狙っていたところ、池の水面で何かが動いてるのが目に入った。
ゲンゴロウ類にしては大きすぎるし、動きも変な感じだったのでカメラで撮ってみると

ネズミでした。(種類はわかりません


そのまま岸までやってきたのですが、岸にたどり着いたと思った瞬間、「キュ」っと鳴き声が聞こえたと思ったら

こんなことになっていました

ヘビは獲物を窒息させてから飲み込むといいますが、まさに窒息させている最中。
しばらくはネズミの足も動いていましたが、すぐに動かなくなりました…。

いざ飲み込む段階になったと思ったら、こっちに気がついたのか思いっきり威嚇。

毒が無いとはいえ、ネズミを捕まえた直後に噛まれるわけにはいかないので、ちょっと離れて観察。


その後はゆっくりと飲み込まれていきました




ハグロトンボ

2010-09-06 22:31:27 | トンボ
前回から大分時間が空いてしまいました…
それにしても、ずっと更新していなくても毎日100人近くの人が来てくれているみたいで、感激です


ハグロトンボ Calopteryx atrata
2010,9,2 山形県最上郡

これで、この辺りのカワトンボ科はコンプリートですね
一時期は激減した種類らしいですが、今では河川の最普通種。
6月下旬からだらだらと発生を続け、長岡にいる時は10月中にもテネラルな個体を採集したことがあります。


2頭並んで。


別角度から。


この日、実は今ブーム(?)の某サナエトンボ探していたのだが、かすりもしなかった。
近年の記録もないし、そもそも最上での記録もないのでいるわけが無いとは分かっているのだが…。
移動能力が高いので、いっそどこかの山の上で待っていたほうがよかったのかもしれない。


この日はハグロトンボのほかに、アジアイトトンボ・コオニヤンマ・ギンヤンマ・ウスバキトンボを観察。
中くらいのサナエも飛んできたが、そんなのに限ってとり逃がす。きっとオナガサナエあたりでしょう。