最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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コアオマイマイカブリ

2022-03-08 22:32:28 | オサムシ・ゴミムシ
今年になってなぜだかマイマイカブリにどっぷりはまっている。
毎年毎年、冬になるとオサ掘りなどの越冬採集はしていたはずだが、センスが皆無だったので、あっちで一つ、こっちで一つ、たまに複数採ってわー🙌
と、言う感じだった。

今年も1月はいつも通りだったが、2月になって急に熱が入った。きっかけがあったはずだが、よく思い出せない。。。
マイマイカブリは地域によって変異が大きく、各地で亜種に分化している。新潟県では佐渡にサドマイマイ、粟島にアオマイマイ、本土側はコアオマイマイが生息している。
本土側は全てコアオマイマイだが、それなりに変異がある。個体差も大きいが、地域によって大体の傾向がある。
では採集個体をいくつか。デジカメが壊れているのでスマホでさっと撮影。使いまわしで大きさもまちまちですがご了承ください。
光源はダイソーの300円LEDライト。





これは一番のお気に入り個体。光の当て方で雰囲気はだいぶ変わる。




採集したときは木くずや土で汚れているが、水で洗って、木工用ボンドでパックをしてあげると見違えたようにきれいなる。

新潟では赤紫~紫~水色の範囲で色々な色がでる。鞘翅にも色味があるものがいて、緑っぽいもの、紫っぽいもの、縁に強く色が出るものなど、いくつ見ても飽きないのがマイマイカブリのいい所。



2020年 堀り初め

2020-03-12 21:18:43 | オサムシ・ゴミムシ
先日、沢を掬っていた際、脇が気になったので掘ることにした。

右手前。よく見えないのはご愛嬌

狙いはクラサワメクラチビゴミムシの仲間。この山塊では掘り当ててはいるが、写真の場所とはちょうど端っこと端っこ。
ここで出ればこの山塊のどこでも出るなと思ったが、残念ながらスカ。土の感じからこの沢では出ないと思う。
そんなところからも出てきたのがコレ。

キバナガゴミムシ
2020年3月 新潟県

こいつは掘ってるとよく出てくる。地中性なんじゃないかと疑うぐらいよく出てくるが、真相はいかに・・・?

クロナガオサムシ

2019-11-24 22:34:16 | オサムシ・ゴミムシ

クロナガオサムシ
2019年11月 新潟県

ゴミだまりの朽ち木の中からやっとで出したクロナガ。
このままでは出せなかったので少し穴を広げると一目散に走りだした。
アッと思ったのも束の間、ゴミだまりの奥へと落下していき発見できず…。
季節外れの高温の日の出来事

クラサワメクラチビゴミムシ属×4種?

2019-05-03 03:01:58 | オサムシ・ゴミムシ

クラサワメクラチビゴミムシ属(同条件で撮影して切り張り)
左から柏崎市産・長岡市産・魚沼市産・糸魚川市産

2017年に初めて採集したメクラチビゴミムシの仲間。
去年はほとんど掘りに行けなかったが、今年は気合を入れて掘りまくってます!
掘り採集ではオオズナガゴミムシとメクラチビゴミムシがメインになるが、メクラチビは最近やっとなんとなくつかめてきた気がする
オオズはまだまだ勉強中で、いまいちパッとしない…。そもそもの個体数も少なそうだけども。

メクラチビゴミムシと呼ばれる盲目のゴミムシはいくつかの属があるが、今まで自分が採集したことがあるのは全てKurasawatrechus属で代表的なTrechiama属(県内にも生息している)は未だに未採集。
Kurasawatrechus属は比較的浅めの場所にも入っているので採りやすいが、Trechiama属はもっと深くにいるのだろうか?出せる日は来るのかな

さて、県内で記録されているクラサワメクラチビゴミムシ属は3種。
・キョウコメクラチビゴミムシ[K. kyokoae] 五泉市(旧村松町)大沢鍾乳洞
・ヨネヤマメクラチビゴミムシ[K. endogaeus] 上越市(旧柿崎町)米山
・フクガクチメクラチビゴミムシ[K. grandis] 糸魚川市(旧青海町)福来口鍾乳洞

それぞれの同定は自分ではさっぱり。交尾器を抜いてみても自分の手持ちの顕微鏡ではよくわからない
産地の場所から想像すると柏崎市産(米山の反対側)はヨネヤマメクラで糸魚川市産(タイプ産地からは直線距離で約5km)はフクガクチメクラと思っているがどうだろう。
他のものは距離的にも別種の可能性が高いと思うが、特に長岡市産は前胸背板の後ろが幅広く、鞘翅の肩が張っていて中々特徴的かと思う。そして黒い!
魚沼市のものも前胸背板の前の突出が弱く、鞘翅もずんぐりしている。これらはまだまだ見た数が少ないので、とりあえずは色々な場所で掘り出して標本の蓄積に努めたいと思う。
現在自分で確認している場所は柏崎市(5ヶ所)、長岡市(2ヶ所)、魚沼市(1ヶ所)、糸魚川市(1ヶ所)。

近県の分布状況から、おそらく村上から糸魚川まで広く分布しているので、県内広い範囲で探してみようと思う。
草が少ない今のうちに一気に攻めなければ!!

オオズ比較

2017-05-17 04:57:23 | オサムシ・ゴミムシ

オオズナガゴミムシの仲間
(左から山梨県産ニッコウオオズ♂、某さとみ氏採集オオズ♂♀、wata採集オオズ♀、ヤヒコオオズ♂)
同条件で撮ったものを切り張りしました。

先日、ある方からオオズナガゴミムシの比較用標本を頂いた。
なんと、私を焚きつけた?あの記事のpiropiroholdさんから
貴重な標本をありがとうございます。

標本を頂いて最初の感想はニッコウオオズデカイ!でした(笑)
正直、どこが分類のキーとなる形質かはよくわかっていないので、細かい比較はまだできてません。
パッと見て違うと感じたのは、前胸背板。
他は光沢とか頭の大きさとか…?
今日はこれから採集に出るのでここまでで

待望のオオズナガゴミムシ!!

2017-05-12 23:54:44 | オサムシ・ゴミムシ

オオズナガゴミムシの仲間 Pterostichus sp.
2017年5月 新潟県


ついに採ったオオズナガゴミムシ!はじめてメクラを採ってから約二週間。こちらも比較的あっさり





メクラチビとは生息環境が違うと思っていたが、ここではメクラチビも一緒に採集。

オスであることを願ったが残念ながらメス個体。オスを何とかして採らねば。

念願のメクラチビゴミムシ!

2017-05-08 06:58:46 | オサムシ・ゴミムシ



クラサワメクラチビゴミムシ属の一種 Kurasawatrechus sp.
2017年5月採集 新潟県産


ついに採った念願の盲目種。採集は当分先だと思っていたが、比較的あっさり採れてしまった
今年はこの記事に触発されて、地下性のゴミムシを探そうと思っていた。
とりあえず、強力な助っ人である某さとみ氏が過去にオオズナガゴミムシの仲間を採集していたので、まずはオオズを採って、その後にメクラチビももし採れれば嬉しいなぁ~なんて考えていた。
とは言っても、私自身は地下性のものを採集したことがないので、いろいろなサイトを見たり、本を読んだりしてイメージを固め、仕事の休み時間にうろうろしながらポイントとなりそうな崩落地や崖などを探して回っていた。
そしてまず見つけたのがこの場所↓



比較的やわらかい岩盤?が層になっているような所。手鍬で崩すと層に沿って割れる。
こんな隙間がないような場所にムシは居るのか?と思ったが、ハサミコムシが結構な数が出てきたので期待をこめて掘る事10分ほど…。視界の隅で小さい飴色の物が走り出した!
焦ってうまく掴めなかったが、何とか捕獲。
逃がさないように慎重にチャック袋に入れ、掘った所を見るとまた一頭掘り出した破片に止まっていた。
気を良くして掘り進めるが、追加は無いまま休憩時間が終わり、時間切れ

クラサワメクラチビゴミムシ属の一種 Kurasawatrechus sp.
2017年4月採集 新潟県産

その後も2ヶ所目、3ヶ所目とポイントを探すが追加は採れず…。
ガロアムシなんかは出て来ても甲虫は出てこない。
しかし4ヶ所目に見つけたのがこの場所↓



入口からは涸れ沢に見えたが、僅かに水が流れる谷。
向かって左側は拳~頭くらいの大きさの礫と土が混ざる層で、右側は岩盤の上に崩れた土砂が溜まったような環境。岩盤の隙間からは水が出てきてるようで、タゴガエルの鳴き声が良く聞こえた。
1日目は左側を掘るが、何もでないまま終了。それでも、ここは良さそうに感じたので2日後にもう一度挑戦することに。
はじめは左側を崩すが、さっぱり出てこない。ならば右側ととりあえず溜まってるところを掘って見たらすぐにまた小さな飴色が走り出した!(最初の写真の個体)
はじめの環境とはだいぶ違うと思いながらも掘り進めるが、追加は無いまま時間切れ。

短期間でメクラチビを2ヶ所で出したが、オオズはまだ出せていない。メクラチビとは同所的に分布しないんだろうか?悶々としていたら某さとみ氏に先を越されてしまった
なんだかんだで採ってしまうのはさすがです。


さて、採ったはいいが、問題は同定。
原色を眺めるとこれかな?と思ったのはキョウコメクラチビゴミムシ[K. kyokoae]で、分布も新潟県中部となっていた。ネットで情報を探すと原記載が読めたのでダウンロードしたが英文か…。
読めないながらも眺めていると、どうやら近縁種にヨネヤマメクラチビゴミムシ[K. endogaeus]なるものも居るらしい。タイプ産地は当然米山(柏崎市・上越市)。キョウコのタイプ産地は旧村松町(五泉市)。採集地は米山のほうが近いけどどうだろうか。
キョウコの原記載にはヨネヤマに比べ比較的小さく、色が薄め。前胸背板が短く、触角は長いなどが書いてあるが、比較標本が無いとなんともそもそもこの3頭は同種なのかすらわからない。直線距離で10km程はなれていて、間には二級河川をはさむ。山塊としては繋がっていないと思っていたが、U時型でだいぶ離れて繋がってるっぽくもある。
結論としてはよくわからないということで

いつかはオオズとメクラでnewを採ってみたい今日此の頃

ケウスゴモクムシ

2016-03-03 21:13:03 | オサムシ・ゴミムシ

ケウスゴモクムシ Harpalus griseus
2014年4月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州、南西諸島
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:9-12.5mm

主に平地に生息しているゴミムシ。
ベイトトラップに落ちる他、灯火にも飛んでくる。

ゴモクムシの仲間は似ている種類が多い。
図鑑に検索表がないので、大雑把に絵合わせをして、解説文を読んで同定しているが、いかんせん標本が少ないのでまだまだ自信がない。今後はめんどくさがらずに採らねば。

本種はヒメケゴモクムシ[H. jureceki]に似ているが、頭楯の剛毛が両端に1本ずつとののことで区別できる。ヒメケゴモクは両側の剛毛の間にも1から6本の剛毛がある。


赤丸部分が頭楯の剛毛。青丸部分にも毛があるが、そこは上唇。

メダカアトキリゴミムシ

2016-03-02 23:17:05 | オサムシ・ゴミムシ

メダカアトキリゴミムシ 
2014年7月採集 新潟県産


分布:北海道、本州、四国、九州、南西諸島
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:9-9.5mm

樹上性のゴミムシ。
各種広葉樹の樹上から採集される他、粗朶などでも見られるらしい。
私は灯火で採集したのみ。

特に似ている種類は無さそう。
前胸背板と鞘羽に怪我は得ているのが特徴的。