最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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新潟県のオサムシ科(ゴミムシ)採集リスト

2019-05-31 21:16:31 | 新潟県の昆虫リスト
新潟県でいままで採集したオサムシ科(ゴミムシ)のリスト。
あくまで私が採集したことがあるというリストで、文献などは未確認。
随時更新していきたいと思いますが、写真を撮ったもののみ載せるので、長ーい目で見てください

種名は基本的に原色日本甲虫図鑑による。


カワチマルクビゴミムシ Nebria lewisi
オオハンミョウモドキ Elaphrus japonicus
ツノヒゲゴミムシ Loricera pilicornis
ヒョウタンゴミムシ Scarites aterrimus
ドウイロミズギワゴミムシ Bembidion stenoderum
キアシヌレチゴミムシ Archipatrobus flavipes
キンナガゴミムシ Pterostichus planicollis
オオアオグロヒラタゴミムシ Anchodemus calleides
タンゴヒラタゴミムシ Anchomenus leucopus
ヒメセボシヒラタゴミムシ Agonum suavissimum
ゴミムシ Anisodactylus signatus
ケゴモクムシ Harpalus vicarius
ケウスゴモクムシ Harpalus griseus
アカアシマルガタゴモクムシ Harpalus tinctulus
ヨツボシゴミムシ Panagaeus japonicus
オオヨツボシゴミムシ Dischissus mirandus
チビアオゴミムシ Eochlaenius suvorovi
アオゴミムシ Chlaenius pallipes
アトワアオゴミムシ Chlaenius virgulifer
オオアトボシアオゴミムシ Chlaenius micans
キボシアオゴミムシ Chlaenius posticalis
オオトックリゴミムシ Oodes vicarius
エチゴトックリゴミムシ Oodes echigonus
ヤマトトックリゴミムシ Lacgnocrepis japonica
トックリゴミムシ Lachnocrepis prolixa
ナカグロキバネクビナガゴミムシ Odacantha puziloi
チャバネクビナガゴミムシ Odacantha aegrota
キガシラアオアトキリゴミムシ Calleida lepida
メダカアトキリゴミムシ Orionella lewisii
ミヤマジュウジアトキリゴミムシ Labia sylvarum
アオホソゴミムシ Drypta ussuriensis
アオホソヘリゴミムシ Drypta japonica

新潟県のゴミムシダマシ科採集リスト

2019-05-31 21:09:36 | 新潟県の昆虫リスト
新潟県でいままで採集したゴミムシダマシ科のリスト。
あくまで私が採集したことがあるというリストで、文献などは未確認。
随時更新していきたいと思いますが、写真を撮ったもののみ載せるので、長ーい目で見てください

種名は基本的に日本産ゴミムシダマシ大図鑑による。


ヒメホソハマベゴミムシダマシ Micropedinus pallidipennis
ハマヒョウタンゴミムシダマシ Idisia ornata
クロルリゴミムシダマシ Metaclisa atrocyanea
コマルキマワリ Amarygmus curva
マルチビゴミムシダマシ Caedius marinus
モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi
ヒメナガニジゴミムシダマシ Ceropria induta
ニセマグソコガネダマシ Trachyscelis sabuleti
ルリゴミムシダマシ Derosphaerus subviolaceus


ニセマグソコガネダマシ

2019-05-31 21:02:27 | 標本

ニセマグソコガネダマシ Trachyscelis sabuleti
2019年5月採集 新潟県産


分布:本州、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:3mm前後

海浜性のゴミムシダマシの仲間。
「ゴミムシ」ダマシだが、名前のようにニセマグソコガネというコガネムシのそっくりさん。
丸い体型とよく掘れそうな前脛節がよく似ている。(参照

写真のものは夜間に海藻の下にいたもの。砂は比較的荒く、砂利に近かった。
他にも日中に篩で採ったこともあり、そちらは細かい砂でイネ科の植物の根際から採集。
採集した年は違うがどちらもほぼ同じ場所で、複数採集しているので好みの環境はいまいちわからない。

似ている種類にミナミニセマグソコガネダマシ[T. chinensis]がいるが、鞘翅の溝が浅く、脛節がやや細長い。
トカラ以南に生息していて、分布は重ならない。

ある田んぼ

2019-05-26 22:00:33 | 市内探索
昨日の夜、ふらっと探索に行ったある田んぼ。
平地のなんでもない、だだっ広い圃場整備されたつまらなそうな田んぼ。
しかし、そのど真ん中になぜか休耕田が1枚だけある。気が付いたのは十年以上前
何年か前はオオコオイムシやコツブゲンゴロウなどを確認していて、過去にアキアカネの羽化を見たのもこの田んぼ周辺だった。
昨日はその休耕田脇の畔を一周してきた。

まず初めに出てきたのはこれ、

ニホンアカガエル

2個体確認。地元で見たのは結構久々?こんな平地で見たのは初めて。産卵期に来たことがないのでわからないが、その時期には休耕田に結構な数が集まってきているんだろう。
あと確認できたカエルは2種。

ツチガエル


アマガエル

アマガエルは沢山の個体が鳴いていた。相変わらず警戒心が非常に薄く、つついても逃げないどころかつついてる最中でも鳴き続けてるものもいた。
ツチガエルはちょっと遠くにある池から来たと思う。夜なので池は見えなかったが、ウシガエルの鳴き声が響いてきたのでどこかにあるんでしょう。

しばらくはゴミムシをつまみながら歩く。ミイデラが一番多く、セアカヒラタ、コキベリアオ、アオ、キベリアオ、ニセトックリなんかを拾う。

セアカヒラタゴミムシ(背中が赤くないタイプ)

ゴミムシは早くてまともに写真が撮れない
水中に目をやると水面にもゴミムシが。

死んでるなーと思ったらヒメゲンゴロウの幼虫がかぶりついていた。
ヒメゲンの幼虫はほかにも多数泳ぎ回っていた。




コガムシ

本種も多くの個体が泳ぎ回っていて、幼虫も確認。コイツはここ以外の圃場整備された田んぼでも多い。
まさかこいつが環境省のレッドに載るとは・・・。最低?の情報不足ランクだけども、県によってはⅠ類のところもあったりするから恐ろしい。
水生昆虫はあとチビゲンゴロウとゴマフガムシくらい。

意外に水中に多かったのがタニシ。

マルタニシ

コイツも地味に絶滅危惧種。しかもⅡ類。ここでは休耕田内にも現役の田んぼ内にも生息している。稚貝も複数いたが、泥にまみれていると意外と見つけにくい。
横の水路ではカワニナが多い。


イチョウウキゴケ

ぽつぽつ見られたがまだまだ小さい。これから大きくなるとイチョウの葉っぱそっくりになる。


30分くらいかけて一周して終了。明るい時間にも来たいけど、すぐわきが道路。この時も10台ほど車が通った。
トンボが何かいるかが気になるんだけども

ムカシトンボ

2019-05-21 23:44:15 | トンボ

ムカシトンボ Epiophlebia superstes
2019年5月 新潟県


生きた化石として有名なトンボ。採ったのは結構久々
きれいな川に住む代表的な種類で、山地の渓流には結構生息している。
しかし、成虫の出現期が短く、年によって変動も大きいので中々うまい具合に見つからない。
幼虫はヒメドロムシ採集中にそこそこな数が色々な場所で見られます。

成虫は渓流の上や、脇の道路上をパトロールしていることが多いが、今回はなんと池の上で採集した。

この池の上をずっとグルグル回っていた。

この池はミズスマシ類(同定はまだ)が泳いでいたので、水網を持って採集していた。
視界の脇でトンボがずっと飛んでいたのは分かっていたが、池だし、時期的にはカラカネトンボあたりかな?と思っていた。
しかし、ふと見ると黒地に黄色の模様が見え、よくよく見てみるとまさかのムカシトンボだった。
水網で三回ほどとり逃がしたが、まだ飛んでいたので車まで戻り、きちんと捕虫網を持ってきて無事一発で採集

好きなトンボだが、採集後に網の中でジッとしているので採った!という満足感はあまり得られないのが欠点か

ユキグニコルリクワガタ

2019-05-16 23:57:15 | コガネムシ・クワガタ







ユキグニコルリクワガタ(採集地から暫定的に
2019年5月 新潟県

ブナの新芽に多数の個体が集まっていた。瑠璃の名の通り、非常に美しいクワガタ。

コンデジのオートフォーカスではなかなかピントが合わなかった。

クラサワメクラチビゴミムシ属×4種?

2019-05-03 03:01:58 | オサムシ・ゴミムシ

クラサワメクラチビゴミムシ属(同条件で撮影して切り張り)
左から柏崎市産・長岡市産・魚沼市産・糸魚川市産

2017年に初めて採集したメクラチビゴミムシの仲間。
去年はほとんど掘りに行けなかったが、今年は気合を入れて掘りまくってます!
掘り採集ではオオズナガゴミムシとメクラチビゴミムシがメインになるが、メクラチビは最近やっとなんとなくつかめてきた気がする
オオズはまだまだ勉強中で、いまいちパッとしない…。そもそもの個体数も少なそうだけども。

メクラチビゴミムシと呼ばれる盲目のゴミムシはいくつかの属があるが、今まで自分が採集したことがあるのは全てKurasawatrechus属で代表的なTrechiama属(県内にも生息している)は未だに未採集。
Kurasawatrechus属は比較的浅めの場所にも入っているので採りやすいが、Trechiama属はもっと深くにいるのだろうか?出せる日は来るのかな

さて、県内で記録されているクラサワメクラチビゴミムシ属は3種。
・キョウコメクラチビゴミムシ[K. kyokoae] 五泉市(旧村松町)大沢鍾乳洞
・ヨネヤマメクラチビゴミムシ[K. endogaeus] 上越市(旧柿崎町)米山
・フクガクチメクラチビゴミムシ[K. grandis] 糸魚川市(旧青海町)福来口鍾乳洞

それぞれの同定は自分ではさっぱり。交尾器を抜いてみても自分の手持ちの顕微鏡ではよくわからない
産地の場所から想像すると柏崎市産(米山の反対側)はヨネヤマメクラで糸魚川市産(タイプ産地からは直線距離で約5km)はフクガクチメクラと思っているがどうだろう。
他のものは距離的にも別種の可能性が高いと思うが、特に長岡市産は前胸背板の後ろが幅広く、鞘翅の肩が張っていて中々特徴的かと思う。そして黒い!
魚沼市のものも前胸背板の前の突出が弱く、鞘翅もずんぐりしている。これらはまだまだ見た数が少ないので、とりあえずは色々な場所で掘り出して標本の蓄積に努めたいと思う。
現在自分で確認している場所は柏崎市(5ヶ所)、長岡市(2ヶ所)、魚沼市(1ヶ所)、糸魚川市(1ヶ所)。

近県の分布状況から、おそらく村上から糸魚川まで広く分布しているので、県内広い範囲で探してみようと思う。
草が少ない今のうちに一気に攻めなければ!!